2016/12/29

箱入り息子の恋

hako

公務員のイケテない男と盲目のお嬢様による純愛ぶっているだけのヘナチョコ恋愛ドラマ。演技はまあまあで、リアリティーはもちろんなく、いかにも日本のダメ映画といった内容です。30点(100点満点)


あらすじ

市役所に務める35歳の健太郎(星野源)はこれまで女性と付き合った経験もなく、いまだに実家で両親と暮らしている。父(平泉成)も母(森山良子)も息子を気遣い、親同士が子どもに代わって相手と対面する「代理見合い」への出席を決める。そこで今井夫妻(大杉漣、黒木瞳)と知り合った健太郎の両親は、目が不自由な彼らの娘奈穂子(夏帆)のことを知り……。

シネマトゥディより


文句

いわゆる至って普通の恋愛ドラマで、特に見せ場もなく、話題性もなく、結婚に夢を抱く女子大生を対象にしているような映画です。

ダメな日本人監督が恋愛映画でやる一つのパターンにヒロインに何かしらの障害を持たせる、というのがあります。聾唖にしたり、うつ病にしたり、精神病にしたり、性同一性障害にしたり、極度のドモリ症にしたり、男性恐怖症にしたり、と色々ありますが、この映画の場合は女性が盲目でした。

なんでこういう設定にするかというと、「障害を愛で乗り越える」という起承転結が付けやすいからです。でも実際この監督が盲目の女性を研究してきたか、あるいは関わりを持ってきたかといったら本で読んだ、インタビューをしたぐらいはあるかもしれないけれど、おそらくほとんど接点はないでしょう。だから「障害」をネタにしているわりにはリアルなシチュエーションが劇中に全く出てこないんです。

それならそうと、本物の盲目の人をキャスティングすればいいんですよ。でも適当な人気女優使うでしょ。だからつまんないんです。キャスティングはダメダメですね。主演の二人もだし、一番気になったのは黒木瞳です。

あまりにも美人すぎて、娘より目立っちゃってるんですよ。それは彼女の役作りの問題なのかもしれないけど、僕だったらお見合いの場であんなお母さんが登場したら、娘を押しのけてお母さんとばかり話しますよ。

そのほかに失敗の要因を挙げるとしたら、邦画の典型的な演出ばかりしか使っていない点です。例えば、邦画の恋愛ダメ映画はよく「主人公の男を走らせる」という演出を使います。

なんだか知らないけど、男が「うぉー」とか叫びながら、街中を全速力で走り女を追いかけるシーンがありませんか。あれいらないでしょ。だって走らないもん、そんなに。好きな女性を追いかけるために全速力で走ったことある人いますか? 女性からしてもそんな男、気持ち悪いでしょ?

あの手のシーンって、必死で男が走っている=本気で恋をしている、という描写なんでしょうね、きっと。それがすでに馬鹿じゃないですか。全速力で走ったら恋が実るなら、日本の陸上選手はみんなモテモテじゃないとおかしいんですよ。そんなことないでしょ。

それよりなにより一番のマイナス点はやっぱりダメ邦画の最大の欠点であるベッドシーンです。よくシーツにくるまったまま男女がセックスするシーンがありますが、この映画は文句なしで邦画史上ワースト1のレベルでした。

sheat

どんだけシーツにくるまったら気が済むんだよ、お前らは。普通にやれ、普通に。

>>「箱入り息子の恋」はU-nextで視聴できます。