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グッバイ、レーニンはドイツ人向け政治ドラマ!ネタバレと感想

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goodbyelenin

ドイツの政治に振り回された、とある家族をつづった人間ドラマ。淡々と歴史をなぞっているだけで、激動の変化の中をくぐってきたドイツ人にはいいかもしれないですが、日本人にはふーんで終わる映画です。35点(100点満点)

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グッバイ、レーニン!の感想

1989年、東ベルリン。テレビ修理店に勤める青年アレックス。彼の父は10年前に家族を捨て、西側に亡命した。一方、母クリスティアーネは、その反動からますます愛国心を強めていく。そんなある日、秘かに反体制の考えを持っていたアレックスが反社会主義デモに参加。その結果、警察と衝突するところを偶然目撃したクリスティアーネはショックで心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。その間にベルリンの壁が崩壊、統一ドイツは資本主義国家となる。やがて8ヶ月後、クリスティアーネは奇跡的に覚醒するのだが…。

シネマトゥディより

読者の hammerさんのリクエストです。ありがとうございます。

グッバイ、レーニン!の感想

ヴォルフガング・ベッカー監督による2003年公開の映画で、そういえば当時はそこそこ国際的に話題になっていましたね。僕は完全にスルーしてました。

すごく政治的、歴史的な物語で、ドイツに特別思い入れのある人が見るのはいいでしょう。ドイツ人が見れば自分たちが経験してきた時代の変化を振り返る意味でも懐かしくもあり、有意義なはずです。

一方でドイツ人以外の外国人が見たらどうでしょうか。ベルリンの壁の崩壊、社会主義から資本主義への移行、愛国主義者と反体制主義者の家族の葛藤などを見ても、おそらく現代の日本人にはピンと来ないと思います。僕は来ませんでした。

物語は、ベルリン崩壊前に心臓発作で倒れた母親が昏睡状態に陥るところから本題に入っていきます。母親が8ヶ月後に奇跡的に目覚めたときにはすっかり情勢は変わっていました。しかし息子は愛国心の強い母親がショックを受けないようにと社会主義が続いていると偽り、様々な手を使って寝たきりの彼女を励まし、看病する、というのが話の流れです。

8ヶ月の昏睡状態から目覚める、というのもリアリティーに欠けますが、もっと気になったのは、その8ヶ月の間にあまりにも色んなことが起こりすぎることです。

ベルリンの崩壊はいいとしましょう。それがテーマだから。でも娘にも息子にも生涯のパートナーができたり、政治体制とはおよそ関係のない出来事まで、その期間に起きなくてもよかったと思えましたね。

やがてストーリーは母親の看病から父親探しへとシフトしていきます。ほかの女を追いかけて家族を捨てたと伝えられてきた父親は実は西側に亡命していた、というちょっとした謎が解き明かされます。

元も子もない話をすると、なんでお母さんに事実を隠さないといけないのか分からないんですよ。

「もう一度大きなショックを受ければ命の保障は無い」って医師から言われたわりには顔色も良く、元気そうだったし、いまにも死しでしまいそうな感じが表現できていなかったからか、もう言っちゃえばいいじゃんとしか思えませんでした。

息子がお母さんのことが大好きなのはいいけど、甘やかせばいいってもんじゃないですよ。もう起こったことは受け入れる以外仕方ないんだから。最愛の旦那を失っても乗り越えたぐらいの母親なんだから、そんなに弱くないでしょ。

コメント

  1. RenoBank より:

    このあいだTwitterで「リクエストなのに本人からレスポンス無い・・」と嘆いておられましたが、たしかにここもコメントないですね。

    で、ちょっと僕が当ブログを知ったころのことを考えていたんですが、サイトの作りがコメント欄へ誘導するようにできていなかったように思います。
    現在のデザインはスクロールすると自然に目に入りますが、半年前のはそうじゃなかったように記憶してます。
    その関係もあるんじゃいないかなぁ・・なんてことをふと思いました。

    それと「お問い合わせ」からリクエスト・メッセージしても、受け付けてくれたのかどうかがわからないので若干不安ですね。それで、そのままリクエストした本人も忘却してしまうのではないでしょうか?

    • 映画男 より:

      「お問い合わせ」からリクエスト・メッセージしても、受け付けてくれたのかどうかがわからない、というのは確かにそうかもしれませんね。自動返信などなにかできることを考えてみますね。アドバイス、ありがとうございます。

      • RenoBank より:

        参考になれば幸いです。

        以前のデザインから今のは格段に良くなったと思いますよ。
        とくにスマホの画面はとても使いやすくなったと思います。

        それと、映画1本を1000〜1500文字でまとめられているのも気に入ってます。
        3〜4分ですよね、ここは素晴らしい。
        とにかく、世間の評論家は長すぎるんです。
        ま、1作をじっくり吟味して喧々諤々するのもいいのでしょうけど、僕は評論じゃなく映画が見たいので、コンパクトに要点をまとめて尚且つ忌憚ない文句が炸裂しているのは最高だと思ってます。

        これからも楽しみにしております。