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ダーク・ブラッド (原題 Dark Blood)

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リヴァー・フェニックス遺作とされる、クオリティーがとにかく低い見なくていい退屈な映画。38点(100点満点)

ダーク・ブラッドのあらすじ

妻を亡くし、かつて核実験場だった砂漠の荒れ地に世捨て人のように暮らす青年ボーイ。ボーイが、車の故障のため足止めされた裕福な夫婦ハリー(ジョナサ ン・プライス)とバフィー(ジュディ・デイヴィス)に出会い、三人の関係が次第に緊迫の度を深めていくさまが描かれる。ボーイが美しいバフィーに好意を寄せ、彼女もボーイの不思議な魅力にはまり込むにつれ、ボーイとハリーは衝突を繰り返すようになる……。

シネマトゥデイより

ダーク・ブラッドの感想

ジョルジュ・シュルイツァー監督が1993年に撮り、長年放置しておいた作品をわざわざ掘り起こして、人様に公開した駄作。

いきなり冒頭で監督が、「(主役が死んでしまったのでちゃんと完成してませんが)どうか辛抱して、この未完の映画を見てください。」などという言い訳から入ります。

ブラジルの寿司屋に行って「今日はマグロがないんで我慢してください」と言われたことがあるんですが、あれに似ています。自分の落ち度に気付いているからまず謝罪から入るという卑怯な作戦です。

そんな映画が面白いはずもなく、スクリーンに映るリヴァー・フェニックスさえ見られれば1週間は幸せでいられるという人が見ればいいと思います。

物語は裕福な夫婦ハリーとバフィーが車で砂漠地帯を仲良く旅しているところから始まります。道中車が故障し、二人は近くの民家に修理を頼みます。

民家で一泊させてもらい、旅を再開させると、今度は砂漠のど真ん中で車がストップします。しばらくじっと車の中で助けを待っていたものの、しびれを切らしたバフィーは夜道を歩き荒れ地の中に建てられた掘っ立て小屋にたどり着きます。

そこには世捨て人のように暮らす不思議で、危険な青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)がいて三人の三角関係が始まる、というのが筋書きです。

ボーイと夫婦の関係性にリアリティーが全くなく、夫婦がボーイの車を盗んだり、ボーイが銃で夫婦を脅したりと、結構やばいことをしているのに緊迫感が出ていませんでした。

夫婦は逃げたいのか、逃げたくないのかよく分からないし、ボーイも夫婦をどうしたいのかも曖昧でした。捉え方によっては拉致監禁されているのに妻バフィーのほうが案外ノリ気でボーイの助手席に乗って言われるがまま車で連れていかれたりしてしまいます。

自分の妻を癌で亡くしたというボーイは久々に現れた女性を手放したくないのか二人を帰そうとせず、一方で夫婦は帰りたくてしょうがなくなります。

砂漠の真ん中で拉致されてはラチがあかないので最後は妻のほうがボーイにセックスさせてあげる、という下りが笑えました。

またやったらやったらでボーイのほうも二人を帰してあげる、と素直になります。それなのに不必要な喧嘩が始まり、 夫ハリーがボーイの頭を斧で殴ってしまいます。

ボーイはその場で血を流し倒れます。ちょうどそのときボーイの仲間たちが車で登場し、俺たちの仲間になにしてくれんだ、となりますがなぜかそれほど怒っておらず、死にそうなボーイの下に妻バフィーが行ってオッパイを触らせてあげると、ボーイは喜んで彼女の胸の中であの世へと旅立ちます。

結局ボーイはあっさり死んでしまったわけですが、あろうことかボーイの仲間たちはボーイを殺した夫婦をそのまま見過ごして帰らせてあげるのです。「帰っていいよ」と。登場人物の態度がこんなにいい加減な映画は初めてみました。

もう完全にネタばらしをしてしまいましたが、ここまで読んでもまだ見たいというリヴァー・フェニックスファンだけが見るべき映画です。

そうじゃない人はこの映画を見て、なおかつ「よかったあ」などと言っている人を馬鹿な奴だなあ、と思ったらいいでしょう。

日本人に多いのが、ドラッグをやって芸能人が捕まったりすると、その人の人生や人格をすべて否定するくせに、ドラッグをやって芸能人が死んだ場合には案外寛容だったりするタイプです。

田代まさしや酒井法子が捕まったときはギャーギャー言っていた人ほど、ヘロインで死んだリバー・フェニックスが好きだったりするのです。

少量だったらダメだけど、過剰摂取はOKってことなんでしょうか。それとも死者に対する敬意なのか。いずれにしろそういう感性の人が見たらいい映画です。

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