私が、生きる肌(原題LA PIEL QUE HABITO/英題THE SKIN I LIVE IN)

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奇をてらった設定がありえなさすぎて、到底話についていけない駄作。13点(100点満点)

私が、生きる肌のあらすじ

最愛の妻を亡くして以来、完ぺきな肌の開発研究に打ち込む天才形成外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)。あらゆるモラルを打ち捨ててしまった彼は、 ある人物を監禁して禁断の実験に取り掛かることに。

それは開発中の人工皮膚を全身にくまなく移植して、被験者を亡き妻へと作り変えてしまうことだった。 着々と妻の代役を創造させていくロベルだったが、思いも寄らぬ事態が起こってしまう。

シネマトゥデイより

私が、生きる肌の感想

ジュリエッタ」、「抱擁のかけら」などで知られるスペインを代表するブーちゃん監督ペドロ・アルモドバルの歪んだ恋愛ドラマ。狂人医師を主人公にした支離滅裂な超凡作です。

ダメ映画に多い説明に次ぐ説明でストーリーが構成されていて、視聴者は映画のストーリーを理解することだけに努力を強いられます。

説明で埋め尽くされたこの映画のストーリーを簡単に解説するとこうなります。天才医師のロベルは妻を亡くしたうえ、娘をある男にレイプされます。ロベルはそのレイプ犯を捕まえて監禁し、性転換手術をして自分の妻に似た女に作り上げようとする。そしてあろうことか、女になったその犯人と恋人関係になる、というのが筋書きです。

どうですか、このぶっ飛んだストーリー。これだけでもリアリティーがまったくないことは理解できると思います。

っていうかアルモドバルの映画に今までリアリティーがあったためしなんて一度もないんですが。

リアリティーの欠如以外に最もこの映画の問題点となるのが緊張感の欠如です。普通に考えたらシリアスで恐ろしい話なのにどこかユルユルで悲劇のはずが喜劇になっている。

いろいろな事件が起こる中で被害者も加害者も今起きている事件がまるで日常かのようなノリで会話していたりして、危機感が全然伝わってこないのです。

映画の中でもほとんど触れられてないので気付かない人も多いかと思いますが、この映画の主人公の家族はブラジル出身という設定です。

途中、ゼカというロベルの腹違いの兄弟が現れて、ポルトガル語混じりで話すのはそのせいです。そしてこの狂った家族をブラジル出身としたことに対して、ブラジルのメディアからは批判の声が挙がりました。それに対して、アルモドバルはこのように言い訳しています。

「ブラジルは世界的にも整形手術のレベルが進んでいるから」。

なにそれ? あの家族をブラジル人にする必要があるならまだしも、ストーリー上なんの関係もない複線を張りめぐらす迷惑な演出。

それによって訳の分からない話が一層複雑になることをなんでブーちゃんは考えないんだろうか。さらに本来ならこの映画はペネロペ・クルスが主演するはずだったそうです。主演しなかった理由がまたすごい。

「スケジュールが合わなかったから」

ブーちゃん、なにもかもユルユルじゃねえかよ。

コメント

  1. mamarin42 より:

    お笑い映画として観てみたいですね。(笑)

    男を亡き妻にする時点でアウトだと思うけど・・・。西洋人の考えは解らないです。バイセクシャルなのかなぁ(??)

    • 映画男 映画男 より:

      アルモドバルが同性愛者であるのは周知の事実ですよ。もしかしたらバイセクシャルかもわりませんが。いずれにしろ彼の映画は同性愛ばかりがテーマになってます。

  2. hatena より:

    わ〜〜〜、、、
    またまたやっちゃいましたね、アルモドバル監督
    相変わらずな展開
    というよりもますますぶっ飛んだ展開ですね。
    とは言え、ばかばかしさにビックラして
    昔から見てはいるんですが、、
    いつもいつも観てる途中から
    唖然、、、
    hatena

  3. mamarin42 より:

    コメディなら観てみたいですね。でもバンデラスを使うってお金使いすぎな感じがしますね。

    • 映画男 映画男 より:

      スリラーのはずが、コメディーチックになってるという感じです。バンエラスのギャラはどうか知りませんが、映画そのものはお金がかかってない印象がありました。