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モーリタニアン黒塗りの記録は必見の社会派ドラマ!ネタバレ感想

この記事は 約5 分で読めます。

自称法治国家のアメリカが無実の一般市民にやりたい放題やっている衝撃の事実を描いた社会派ストーリー。ジョディ・フォスター、タハール・ラヒムの演技が素晴らしく、世界中に伝えるべき話です。73点

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モーリタニアン黒塗りの記録のあらすじ

9/11の2月後にあたる2001年11月、アフリカ北西部に位置するモーリタニアに住むサラヒは突然地元警察に逮捕され、アメリカ政府に身柄を渡される。そして最終的にキューバにあるグアンタナモ基地へと移送され、同時多発テロの関与を疑われ、証拠もなしに起訴されぬまま何年も不当に拘束されていた。

2005年2月、弁護士のナンシー・ホランダーはサラヒの家族から依頼を受けたフランス人の弁護士からサラヒのことを聞かされ、グアンタナモ基地を訪れることにする。

サラヒは従弟がビンラディンの衛星携帯電話を使って電話をかけて通話歴があるとして、事件の実行犯たちのリクルーターだったのではないかと考えられていた。

ナンシー・ホランダーも実際サラヒがテロに関わっていたかどうかは分からなかった。しかし法律的に彼にも公平な裁判を受ける権利があるはずだとして彼を弁護することにする。しかしアメリカ政府はあらゆる手段を使ってサラヒを釈放するのを阻止しようとするのだった。

一方、軍検察官のスチュアート・カウチ中佐はテロで多くの一般市民を殺したことに関与しとされるサラヒを死刑するために奮闘していた。ところがアメリカ政府が証拠を提示してこないことに苛立ち、ついにはグアンタナモ基地を訪れることにする。するとそこでは人権を無視した違法行為が日常的に行われている驚愕の実態を知ることになる。

モーリタニアン黒塗りの記録のキャスト

  • ジョディ・フォスター
  • タハール・ラヒム
  • シェイリーン・ウッドリー
  • ベネディクト・カンバーバッチ
  • ザッカリー・リーヴァイ

モーリタニアン黒塗りの記録の感想と評価

「ブラック・シー」、「わたしは生きていける 」などで知られるケヴィン・マクドナルド監督による、グアンタナモ湾収容キャンプで何年にもわたって不当に収容された実在の人物を描いた人間ドラマ。いかにアメリカ政府が腐ってるかが分かる話です。

キューバのグンタナモ湾収容キャンプについて聞いたことがある人なら、誰もが知っているひどい話で、そこで収容されていたモハメドゥ・オールド・サラヒさんの身に実際に起きた物語です。

実話ベースの映画はよく「この映画は実話を基にしています」というテロップが出ますが、本作に関しては「この映画は実話です」と強調しているのが特徴です。つまりフィクションじゃねえぞ、これまじな話だからな、というのです。

グンタナモ湾収容キャンプには実に800人以上の人たちが収容され、そのほとんどが起訴もされていないことを考えると、モハメドゥ・オールド・サラヒさんの話は氷山の一角に過ぎないことが分かります。

登場人物は違えど、「ザ・レポート」、「グアンタナモ、僕達が見た真実」でも全く同じことが描かれており、実際に起こったことであることは間違いないでしょう。

何が起こったかというと、アメリカ政府はブッシュ大統領、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の指示の下、911同時多発テロに関与が疑われる人たちを世界中から片っ端から捕まえて、アメリカの法律が及ばない治外法権であるキューバのグンタナモ湾収容キャンプに連れて行っては拷問にかけて自白を強要していたのです。

その拷問の仕方がやばくて、ヘビメタを爆音でかけ寝させないようにしたり、天井に吊るしたり、水を大量に無理やり飲ませたり、性的屈辱を与えたりと見るに堪えないものばかりです。

あれだけ普段は正義の味方ぶっているアメリカが影では一般市民を誘拐し、拉致監禁し、場合によって殺したりしていたのです。北朝鮮とやってることはなんら変わらないし、数的には朝鮮戦争後の北朝鮮の拉致被害者よりも多い可能性がありますよね。

裁判にもかけられないから無実を証明しようがないし、多くの人たちはそもそも何の容疑で捕まっているのかも知らされていません。そんなこんなでモハメドゥ・オールド・サラヒさんは実に15年以上もグンタナモ湾収容キャンプに入れられていたそうです。ひどい話ですよね。

アメリカ側も違法なことをしているのを十分理解したうえで、あえて外国にある軍事基地を利用して不正行為を働いているっていうのがなんとも汚いです。

グンタナモ湾収容キャンプは今後閉鎖される予定らしいですが、ここが閉鎖されたところでまた違う場所で同じことは起こり続けるでしょう。

それに無実が判明して晴れて出所してもアメリカ政府から謝罪、保障は一切なし。文字通り人生を滅茶苦茶にされるわけです。彼らにできることといえば告発本を執筆するぐらいで、モハメドゥ・オールド・サラヒさんの場合はまだ本を出版してベストセラーになったからいいけど、本も書けず、映画化もされなかった人たちの声は一生届くこともなく、一体どこに慰めを求めればいいんでしょうか。獄中命を落とした人たち、その遺族は何を思えばいいのでしょうか。

同時多発テロ後、アメリカ政府がメンツを保つために犯人逮捕に躍起になっていた気持ちは分かるんですが、そのやり方はただの魔女狩りに過ぎないですね。

モハメドゥ・オールド・サラヒさんのような人たちやその家族がこうした事件を通じて、テロリストになってももはや誰も文句言えないでしょう。僕なら一生恨みますね。

「それでも私はあなたたちを許します」などというモハメドゥ・オールド・サラヒさんは、どれだけ人間ができてるんだよって。その言葉を聞いたらまじで泣けてきます。そしてそんな彼を弁護し続けたナンシー・ホランダーも立派ですね。

たとえアメリカ国内でテロリストの弁護士扱いされ、裏切り者と呼ばれても、信念を貫き通した彼女の仕事ぶりは称賛ものです。法律の道に進むってああいうことを言うんですね。登場人物の人間レベルが高すぎて、圧倒されました。

コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    ジョディー・フォスターも段々女イーストウッド化してきた印象。
    映画は良かったです。

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