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スマッシングマシーンは手抜き

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格闘技を題材としているにもかかわらず、これっぽちも盛り上がらず、特になんの感情も湧き起らない平凡な映画。日本公開しなくてもいいレベルです。16点

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スマッシングマシーンのあらすじ

マーク・ケアはインタビュアーに、UFCで成功を収めてきた経緯を語り、次の試合へ向かうためその場を後にする。

1999年、マークは恋人のドーンと自宅で同棲していたが、二人の関係は決して良好とは言えなかった。マークは彼女が増量シェイクを作り間違えたことに苛立ち、また彼女も細かいことを気にするマークに腹を立てる。そうして些細なことで二人は喧嘩を始めてしまうのだった。

マークは親友のマーク・コールマンの指導を受けながら日本で開かれるPRIDEの試合の準備を進めていた。激しいトレーニングをする傍ら、そのとき彼はすっかり鎮痛剤の中毒に陥っていた。

ロッカールームで薬の影響を受けながら座っていると、そこへドーンが来てまた口論が始まる。試合で惨敗した後、マークは静かにロッカールームへ戻り、うずくまって泣き崩れる。自宅に戻ってもドーンとの関係はさらに悪化し、翌朝マークは薬物の過剰摂取を起こしてしまう。コールマンが彼を訪ね、「変わらなければならない」と諭し、マークもそれを受け入れる。彼はリハビリを始めるが、それによってドーンとの関係はさらに負担となり、最終的に彼女は去り、マークはバス・ルッテンのキャンプへ向かう。

バスの指導の下、マークは驚異的な成長を遂げ、最高のコンディションに仕上がり、復帰戦に勝利する。その後、ドーンと仲直りするが、やがて、ドーンの刹那的な生活習慣をめぐって二人は再び衝突し、マークは別れを告げて彼女を家から出て行かせる。絶望したドーンは自殺を図り、入院することになる。日本では、動揺したマークは試合中、過去のドーンとの記憶やキャリアの瞬間がフラッシュバックし、PRIDEグランプリで藤田相手に残酷な敗北を喫する。

一方、コールマンは同じPRIDEグランプリで優勝。一方のマークは縫合処置を受け、シャワー室でシャワーを浴びながら考えに更けていた。

スマッシングマシーンのキャスト

  • ドウェイン・ジョンソン
  • エミリー・ブラント
  • ライアン・ベイダー
  • 石井慧
  • オレクサンドル・ウシク

スマッシングマシーンの感想と評価

グッド・タイム」、「アンカット・ダイアモンド」のベニー・サフディ監督による実在する格闘家による伝記映画。格闘家の成功と転落ストーリーを見せたいのか、薬物中毒に対する闘病ドラマを見せたいのか、はたまた恋愛ドラマを見せたいのかどっちつかずで、ただただ退屈な映画。

まず、題材のチョイスから間違ってる気がするんですよね。マーク・ケアは外見は筋肉隆々でインパクトあるのに、その見かけに反して性格が謙虚で穏やかで、いたって普通なんですよ。つまり映画の題材としてはキャラが薄く、また、若くして死んだわけでもなく、今も普通に元気に暮らしている点においても、正直なんでマーク・ケアを選んだのか理解に苦しみました。

アメリカの総合格闘技のパイオニアの一人という扱いなんだろうけど、それならケビン・ランデルマンとかのほうが破天荒で面白いと思うんだけどなあ。

また、鎮痛剤の中毒になっていく様子には触れるくせに、ステロイド使用には一切触れないっていうね。マーク・ケアといえばステロイドっていうぐらいのイメージがついてるのに本人の名誉を守ってるのか、あまり真実に切り込んでない感じがしましたね。

ストーリーもPRIDE時代の試合とその背景をざっくり描いているだけで、人間ドラマがないし、インパクトに欠けます。格闘技の合間に必ず恋人が出てきてギャーギャー喚き散らすといった調子で、恋人とのエピソードまじでいらないからって思っちゃいましたね。何がよくてあの二人は一緒にいるんだよって。

キャスティングもなかなかのダメっぷりです。というのも格闘家を別の格闘家が演じているため、試合映像と話に全然入っていけないんですよ。マーク・ケア役はプロレスラーのドウェイン・ジョンソン、マーク・コールマン役は、総合格闘家のライアン・ベイダー、エンセン井上役は石井慧、イゴール・ボブチャンチン役はボクサーのオレクサンドル・ウシクといった具合にごっちゃごちゃなんですよ。みんなそれぞれ有名な格闘家ばかりだから、役ではなく本人にしか見えないっていうね。

エンセン井上役は、エンセン井上本人にやらせればいいじゃん。メイクしてCGI使って若く見せることなんてどうにでもできるんだから。それなのに石井慧がエンセンに寄せるでもなく、普通に石井慧のまま登場するだもん。唯一本人役で出てるのがバス・ルッテンだけっていうね。

挙句の果てにはお笑い芸人の松浦が通訳の役で片言の英語を話しながら出てたり、役作りの完成度とこだわりの弱さには参りましたね。PRIDEの試合を含め、日本のシーンも大部分が日本で撮影されてないでしょ? ほとんど室内だしね。なんだろうね、この手抜き感。

この映画を見てマーク・ケアに興味を持つ人いるのかね。PRIDEや昔のUFCのときから知っている人じゃないと、結構見るのきついと思いますよ。昔からマーク・ケアを知っててもきつかったので。

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