スーパーマンがやられて、また復活して、リベンジするだけの話に余計な要素を入れすぎて収拾がつかなくなった作品。見なくていいです。6点
スーパーマン(2025)のあらすじ
スーパーマンことクラーク・ケントは、ボラビア国が隣国ジャーハンプールへの侵攻を試みるのを阻止し、ボラビア大統領ヴァシル・グルコスに対し、ジャーハンプールに手を出さないよう警告する。メトロポリスでは、スーパーマンが「ボラビアのハンマー」と呼ばれるメタヒューマンに初めて敗北し、超能力を持つ犬クリプトの助けを借りて南極の孤独の要塞へと逃れる。彼らの後を追ったのは、億万長者レックス・ルーサーの協力者であるアンジェラ・スピカ/ジ・エンジニアだった。
スーパーマンのロボットたちは、集中太陽放射線を使って彼の治療を行い、彼の実の両親、ジョー=エルとラーラ・ロル=ヴァンからのメッセージで彼を慰める。彼らはクリプトン星の崩壊から息子を救うために地球へ送り出していたのだった。しかしそのメッセージは旅の途中で損傷しており、前半部分しか再生できなかった。
スーパーマンはメトロポリスに戻るが、再び「ハンマー」に敗北する。このハンマーの正体は、ルーサーの手によって作られたメタヒューマン「ウルトラマン」であった。
スーパーマンは恋人であり、『デイリー・プラネット』紙の同僚でもある記者ロイス・レインのインタビューを受けるが、ロイスがボラビアにおける彼の行動の法的・倫理的な問題を問いただしたことで、口論となる。ルーサーは怪獣をメトロポリスに放ち、その隙にウルトラマンとエンジニアとともに孤独の要塞へ潜入する。彼らはロボットたちを打ち倒し、クリプトを捕らえ、クリプトンのメッセージを発見。エンジニアは損傷していた後半部分の修復に成功する。
一方、スーパーマンはグリーンランタン、ホークガール、メタモルフォで構成される「ジャスティス・ギャング」とともに市民を守りながら怪獣と戦う。スーパーマンは怪獣を生け捕りにしたかったが、ミスター・テリフィックがこれを殺してしまう。ルーサーは修復されたクリプトンのメッセージを世界に向けて公開し、その後半部分で、スーパーマンの両親が「地球を征服し、多くの妻を得てクリプトン人の血を再興せよ」と命じていることが判明し、スーパーマンは衝撃を受ける。
世論はスーパーマンに背を向け、彼が怒ってルーサーを追及する姿も不信感を高める。ロイスはそんなスーパーマンを「あなたは善人よ」と励まし、スーパーマンは彼女に愛を告白して米国政府に自ら出頭する。政府は彼をルーサーに引き渡し、ルーサーは自らの敵を閉じ込めている人工のポケット宇宙内で尋問を始める。そこにはクリプトも囚われていた。
スーパーマンは、メタヒューマンであるメタモルフォと共に監禁される。ルーサーはメタモルフォの息子ジョーイを人質に取り、彼に体をクリプトナイトへと変換させ、スーパーマンを無力化させる。尋問のさなか、ルーサーはスーパーマンの支持者であるマリク・アリを殺害し、それを目撃したメタモルフォは衝撃を受ける。彼はスーパーマンを逃がす手助けをし、ジョーイとクリプトも解放する。
ロイスはミスター・テリフィックを説得してスーパーマン救出を依頼し、彼らはポケット宇宙に突入して他の囚人たちも救出する。ロイスはスーパーマンを彼の養父母であるジョナサンとマーサ・ケントのもとに連れて行き、スーパーマンは心を癒やされる。ジョナサンは彼に「自分が誰であるかを決めるのは、両親の言葉ではなく、自分自身の行動だ」と諭す。
ルーサーの恋人であるイヴ・テシュマッハーは、『デイリー・プラネット』の写真家ジミー・オルセンに恋をしており、ルーサーがボラビアに協力し、その見返りとしてジャーハンプールの領土の半分を要求していた証拠を提供する。ルーサーは彼女を監禁し、ポケット宇宙への不安定なポータルを開いてスーパーマンをメトロポリスへと誘い戻すが、そのポータルが現実に亀裂をもたらしてしまう。
