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ストリート・オーケストラはリアルな感動物語!ネタバレと感想

この記事は 約4 分で読めます。

サンパウロを舞台にした、貧困地域で音楽を教える教師と生徒たちの心の交流の物語。派手さはないものの、リアリティーのあるいい話です。66点(100点満点)

ストリート・オーケストラのあらすじ

バイオリニストのラエルチ(ラザロ・ハーモス)はサンパウロ交響楽団の最終審査に落ちてしまい、仕送りや家賃のためにスラム街の学校でバイオリンを教えることにする。しかし教室は屋根もなく、生徒は意欲的なサムエル(カイケ・ジェズース)を除いて問題児ばかり。ある日、ギャングに脅されたラエルチが見事な演奏で彼らを黙らせたことから、生徒たちも音楽の力を実感し、熱心に取り組むようになるが……。

シネマトゥデイより


読者のAiuさんのリクエストです。ありがとうございます。

ストリート・オーケストラの感想

セルジオ・マシャード監督による、挫折したバイオリニストがスラム街の学校で音楽を教えることになったのがきっかけで、本人も生徒も夢と希望を取り戻していく感動の物語です。

衝撃的なエピソードや大げさな演出は避け、あくまでもリアリティー路線を行っているのがよく、ブラジルに住んでいる僕が見ても、普通にリアルに感じる話でした。

物語は、バイオリニストのラエルチが交響楽団のオーディションに不合格になるところからスタートします。ラエルチは、音楽だけでは食べていけるはずもなく、カツカツの生活を強いられ、仕方なく学校で教える職に就きます。

しかしそこはファベーラと呼ばれるスラム街で、生徒たちは不真面目で、楽器の持ち方もろくに知らないような状況です。

ラエルチは失望を覚えながらもゼロから彼らに楽器を教えていきます。すると最初こそ先生を信用していなかった生徒たちからやがて信頼を得るようになり、彼らの楽器の腕前も見る見るうちに上達していくのでした。

まもなく発表会を迎えるというとき、ラエルチのもとに交響楽団のオーディションの話が再び舞い込んできます。そこで彼は学校を去るか、オーディションを受けるかの選択に迫られますが、そんな大事なときにファベーラで思わぬ大事件が起こる、、、、というのがあらすじです。

主人公ラエルチを演じたのは、ブラジルを代表する黒人俳優ラザロ・ハモスです。

ブラジル映画では常連の俳優で、テレビドラマでも見ないときはないです。彼を筆頭に生徒役で出演した俳優たちもみんないい仕事をしていましたね。

ラエルチが学校の授業を受け持った下りで、いきなり女の子生徒同士が殴り合いの喧嘩を始めるんですが、女同士のマジの取っ組み合いの迫力がすごいです。

生徒たちの汚い言葉を交えた喋り方ややる気のなさもいいですね。実際のところブラジルの公立学校は生徒の素行が悪くて授業にならないようなところも珍しくなく、お父さんが麻薬の売人でお母さんは売春婦といったハードな環境で育った生徒も普通にいたりします。生徒の中には妊娠してる子も少なくありません。

劇中でも生徒の一人がクレジットカード犯罪に関わって、組織の中でもがいているシーンがあります。先生や学校側はたとえそのことを知っていても決して関与はしません。中途半端な正義感を発揮したところで、自分の命が守れないからです。

そんな中で生徒たちが授業にやる気を出す、ましてや将来に対して希望を見出すのがどれだけ困難なことかはいうまでもないでしょう。

それでもあれだけ明るく振舞っていられるんだからやっぱりブラジル人の生まれ持った気質はすごいですよ。頭が下がります。

絶望を覚えるような環境の中でも先生も生徒も自分のできることをなんとかやっていきます。そんな彼らにとっての安らぎであり、心の拠り所が音楽だった、というのがひしひしと伝わってくるはずです。

ストリート・オーケストラ(字幕版)
ラザロ・ハーモス
¥ 400(2018/10/26 17:27時点)

コメント

  1. Aiu より:

    リクエストにお答えいただきありがとうございます。ブラジルの学校では音楽の授業がない?必須科目でない?ため殆どの人が音符も読めないと聞いたことがあります。逆に、楽器に触れる機会があり興味を持つと、日本人には到底できないような集中力で何時間でも練習し続けると。いつかブラジルの学校教育が改善されて、誰でも、勉強をする機会や音楽や芸術など幅広い分野を見る機会が与えられるようになることを願います。問題は根深いと思いますが。

    • 映画男 より:

      Aiuさん

      ブラジル人の友達にミュージシャンの人が何人かいるんですが、みんなだいたい独学で楽器を覚えたって言いますね。やはり好きな人は学校で教えられなくても勝手に覚えるんじゃないでしょうか。もちろん学校で音楽に触れる機会があるには越したことはないですけどね。

  2. まるがれっち より:

    サンパウロは、懐かしい街で、この映画観ただけで、懐かしい風景を見れて、嬉しくなりました。
    高校生の頃、学校のバスをjardim paulistaで降りて、augustaの近くにあるarby’sの外に遊びに行ってました。
    objetivoの階段に行くこともありました。

    前説長くなってますが、

    ブラジル人の1番好きな所は、本当に陽気で、外側がどう見えてもその辺に座ってたら、普通に喋りかけて来るところです。どんな人でも。
    住んでいらっしゃるならご存知だとは知ってますが、ラテン系は、無責任な性質持ってますが、ブラジル人の場合は、無責任だけど陽気だから憎めないんですよね。
    この映画は、あの過酷な環境でも、生徒達が笑いを取れるってのに、感動しました。
    犯罪とかやっていて、常識で考えると褒められたことでは無いのでしょうが、、私は逞しいと感じました。

    私が住んでいた頃より、ファヴェーラの状態は悪化しているのかもしれないですが、、小さい路地に入ったらなにが起こるのかも分からないって危険地区に、よく、先生も教えに行けたなあとビックリしました。

    • 映画男 より:

      ブラジル人って本当たくましいですよね。いつも彼らから元気をもらってます。