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海を感じる時はつまらない!感想とネタバレ

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市川由衣のラブシーン以外一切の見所がない、家の拭き掃除をしながら見るべき映画。セリフ、ストーリーがサブサブで、誰が何をしたいのかさっぱり理解できない代物です。19点(100点満点)

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海を感じる時のあらすじ

所属する新聞部の部室で授業をさぼっていた女子高生の恵美子(市川由衣)は、先輩の洋(池松壮亮)と出くわす。いきなり彼にキスを迫られ、思わず身を任せてしまう恵美子。そんな彼女に洋は、女性の体に興味があっただけで相手は誰でもよかったと冷たく言い放つ。だが、大切にしてもらえないことを悟りながらも、恵美子は愛情を求めて彼に身を委ねていく。やがて、上京した洋のそばにいたいと恵美子も東京で働くように。洋に振り向いてほしくて彼に近づくが、そのたびに拒絶されて心に傷を負っていく。

シネマトゥデイより

海を感じる時の感想

Sの男と、ストーカーのM女が悲観的な恋愛を繰り広げる、見るものを不幸に落とすドラマです。ぎりぎり見られるのがベッドシーンぐらいで、その他は無駄に埋め尽くされています。

唯一の見所だけにベッドシーンはやたらと多いです。女優の市川由衣もちゃんと脱いで頑張っているんですが、どこにも喜びが感じられず、空気がどんよりしているのが邪魔くさかったです。あの空気のせいで色気がなくなってしまいましたね。

物悲しいストーリー=美しい、みたいな感性の人が映画を作ると、こういう映画ができあがります。登場人物は終始無表情でボソボソ喋り、不満タラタラで、依存体質の恋をしている自分に酔っている、という面倒臭い設定に嫌気が差すこと間違いなしです。

主人公の恵美子は、同じ高校の先輩である洋に片思いを抱く一方で、洋は恵美子に対して彼女の体以外特に興味がない、と冷たくあしらい、最初にキスしたときから二人の力関係がはっきりと分かれます。

恵美子は嫌われても拒絶されても諦めず洋に接近を試み、幾度となく関係を持つうちに彼の子供を妊娠してしまいます。そこで洋がこんな一言を放ちます。

「(妊娠なんて)嘘だと思うんだよね。俺は金を出すだけだよ」

どうですか、このゲスっぷり。そもそも金すら持っていない高校生が何を言ってるんだか。なにより望まない子供の妊娠を告げられても全然慌てもしない男子高校生の精神的タフさが理解できません。

二人はその後も肉体を通じて、切っても切れない関係になっていき、好きだとか、好きじゃないとか言い合いながらツンデレごっこを続けていきます。

決して二人はふざけているわけじゃないのになぜか普通に笑ってしまう名言がちょくちょく飛び出しますね。

「久しぶりに(炊飯器)使ったから、ちょっとお米がカビ臭いかもしれないよ」(恵美子のセリフ)

いや、普通にダメだろ、そんなもの大切な人に食べさせたら。カビ臭い米ってなんだよ。そんなことやってるからいつまで経っても本命になれないんだって。

登場人物の行動がいちいち不可解で、もうちょっとまともな人間を登場させようよって思いますね。恵美子のお母さんなんてただの精神異常者じゃないですか。

恵美子が男に送った秘密の手紙を読んでしまったお母さんはカンカンに怒り、恵美子に説教するシーンがあります。お母さんは引っ叩いたり、髪の毛を引っ張ったり、暴力を振い、挙句の果てにはすでに読んでるはずの手紙を「その手紙、自分で読んでみなさいよ」といって恵美子に朗読させる、という意味不明な行動に出ます。

恵美子も恵美子で、国語の教科書を読むかのように素直に自分が書いた、恥ずかしい手紙を読み始めるという、ものすごいシュールな親子喧嘩の光景がそこにありました。

物語は高校時代と、それ以降の時間軸を行ったり来たりして、今主人公の二人が一体何歳なのか途中でよく分からなくなってきます。僕が家の拭き掃除を始めたのは、まさに時間軸もストーリーもごちゃごちゃになってどうでもよくなってきたそのときです。

上映時間は2時間あるので、それこそ家がピッカピッカになりました。最近、家の掃除できてないなあ、という人はこの映画を自宅で見たら大分はかどるはずです。ただ、海は全く感じないけどね。

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