スーパーマンはジャスティス・ギャングを再びジャーハンプールに向かわせ、ボラビアの侵攻を阻止させる。ホークガールはグルコスを殺害し、グリーンランタンはメタモルフォをジャスティス・ギャングへ勧誘する。一方、メトロポリスでは、スーパーマンとミスター・テリフィックがエンジニアとウルトラマンとの決戦に挑むのだった
スーパーマン(2025)のキャスト
- デヴィッド・コレンスウェット
- レイチェル・ブロズナハン
- ニコラス・ホルト
- エディ・ガテギ
- イザベラ・メルセード
- アンソニー・キャリガン
スーパーマン(2025)の感想と評価
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズでお馴染みのジェームズ・ガン監督による、DCユニバースを代表するヒーローのリブート作品。色んな要素をごちゃごちゃにしたせいで、なんのこっちゃ分からなくなる一方で、つまらないということだけははっきりする駄作。ただの時間の無駄です。
あらすじを読んでも、まるでなんのこっちゃ分からないと思いますが、映画を見ても全く同じで、宇宙人、ロボット、怪獣となんでもありのキャラクターたちが地球だか宇宙だかがごっちゃになった同じ世界の中を交差している違和感がすごいです。
あるときは政治色を強めてきたり、またあるときはゴリゴリのSFになったり、そうかと思うと恋愛ドラマを絡めてきたりして、本当になんでもありなんだなって感じがして、そんなことしてたら当然2時間を超え退屈するのは想像に難くないはずです。
ざっくりストーリーの流れを説明すると、スーパーマンが強敵との戦いに敗れ、治療して回復し、また人々の前に現れ、そうこうしているうちに誤解されてメディアに裏切り者のレッテルを張られ、人々から総スカンを食らい、敵に捕まるけど、仲間に救出されてリベンジするっていう話です。そこに大してストーリー性のないエピソードと背景をくっつけただけで、まあひどいです。スーパーマンも敵のルーサーもメディアの報道の仕方一つで立場がコロコロ変わるのが笑えます。あの中で一番の悪はどう考えてもメディアだろって。
敵キャラの中にウルトラマンとかいう奴が出て来るんだけど、あいつが途中から日本のウルトラマンに変身してもおかしくないぐらい世界観が破綻してましたね。ハイテク路線で行くなら最後までそうしたらいいのに、ボラビアの国では人々が普通に棒を振り回して原始的に戦っているのにはずっこけました。ボラビアがアメリカ人の持つアフリカのイメージみたいなことになってて爆笑でした。
最近までヘンリー・カヴィルが似合わないスーパーマンを演じていたと思ってたらデヴィッド・コレンスウェットに変わってて、次回作ではまた違う人が演じてそうな予感がするほど、誰がやってもしっくりこないのはなぜなんでしょうか。しっくりこないのは主演だけじゃなく、ほとんどのキャストがB級感で溢れ、まともな仕事ができてたのは敵役ルーサーを演じたニコラス・ホルトぐらいじゃない?
ジャスティス・ギャングのダサさはあれわざとなんですか? 受けを狙ってるのか、マジでやってるのかさえ伝わってきませんでした。これだけ作り手の意図が不明な映画も珍しいです。
コメント
やっぱり酷評でしたか(笑)
自分はDCコミックスファンなので元ネタ込みと前のグダッたシリーズに絶望してたので、希望ある感じですごく楽しめましたが、映画男さんだったら酷評しそうだな~とは思いました。
あのゴチャゴチャ感も割とコミックス通りで、ガン特有のゴチャゴチャ感も相まって、確かに分かり辛い。でも、あのワチャワチャしててアクションいっぱいで、なんかイイ事言ってキスして終わって…ってベタな感じが何も考えなくてよくて楽しかったです。ヒーロー映画で重いテーマはもうお腹一杯…だったから。
ダメな部分を明確してくれて有難うございます。
ダメすぎて感想ページ作られないのかも…?と思ったので、感想が読めただけでもホッとしました。(ウィキッド感想楽しみにしてたので…まさかの記事すら書かないとは!)
ニコラス・ホルトの演技は良かったですよね。
今後も色んな映画の感想を楽しみにしてます。
ゴチャゴチャ感すごかったですね