2012/10/21

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実


24点(100点満点)
ストーリー

2008年9月、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界中を巻き込んだ金融危機が発生する。アメリカはその前から住宅ローンの焦げ付きによるサブプライムローン問題なども抱えており、一気に未曾有の経済恐慌に陥ってしまう。そこには1980年代以来、狂乱の時代にあったアメリカ金融界に巣食う恐ろしい落とし穴があった。


文句
何度見ても眠くなる経済ドキュメンタリー。人名、金融機関名、数字ばかりが次から次へと出てきて、予備知識がない人には付いて行きづらい。あまりにも催眠効果が強いので運転する人は鑑賞するのは控えたほうがいい。エンターテイメント性に欠けるため映画館というより、大学の授業で流すほうが適しており、それこそ経済界の裏側に興味がない人にはお勧めできません。視点が一方的すぎて見ている人がこの映画で描かれていることがすべて真実だと思ってしまう恐ろしさもあります。

中盤には経済界のトップの人たちのボーナスや給料などを明かして、もらいすぎだという批判がナレーターであるマット・デイモンの声で執拗に続きます。しかしそれならひどい映画に出てなん十億ももらってるお前はどうなんだよって。金融に比べたら額は少ないけど映画にだって視聴者は金と時間を投資してるんだから。こういう映画が偽善的なのは、映画内では金持ちだけが富を独占して、貧しい人々が苦しんでいる、そんな世の中じゃだめだ、と声を荒げて視聴者の同情を誘っているくせに、実際そんな映画に携わっている奴らはみんな金持ちだということです。

そして一番の問題は、知られざる経済界の恐ろしい真実をせっかく掴んだのに、それを伝える肝心な表現方法で失敗しちゃってるところじゃないでしょうか。作り方にちょっと笑えるユーモアも、真実を知ってゾクゾクしていくるサスペンス性もないので、ただただ疲れてくるのです。ドキュメンタリーだからって真実をただ伝えればいいってもんじゃないんだから。