2016/09/03

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(原題NOW YOU SEE ME 2)

Person-Behind-Eye-Revealed

くだらないマジック集団のアクションドラマシリーズ最新作。前作がつまらないのに続編が面白くなるはずもなく、肝心の手品シーンのほとんどがCGで構成されているしょうもない作品。30点(100点満点)

あらすじ

アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)がリーダーのマジシャン集団、フォー・ホースメン。イリュージョンショーを繰り広げては不正に搾取された金を奪取してきた彼らが、再び出現し注目を浴びる。しかし、新たなショーでハイテク企業の不正を暴こうとするが、何者かによってイリュージョンは失敗に終わる。その裏に、ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)という天才ハイテクエンジニアの存在があった。

シネマトゥディより

文句

グランド・イリュージョン」の続編です。オーシャンズ・イレブンとミッション・インポッシブルをミックスさせたような映画で、詐欺集団の映画「フォーカス」ともちょっとかぶっています。つまりはオリジナリティーのない、どこにでもある映画ということです。

世界を股にかけるマジシャン集団を強調したいのか、この手の映画によくありがちな舞台を次から次へと変えていく流れがワンパターンです。ニューヨーク、マカオ、ロンドンとめまぐるしく場所を移動していきますが、そうしないといけない理由がほとんどありません。

ストーリーは、マジック集団の他に悪徳IT企業も絡めていて、今の監視社会にも触れています。でもそれって「ジェイソン・ボーン」が同じネタを使ったばかりなのに同時期にこれだけ内容がかぶるってハリウッドのネタ切れも異常事態ですね。

確かにテンポは良く、エンタメ要素を多く含めようと頑張ってはいるんだけれど、マカオのシーン当たりからストーリーは辻褄を失うと同時に面白味もなくなっていきます。登場人物たちが屋台のある細道で乱闘を始めるシーンなんて香港映画みたいで笑えてくるし、敵キャラが包丁を持って向かってくるところなんかはジャッキー・チェン映画のまんまでした。

マジックをテーマにするなら、世界中の有名マジシャンを出演させて本物のマジックを披露すればいいんですよ。日本からはミスターマリックとプリンセス・テンコーを出して、アメリカからはユリ・ゲラーとか出すんだったらワクワクするんですけどね。それなのに見せ場のはずの手品シーンがCGに頼るだけで、驚きようがありませんでした。

マジシャン集団のホースメンの人気っぷりも不自然で、マジシャンがあんなにキャーキャー言われる世界っていうのもおかしくないですか。その割にはロンドンでの路上マジックのしょぼいことしょぼいこと。ハトを飛ばすとか、カードを使って参加者を消すとかベタすぎませんか。

ストーリーが二転、三転し、誰が味方で誰が敵かややこしくしているわりには馬鹿なハリウッド映画は悲しいかなラストに全てを言葉で説明してしまいます。「実は私はお前たちの仲間で、今まで全部お前たちの行動を見守ってきたんだよ」なんてセリフはどこかで一度や二度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

こんなしょぼい映画にそもそもオチもネタバレもないんですけどね。ブラッドリー(モーガン・フリーマン)が実はアイ・ソサエティーのリーダーだったとかほとんどの視聴者にとってはどうでもいいことでしょう。らせん階段が目(アイ)の形になっているとかも別にどうでもいいしね。つまんない映画に限って、しょうもない秘密をもったいぶるんだよなあ

>>「グランド・イリュージョン(前作)」はHuluで視聴できます

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう