2017/08/24

ザ・ウォール(原題The Wall)

最後まで見てたら何かが起こると期待させつつ、何も起こらずに終わる失望しか残らない戦争映画。ひどいラストには悪い意味で驚かされます。32点(100点満点)

あらすじ

米軍の狙撃手であるアイザックとマシューズはイラクの砂漠地帯にある石油パイプライン建設現場へと派遣された。現場に到着した二人は、そこが安全かどうかを見極めるため、22時間にも及ぶ偵察を行うこととなった。

偵察中、マシューズは護衛にあたっていた兵士の遺体からラジオを回収して回ったが、その隙をイラク人の狙撃手に突かれてしまった。

アイザックは撃たれたマシューズを救出しようとしたが、失敗に終わったどころか、自身も傷を負ってしまった。それどころか、通信機も使えなくなり、水筒にも穴が開いてしまった。救援が絶望的になった今、負傷したアイザックに残された道は、壁に隠れながらジュバを倒すチャンスを伺うことだけだった。

wikipediaより

ザ・ウォールはがっかりすること間違いなし!

アマゾン・スタジオ製作、ダグ・リーマン監督による、何も起こらずに終わっていく、時間の無駄遣い映画。最初から最後まで舞台も景色もほとんど変わらず、永延とにらみ合いが続くだけの戦争ものです。

舞台はブッシュ大統領が勝利宣言したばかりのイラク。戦いに勝利をしてもアメリカ軍は現地に駐留し続け、実際はテロリストとの戦いが継続していました。

そんな中、アメリカ軍の狙撃手であるアイザックとマシューズは石油のパイプライン建設現場に送られます。遠くから望遠鏡を覗くと建設作業員や警備員が撃たれて倒れているのが見えます。

長時間遠くから現場を観察しても何も動きがなかったことから安全だと判断したマシューズが現場に歩いて近づこうとすると、どこからが銃弾が飛んできては撃たれてしまいます。

マシューズの後を追ったアイザックも脚を撃たれて負傷。なんとか壁の裏に身を隠して一命を取り留めたものの、どこから撃たれたのかが分からず、壁から一歩も出れなくなります。

たまらずアイザックが無線で応援を呼ぶと、それに応じたのは敵のスナイパーだった、というのが筋書きです。

そこからアイザックと彼の無線を傍受した敵のスナイパーによる会話がずっと続いていくのですが、二人の会話が退屈すぎて眠気を誘います。

一つの場所からじっと動かずに相手の出方を探ったり、長時間の心理戦をする戦争映画は前々から見たかったタイプの映画です。しかしこの映画では肝心な緊張感と臨場感がちっとも伝わってこなかったですね。

なんであんなにダラダラと自分の手の内を見せるような無線の会話を敵同士でやっているのか意味不明だったし、無線が壊れたり、直ったり、聞こえるけど話せなくなったりするご都合主義にいまいち乗れませんでした。

また、姿の見えないスナイパーがどこにいるかを探すだけにフォーカスしていて、キャラクターたちの背景にはほとんど触れていないストーリー性の薄さも問題ですね。

それでもラストのオチさえもっとましだったら、まだ見た後のすっきり具合が違っていたでしょう。

ザ・ウォールはラストのネタバレ!終わり方が詐欺

そう、この映画は最後まで敵のスナイパーがどこにいるかも分からないまま終わるのです。約2時間もの間、どこだどこだ、どこにいるんだ?というフリを使いながら、どこにいるか分かりませんでした、という締めくくり方で幕を閉じるのです。

アメリカ人とイラク人のどっちが生き残るかはさほど問題じゃないけれど、せめて敵の顔ぐらい見せてくれよって思いましたね。それが2時間を費やした視聴者に対する最低限のマナーでしょう。

アイザックは結局、自分で壁を壊し、相手に身をさらしながらも、アメリカ軍のヘリコプターに救助されます。ところが救助に来た兵士たちもスナイパーのことを知らずに追撃されてしまうのです。なぜなら無線で救助を呼んだのはイザックを装った敵のスナイパーだから。

たとえそれがオチだとしても、敵の姿は見せるべきでしたね。もっというと、姿を潜めていた場所が穴なのか、部屋になっているのかなど、砂漠のど真ん中でスナイパーがたった一人で何日も生き延びれることを裏付ける材料が欲しかったです。

確かに意外性がある終わり方という意味ではサプライズといえるでしょう。ただ、それと引き換えに大事な信頼関係を失いましたね。欲しくないプレゼントをサプライズで渡しても誰も喜ばないからね。

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