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映画「島々清しゃ」は沖縄人が出てこない!感想とネタバレ

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沖縄人が少ししか出てこない沖縄の映画。音楽と映像に癒されるけど、ストーリーにまとまりがないです。41点(100点満点)

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映画「島々清しゃ」のあらすじ

沖縄の慶良間諸島で行われるコンサートに出演するため、島を訪れたバイオリニストの祐子(安藤サクラ)。そこで彼女は、うみ(伊東蒼)という小学生の女の子と知り合う。少しでも音のズレを感じると頭痛を起こしてしまうために周囲から浮いてしまい、友達や母親との関係に悩んでいるうみに、祐子は優しく接する。吹奏楽部に参加してフルートを吹くようになったうみは徐々に心を開き、一方の祐子もうみや島の人々とのやり取りを通し、都会で負った心の傷を癒やしていく。

シネマトゥデイより

映画「島々清しゃ」の感想

新藤風監督による、沖縄の緩さを売りにしたベタな学園ドラマ。慶良間諸島を舞台に音のズレに敏感すぎるヒロインとその家族や友人らの交流を描いた吹奏楽部のお話です。

物語は、耳が良すぎて、日々頭痛に悩まされ、耳栓をしていないと日常生活もままならない少女うみを中心に動いていきます。

うみは三線の演奏者である祖父と二人暮らしで、疎遠になっている母親の帰りを待っています。そんなある日、コンサートのために本島からバイオリニストの裕子がやってきます。

裕子は学校のみんなから変人扱いされているうみにも優しく接し、彼女を吹奏楽部に誘います。フルートを吹くようになると、うみは他の生徒たちとも交流をはじめ、島のミュージシャンたちも練習を教えるようになり、音楽を通じて、人々が心を通わせていく、、、というのがストーリーの流れです。

島の映像はきれいだし、ビジュアル的には心休まるものがあります。沖縄の三線にも癒されるし、音楽を上手い具合にストーリーに組み込んでいますね。

ただ、吹奏楽部という設定が学園ドラマにおいてはもうすっかり出尽くした感がありますよね。邦画ではやたらと吹奏楽部が持ち上げられるけど、吹奏楽部ってたいがいどこの学校でも人気ないですよね? どちらかというとクラスで目立たない暗い奴らがやっているイメージだったけど、違うっけ?

でもスクリーンの中の吹奏楽部はみんなキラキラ輝いていて、まるでその学校には他に部活がないかのような、楽器弾かない人生って何?とでも語りかけてくるかのような暑苦しさがあります。すごいよね、映画と現実のギャップって。

確かに吹奏楽部を題材にすると映画にしやすいんですよね。青春と成長と興奮と感動を描きやすいから。全然楽器ができなかった子たちが一曲ちゃんと弾けるようになったとか話として分かりやすいですもんね。

子役俳優たちはほぼほぼ全員演技が荒いです。とにかく大声で演技しようね、とかいう間違った演技指導を受けているのか、普通のシーンなのにやたらめったら大声を出してるのが気になります。

キャスティングについてはいつも言ってることですが、沖縄の慶良間諸島というその土地特有の文化と伝統を強くストーリーに出すなら、ちゃんと現地の俳優を起用しようよって話なんですよ。

島内に演技できる人がいないんだったら、最低でも沖縄県内でオーディションしないとだめでしょ。沖縄人といえば「行くさあ」と「だるはずさぁ」を言わせておけばいいだろみたいな演技は見てられないですね。

ほんと、方言の深さと特異性を舐めてるんですよ。外国語を覚えるより、下手したら方言を習得するほうが難しいんじゃないのかなぁ。それぐらい大変なことなのに適当に物真似レベルでやっちゃうから作品そのものの質を落していますね。

しかしそんなダメキャストたちの中で唯一光っていたのは、バイオリニストの祐子役の安藤サクラでしょう。さすがに楽器の上手さはどうにもならないけど、演技は自然でいいですね。

普段でも田舎の居酒屋とかで一人で飲んでそうだもん。海でお酒を飲みながら、あーあなんか色々嫌になっちゃたー、とか言ってそうだもん。なんだろうね、あの彼女のなんともいえない色気は。

そういえば安藤サクラ扮する祐子におじいが名言をはいていましたね。

「人間、息を吸って、飯食って、酒飲んで、誰かと寝て、音楽でもあればだいたい(人生)80点になるはず」。

なかなかいい言葉ですね。メモったから明日誰かに使ってみよっと。

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