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欲望のバージニアはジェシカ・チャステインが脱ぐ!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

法律を無視し、人を刺し、殺しまくる兄弟が愛とか家族について語る映画。娯楽として見るにはいいけど、これを史実として捉えるのはどうかなって感じの作品です。55点

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欲望のバージニアのあらすじ

禁酒法が施行されていた1931年、ボンデュラント三兄弟はバージニア州のフランクリン・カウンティで酒の密造をして生計を立てていた。

彼らの拠点は表向きにはガソリンスタンドにバー・レストランを加えた場所だったが、本業は酒の密売と密輸だった。そのことは地元の人々も警察もみんな知っていた。

ボンデュラント三兄弟は自分たちはスペイン風邪も生き延び、数々の修羅場もくぐってきたことから不死身であると信じていた。そして数々の伝説が噂になり、長男のフォレストは一目置かれていた。

そんなボンデュラント兄弟のもとにある日、彼らが酒の密売で荒稼ぎしていることを聞きつけて、特別補佐官のレイクスが地元警察を連れてやってくる。

レイクスは自分の権力をひけらかし、ボンデュラント兄弟たちを脅そうとしたが、ボンデュラント兄弟は決してひるまなかった。しかしそれをきっかけにレイクスはボンデュラント兄弟の仲間たちを次々と暴力によって支配し、容赦ない報復の連鎖につながっていく。

欲望のバージニアのキャスト

  • シャイア・ラブーフ
  • トム・ハーディ
  • ジェイソン・クラーク
  • ガイ・ピアース
  • ゲイリー・オールドマン
  • ジェシカ・チャステイン
  • ミア・ワシコウスカ

欲望のバージニアの感想と評価

読者の撫子さんのリクエストです。ありがとうございます。

ジョン・ヒルコート監督による禁酒法時代のアメリカをつづったバイオレンスドラマ。酒と金をめぐって悪名高い三兄弟と警察たちが繰り広げるドンパチギャング映画です。

禁酒法時代、いかにアメリカがなんでもありの無法地帯だったかを描いたエンタメ映画で、一応実話ベースの物語ということになっています。

が、しかしリアリティーはそれほどなく、ヒーローとヴィランがはっきりしている分かりやすい大衆向けの娯楽ハリウッド映画的な作りになっています。

主人公の三兄弟はアウトローとして地元では名の知れた存在で簡単にいえばギャングです。彼らと敵対するのは連邦保安官局の特別補佐官でこちらもギャング顔負けの悪党で、両者がお互いの仲間を襲っていって報復合戦をしているうちに最後は本人同士の衝突になる、というのがストーリーの流れです。

普通に見れる映画ですが、これといって特別なものはないですね。いろいろな出来事が起こっているようで実は主人公と悪党の対決をクライマックスにした西部劇と変わらず、対決シーン以外は全部ただの補足のような感じがします。

特に女性キャラクターは強くて格好いい男たちをより輝かせるための飾り程度で、そのためにジェシカ・チャステインとミア・ワシコウスカが起用されてるのは無駄というべきか豪華というべきか微妙なところです。二人とも今では主役を張る女優だけど、この頃の役柄、扱いは今とは明らかに違いますね。

一方、男たちはシャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェイソン・クラークといった面子が三兄弟に起用されていて、勇敢で、無鉄砲で、男臭いキャラクターを演じています。

演技が良かったのは敵役のガイ・ピアースですね。髪型もユニークだし、サイコパス的なキャラが魅力的でした。最後、仲間たちから急に裏切られるのは意味不明だったけど。

ゲイリー・オールドマンも脇役で登場しますが、ほとんど生かされてませんね。抗争にからむこともなく、なんとなくフェードアウトしていくのはもったいなかったです。

やっぱり伝説の兄弟をメインにしているだけに兄弟の活躍ばかりにフォーカスしていて、禁酒法がどうとかあんまり関係ないようにも思えました。滅茶苦茶な時代だなあ、というのは伝わってくるんだけど基本暴力しか見せていないので、当時の警察組織や司法がどういう状況にあったのか、ということは分からずじまいでした。禁酒法のことなら「アンタッチャブル」のほうが詳しく描いていますね。

そこそこ面白いし、楽しめるものの、結局は誰かの武勇伝の域を出ないかなあ。武勇伝的なものに興味ない視聴者にとってはジェシカ・チャステインのヌードシーンがメインになります。少なくとも僕にとってはそうでした。

ジェシカ・チャステイン扮するマギーは三兄弟の家に同居しているんですが、なかなか手を出してこないフォレストに対して、いつも寝るときに部屋のドアを開けっぱなしにしてサインを送り続けます。

ところがフォレストがまたドンくさい男でそれを全く理解しません。するとしびれを切らしたマギーが自ら全裸になって、夜中にフォレストの部屋に行くことで二人は結ばれる、というのが二人のなれそめになっていました。

女から男の部屋に行くのはよくても最初から全裸で行く必要はないよね。それをやられちゃうと、脱がす楽しみを奪われちゃうんで、できればやめてもらいたいです。そういう意味ではフォレストもマギーも女心、男心を全く分かっていない二人でしたね。

コメント

  1. 撫子 より:

    レビューありがとうございます!
    55点…!ジェシカ・チャステインにだいぶ助けられているような気がしますが、映画男さんが楽しく観てくださったようで嬉しいです。
    ガイ・ピアースの演技がすごくて目立ってますよね。他のキャストも豪華でしたが、確かにそこまで活かされていなくて勿体ないかもです。
    史実に基づいたっていうのもストーリーが大げさなので「どうなんだろう…」と私も思ったのですが、ドンパチが凄かったわりに最後はあっさりと禁酒法時代が終わってしまうところは実際もそんな感じだったんだろうな、と思いました。法律が原因で無法地帯化してしまうというのは面白いですが怖いですね。
    フォレストとマギーのなれそめ部分ですが、私はフォレストは気付いているのにわざと無視してるのかなと思いました。喧嘩は強くても恋愛には臆病なのかなと。少なくともマギーはわざと知らないふりをしていると思っていて、だから「あまり女を待たせないで」というセリフが出たのだろうと感じました。
    フォレストが映画男さんみたいに「据え膳食わぬは男の恥」というタイプなら、マギーも全裸で部屋に行く必要はなかったと思います。
    裸で部屋に行くのは、マギーの「断るのか受け入れるのかはっきりして」というメッセージで、女性にとっても断られたらかなり恥ずかしい状況だけど、それをやってしまうところに彼女の強さや女としての自信を感じました。
    2人のヒロインの対比も結構好きです。ミア・ワシコウスカは「無垢な箱入り娘のお嬢さん」、ジェシカ・チャステインは「都会から来たタフな大人の女」で、2人とももっと見せ場があれば良かったのですが、それぞれ魅力があって好みが分かれそうです。なんとか生きていこうとするタフさと見せつつ、守ってあげたくなるような脆さもあるジェシカ・チャステインの演技も好きでした。
    長文失礼しました。
    レビューありがとうございます。嬉しかったです。

    • 映画男 より:

      ドアが開いてるのはチラチラ見てたので、びびって行けなかった可能性はありますね。「あまり女を待たせないで」っていうのはずるいセリフですねぇ。もし相手が違ったら「勘違いしないで」になりますからね。