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ユーフォリア/EUPHORIAはダークな高校ドラマ!感想とネタバレ

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ドラッグやパーティーに明け暮れるアメリカの高校生活をかなりオーバーに描いたドラマシリーズ。出演者のパフォーマンスのレベルが高く、普通に見れます。60点

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ユーフォリア/EUPHORIAのあらすじ

17歳のルーは複数の精神障害を抱え、それが原因が麻薬中毒に陥っていた。リハビリ施設からでてきたばかりのルーは素面でいるつもりなどサラサラなかった。すぐに友達のドラッグディーラーのフェスのところに言ってドラッグを分けてもらい、ハイになった。母親がドラッグテストをするといえば、友達から尿を借りてきてテストを欺いた。

そんなある日、ルーはトランスジェンダーの女の子ジュールズとパーティーで出会う。ジュールズはパーティーで性格の悪いネイトと喧嘩になり、自ら腕を包丁で切って大騒ぎしていた。でもそんな姿を見てルーはジュールズに興味を持ち、話しかけたのだった。

それから二人は親友になり、離れられなくなっていった。しかしルーは麻薬中毒から抜け出せず、対するジュールズはネイトと知らずに送ったヌード画像が原因で追い詰められていく。

ユーフォリア/EUPHORIAのキャスト

  • ゼンデイヤ
  • モード・アパトー
  • アンガス・クラウド
  • エリック・デイン
  • アレクサ・デミー
  • ジェイコブ・エローディ

ユーフォリア/EUPHORIAの感想と評価

サム・レビンソンの原案、脚本による現代のティネイジャーの日常をテーマにしたスクールドラマ。BGMを上手く使ったダークなシリーズです。

時代と共にスクールドラマも変わるのは当然で本作もまた今の時代ならではの高校生の葛藤や悩みをかなり極端に描いた内容になっています。

題材となっているのは性体験、性的指向、ドラッグ、SNS、承認欲求、嫉妬、マウンティングといったことで、今の高校生を描くのにもってこいのプロットだと思うし、日本にも共通するものは多々あるでしょう。

もちろん通う学校にもよるでしょうが、アメリカだと地域によっても治安や文明のレベルに雲泥の差があるので、どこで育つかによっても大分異なる学校生活を送ることになりますよね。

本作で描かれている学校は郊外の中流階級、あるいはむしろ裕福な子供たちの学校といった印象ですが、それでも決して教育、教養を備えているわけではなく、家庭内でもそれぞれが複雑な事情を抱えています。

シングルマザー、シングルファザーは当たり前。親がそもそもアル中だったりドラッグ中毒だったり、性中毒だったりして、そういった悪習を子供たちが見事に受け継いでいました。

ヒロインのルーはゴリゴリのドラッグ中毒で高校生なのにリハビリ施設に入ったりするほどです。リハビリ施設を出ても何か嫌なことがあるとすぐに麻薬に手を出してしまう癖は抜けず、素面でいることのほうが珍しいぐらいです。

しかしそんなルーはトランスジェンダーで天真爛漫な女の子ジュールズと出会ってから健康でいたいと思うようになります。そしていつは二人で暮らしたいといった漠然とした夢を抱くようになり、生活態度を改めていきます。

一方でほかの同級生たちは恋愛、パーティーのことで頭が一杯。誰が誰とやったか、誰が童貞で、誰が処女だとかでマウントを取り合い、恋愛で優位に立ちたいがために常に誰かとバトルを繰り広げます。

それによって相手も自分も傷つけ、自信を無くし、自暴自棄になるという負のループの中で生きているのが彼らの特徴です。

ストーリーの中で大きな役割を果たしているのがアメフト選手でイケメン長身のネイトで、女子にモテモテである一方で性格が悪く、嫉妬深く、サイコパス的なところがあり、彼がヴィラン的な役割を果たしています。

裕福でイケメンなのにあの性格な悪さ。そして恐ろしいぐらいの冷酷さが光っていて、本作のMVPは間違いなくネイトでしょう。そんなネイトをどうぎゃふんと言わすかというのが一つの見どころになっていましたよね。

それぞれの登場人物がどんなバッドエンディング、またはハッピーエンディングを迎えるのも気になったし、最後までそれぞれのキャラクターの行方から目が離せませんでした。基本的には音楽とベッドシーンで視聴者の注意を引き、話をつないでいく手法を取っていて、僕はまんまとそれに引っかかりましたね。

若者たちのヌードがとにかく多いんですが、ヒロインを演じたゼンデイヤだけ脱がないのはなんか有名人の特別扱いみたいでフェアじゃないですね。なんであいつだけ硬派なんだよって。トランスジェンダーの女の子と恋愛するなら彼女とのベッドシーンをちゃんと撮ってもらいたかったです。そもそもそれがテーマの一つなんだし。

終盤になると失速し、エンディングもすっきりする終わり方ではないのももったいないですね。最後のミュージカルはいらないし、もっと衝撃的な出来事とともにカタルシスがあったほうがよかったかなあ。まあ予想外っていえば予想外な終わり方ではあったけど。

それにしても誰かと付き合えば裸の画像や動画をSNSにアップされるは、すぐに学校中の噂になるは、最近の高校生はなにかと大変ですよね。

恋愛中は盛り上がってるから画像なんかを送り合ったりしてても二人だけの遊びの範疇だけど、別れたら即ネットにアップされちゃうんだから。それが分かったうえでも色っぽい会話、画像、動画を送り合うことやめられないって愚かですねえ。

一方でトランスジェンダーの子に対しても周囲が騒ぎ立てるわけでもなく、みんな普通に接している日常があるのはいいですね。ジュールズがトランスジェンダーであることに途中まで気づかないぐらいでした。

ジュールズを演じたハンター・シェイファーは実際にトランスジェンダーの女の子だそうで、そういったリアルさがまたいいです。

あと、小太りの女の子キャットがつい最近まで処女だったのに処女を捨てた途端ヤリマンになって、経験豊富みたいに振る舞いだすのはあるあるで笑えました。どこまでビッチになって、性格悪くなるのかなあと思っていたら最後に素直になったのには感動すら覚えましたよ。相手の男の子もさえない感じだったのに最後の最後でいきなり男前になるんだからあのギャップの作り方はすごいですね。

みんな出演者は若いのにとにかく演技は上手いです。イケメンだけ、可愛いだけみたいな俳優が一人もいないのはさすがです。ネイト役のジェイコブ・エロルディなんてよくある顔だけB級俳優かなと思いきやちゃんと仕事できるからね。

トランスジェンダー役のハンター・シェイファーなんてあれで演技未経験だってよ。信じられないですね。日本の学園ドラマとはレベルが違いました。

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