2012/10/22

マンデラの名もなき看守(原題 Goodbye Bafana)


10点(100点満点)

ストーリー

刑務所の看守ジェームズ・グレゴリーはある日、活動家のネルソン・マンデラを監視するためにロベン島に送られる。ジェームズは黒人の言葉を操るためスパイとしてネルソン・マンデラの会話や手紙を逐一上司に報告する。初めは黒人に対し、冷酷かつ卑屈な態度を取っていたジェームズだったが、ネルソン・マンデラと接しているうちに少しずつ考え方を変えるになる。

文句
世界を代表する人種差別映画。アパルトヘイトを扱っているから人種差別なのではなく、この映画に裏に隠された白人たちの陰謀が救いようのない偏見と差別に基づいている。世界の大半の人々がこの映画を鑑賞前、「ネルソン・マンデラについての映画だ」と思って映画館に行ったのはまず間違いないでしょう。しかし蓋を開けてみると、ネルソン・マンデラの活動や偉業についてはほとんど触れておらず、終始カメラが追いかけているのは白人看守ジェームズ・グレゴリーなのである。そして一番この映画が気をつけて描写しているのが、どれだけこの白人看守がかわいそうな黒人たちに対して、慈悲深く、優しく、理解力があるかという一点なのである。何十年も刑務所に入ってまでアパルトヘイト撤廃を実現したマンデラよりも、この馬鹿の方が勇敢で、かっこよく、偉いとされているこの映画が白人の緻密な計算じゃなくてなんだろうか? 邦題の「マンデラの名もなき看守」というのは原題からはかなり逸れますが、とても的を得たタイトルだと思いますね。もし訳者が皮肉ってこういうタイトルを付けたとしたら、その訳者にはとても好感が持てます。

そもそもこの映画はジェームズ・グレゴリーが書いた「Goodbye Bafana」という本が基になっているんだからしょうがない、という人がいるかもしれない。けれども、その本にしたってネルソン・マンデラの名を利用した売名行為にすぎず、信憑性についても疑いの声が多数上がっている代物。そんな本をベースにして映画作るなって。
こういう映画を見ると、ありとあらゆる手段を使って白人が世界中の人々を洗脳しようとしているのがまざまざと見えて、吐き気がします。もうこうなったら、アメリカでせっかく黒人の大統領が生まれたんだから、アメリカ主導で逆アパルトヘイトを実施したらいいですね。白人はバスの後ろ側に乗ってもらって。トイレも全部別にして。逆らったら棍棒で引っぱたいて。批判する人たちが出たら「私たちはあなたたち白人がやってきたことを見習ってるだけですけど、なにか?」って言えばいい。そしたら少なくとも今よりはましな世の中になるかもしれません。白人至上主義映画はきっとこの世の中からなくなるでしょう。それだけでもかなりの向上だと言えます。

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