ローマでアモーレ(原題 TO ROME WITH LOVE)

TO ROME WITH LOVE DI WOODY ALLEN

71点(100点満点)

ストーリー

娘がイタリア人と婚約した音楽プロデューサーのジェリー(ウディ・アレン)は、ローマを訪れる。婚約者の家に招待されたジェリーは、浴室で歌う婚約者の父がオペラ歌手のような美声であることに驚く。一方、恋人と同居中の建築学生ジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)の家に、恋人の親友モニカ(エレン・ペイジ)が身を寄せてくる。かわいらしい外見とは裏腹に恋愛に対しては積極的な彼女を、ジャックは少しずつ気になり始めていて……。

シネマトゥディより

文句
ミッドナイト・イン・パリ」などでお馴染みのウディ・アレンの新作ドタバタコメディー。ローマを舞台にカップルたちが繰り広げるハチャメチャな寸劇が愛らしくかつ可愛らしい。嫌なことがあった日に観たらすっきりすること間違いなしのおバカ映画。

ウディ・アレンのコメディー映画の中で何が起こっても笑って許せてしまうのはなぜなんでしょうか。おそらくウディ・アレン自身が長年オーディエンスを「おれの映画はこういうものだからね、マジに取らないでね。怒ったりなんかしちゃだめだよ」と教育してきた結果でしょう。コメディー映画というより、ウディ・アレン映画というジャンルというかスタイルがしっかり確立されているからなせる技です。80歳を目前にして、まだあれだけの遊び心と子供っぽさを併せ持っていることは尊敬に値しますね。

今回はイタリアのロベルト・ベニーニ、スペインのペネロペ・クルス、アメリカのエレン・ペイジなど世界の有名俳優を上手く使いこなしていました。「ミッドナイト・イン・パリ」でもそうですが、欧州に対するウディ・アレンの愛着が感じられ、ローマの街をあれだけきれいにかつコミカルに、そしておとぎ話的に撮ってもらってローマに嫉妬を覚えます。そしてウディ・アレンが東京を舞台に映画を撮ったらどうなるのかなぁ、などという夢までつい抱いてしまいます。

いつものことですが、腹を抱えて笑うほどではありません。でも「馬鹿だなぁ」と思っては自分の険しかった顔がほころんでいくのが分かります。ストレス社会にはやっぱりこういう映画が必要です。ウディ・アレンはかつて言いました。

Life is divided into the horrible and the miserable.
人生はひどい人生かみじめな人生かに分類される。

このように人生を悲観的に斜めに見ているからこそ、人々に笑いを届けられるのだと思います。

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