2016/11/16

ブルックリン(原題BROOKLYN)

bro

アイルランドからアメリカに移住した少女の恋と葛藤の物語。移民や海外移住に興味がある、または関係する人が見たら、それなりに共感を得られる作品だけれど、特別な見せ場はない普通の人間ドラマ。50点(100点満点)

あらすじ

アイルランドの町で暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、きれいで仕事もバリバリこなす姉ローズ(フィオナ・グラスコット)とは正反対だった。内気な妹の未来を心配するローズの考えもあり、エイリシュはニューヨークに渡ることを決意する。だが、田舎町での静かな生活とは全然違う暮らしが彼女を待ち受けていた。

シネマトゥディより


文句

アカデミー賞ノミネート作品」で、「BOY A」のジョン・クローリー監督による最新作です。アイルランドの少女エイリシュがよりよい生活を求めて、知り合いをつてにニューヨークに移住し、そこでイタリア系の青年と知り合い、恋に落ちる、シンプルな恋物語です。

序盤から中盤は、エイリシュがホームシックにかかりながらも頑張ってデパートのショップ店員として働きながら、夜間学校に通うひたむきな姿を描きます。途中、イタリア系の青年とダンスパーティーで出会い、恋に落ちてからは恋愛ドラマになり、若い男女がともに歩んでいく未来を夢見る姿は、前向きでとても純粋です。

ところがしかしエイリシュの姉が病気で亡くなったことで事態は一転します。エイリシュは一人故郷に残された母親を思うと、いてもたってもいられなくなり、1ヶ月だけアイルランドに帰ると言って帰ってしまうのです。彼女はもう二度とアメリカには戻って来ないんではないかと思った青年はそこで彼女にプロポーズします。

アイルランドに帰る前に二人はめでたく結婚しますが、一度アイルランドに帰ると、あろうことかエイリシュは旦那との手紙にも返信せず、アイルランドでやらかし始めるのです。

いやあ、久しぶりに女の恐ろしさを見せつけられた、という気がしました。なんですか、あの一見真面目そうで、清純なエイリシュのずる賢さは。なんで結婚してること隠して、アイルランドでよろしくやろうとしてるんですか。あれは完全にアメリカとアイルランドを、そしてイタリア人の男とアイルランド人の男を天秤にかけてましたね。ああ、怖い。

アイルランドで自分の家族と一緒にいるほうが幸せなのか、それともアメリカで新しい家族を築くべきなのか、いろいろな考えが頭をめぐったとは思うんですが、なんか打算的でしたね、あの女は。

あれでイタリア人もほかの女とよろしくやってた、とかだったら面白いんですけどね。とにかく彼は好青年で男の僕まで惚れてしまいそうなナイスな奴でした。夜間学校の授業が終わるのを寒い中外でずっと待っていて、校舎から彼女が出てきたら彼はこんなことを言います。

「君が忙しいのは分かっているからどうか家まで送らせてよ。家まで行ったらバイバイって言ってすぐに帰るから。君がすぐに寝なくちゃいけないのは分かってるから、別にディナーにも行かなくてもいいし、邪魔はしないからお願いだよ」。

こんな男いますか? 可愛すぎるじゃないですか。それを腹黒女のエイリシュは、アイルランドで他の男とデートしたり、よろしくやりやがってよお。

ただ、エイリシュの気持ちはおそらく女性が見たら理解できるんでしょうね。自分の人生の岐路に立たされたとき、二人の男性、あるいは二つの土地を比べて決断を下すときは、誰にも少なからずあるんじゃないでしょうか。そのとき何をもってして女性が決断を下すのかは人それぞれでしょう。愛だったり、金だったり、いろいろあると思いますが、少なくともエイリシュは食料品店のババアが決め手になっていました。怖すぎます、あの女。まだ金を選ぶ女のほうがまともです。

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