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プラダを着た悪魔はドM女子が見る映画!ネタバレと感想

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アン・ハサウェイの可愛さだけを売りにしている、ありきたりな働く女のドラマ。エゴの強いヒロインの心変わりがむかつきます。41点(100点満点)

あらすじ

アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。

シネマトゥデイより


文句

素晴らしきかな、人生」のデヴィッド・フランケル監督による、キャピキャピ映画。ブラック企業でパワハラを受けているうちに洗脳されていくミーハーな女を描いたファッションドラマで、いかにも日本のOLがヒロインと自分を重ね合わせそうな気持ちの悪い物語です。

キーワードは「お洒落」、「可愛い」、「頑張る私」です。無茶な要求ばかりする凄腕ファッション雑誌編集長と彼女の下で働きだしたヒロインの関係性を通じて、華やかなファッション業界とそこで成功を求めて奮闘する人々の姿を描いています。

アン・ハサウェイのゴリ押し映画だけに彼女が出演した他の作品同様ストーリーが薄っぺらく、役柄と俳優を入れ替えただけで、「マイ・インターン」とも似ています。

どっちが先に公開されたとかが問題ではなく、この手の映画はお決まりのルールとパターンをなぞっているだけなので、いつ誰が撮っても似てくるのです。

唯一褒められる点はメリル・ストリープの演技と存在感でしょう。嫌味なおばちゃん役が似合いすぎます。ハリウッド界の樹木希林です。

一方でアン・ハサウェイ扮するアンディが太っていてダサくてイケてないという設定がわざとらしくて吐き気がします。しっかり太って体作りをして、物語の中で痩せていくならまだしも、最初から普通に可愛くて目立っているのに「何者でもない」みたいな扱いをされるのが嫌味ですらありました。

そもそもアン・ハサウェイがミスキャストなんですよ。地味な女からスタイリッシュな女への「変身」を描くなら、それなりの役作りをしないといけないのに服装とメイクをちょっと変えただけで、見違えるようになりましたみたいに言われてもねえ。あれならがっつり太ったときのレニー・ゼルウィガーとかのほうが適任ですね。

この映画が支持される理由の一つは、やはり華やかな世界におけるヒロインの成長を描いているからでしょう。仕事を始めたばかりの頃は何も分からず、悔しい思いをする彼女が、上司にゴミ扱いされながらもやがて完璧に仕事をこなしていく姿が爽快なのかもしれませんね。

日本でうけた要因は日本人の多くが奴隷気質のドMだからに違いないです。そういう人たちからしたらブラック企業で上司にいじめられるヒロインに感情移入しないほうが難しいわけで、ヒロインが可愛ければ尚更応援したくなるのでしょう。

ヒロインが友達や恋人との関係を犠牲にしてまで業界に染まっていくのはいいとしても、それならそうと心を鬼にしてのし上がっていけばいいのに普通に一年も経たずに仕事を辞めてるのには笑いがこみ上げてきます。あれでやり切った顔されてもね。

終盤になってヒロインが自分とこの世界は価値観が合わないみたいなこと言い出したりして、そんなこと面接の時点で分かるだろって話ですよね。そもそも自分が志望しているジャーナリストの職種と全く関係ないんだから。

もしSの人がこの映画を見たら、どうしてスターバックスのコーヒーをあの上司の頭にかけないんだろう? どうしてヒロインはいつもいい子ぶるんだろう?と感情移入どころか疑問しか沸いてこないはずです。

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