2017/08/24

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(原題KUBO AND THE TWO STRINGS)

アカデミー賞にノミネートしたアメリカ人が作ったエセ日本アニメ。ベタな日本要素をふんだんに散りばめただけの中身スカスカ映画です。30点(100点満点)

クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングスのあらすじ

時は封建時代、日本のとある村の近くの洞窟で病気がちの母親サリアツとその息子クボが暮らしていた。クボは折り紙を折るのが得意で、村に出て行っては村人たちに三味線を弾きながら侍ハンゾウの物語を語り聞かせてお金を集めていた。

クボは片目を月の王様である祖父に盗られ、もう片方の目も祖父と叔母たちに狙われていた。そんなある日、双子の叔母カラスとワシが村に現れ、村を破壊してしまう。サリアツはクボを守るために魔法を使ってクボを遠くに飛ばし、その代わりに自分の命を犠牲にする。

そのときサリアツはクボに父親の甲冑を探すように息子に最後の望みを託すのだった。目が覚めると、クボは雪山にいて、一匹のサルと出会う。

母親が死んで、村が破壊されたことを聞かされたクボは、サルと一緒に甲冑を探す旅に出る。

クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングスはつまらない

トラヴィス・ナイト監督による、いかにもアメリカ人が作った日本かぶれの物語です。三味線、折り紙、着物、侍といったステレオタイプのオンパレードで、どうしてアメリカ人が目を付ける「日本」っていつも同じなんでしょうか。

褒められる点は映像技術のみです。人形にアニメーションをかぶせたストップモーションで撮影されていて、そのこだわりと手間は評価に値するでしょう。

一方で肝心なストーリーが空っぽで、登場人物が移動しては敵が出現し、また移動しては敵が出現するといった大して目的のないアドベンチャーに仕上がっています。

序盤はクボの家族史の紹介、中盤は甲冑探しの旅、後半でラスボスとの対決といった構成になっていて、散々色んな場所を行ったり来たりする割には話がつながっていかない、まとまりのなさが気になりました。

敵からを身を守るための唯一の手段は刀と鎧と兜を見つけることだとかいいながら、いざ3つのアイテムを揃えても何の役にも立たないっていうオチはありなんでしょうか。

あの旅の時間は一体なんだったんだのか。三味線でラスボス倒せるなら、どこにも行かなくてよかったじゃん、と思わずにはいられません。

クボや両親の戦闘能力も曖昧で、どれだけの魔法が使えるのか、またどれだけ旅路でレベルアップしているのかがよく分からず、気が付いたらすごく強くなっていました。

なんでもこの映画を撮ったトラヴィス・ナイト監督は日本文化好きらしいですね。しかし日本好きを自称する他の外人同様、日本=侍といった発想しか持ち合わせていないようです。主人公のお供が猿とカブトムシっていうのも、彼にとっての日本あるあるなんでしょうか。それならカラスとかハムスターとかも加えても欲しかったですね。

また、トラヴィス・ナイト監督にとっては「クボ」は苗字ではなく、ファーストネームらしいです。お母さんが息子のことを「クーボ」って呼んでるのがやけにシュールでした。

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