スポンサーリンク

フェイフェイと月の冒険は話が強引すぎてついていけない!感想

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約5 分で読めます。

映像だけそれなりのクオリティーにしつつ、それ以外は全部いい加減な中国アニメ。大して練りもせず、ちょいちょいと作った感が半端ない、パクるのもほどほどにしとけよっていう映画です。20点

スポンサーリンク

フェイフェイと月の冒険のあらすじ

フェイフェイは学校で成績のトップの優秀な少女だった。そんな彼女でも昔両親から聞かされた伝説の月の女神チャンウーの存在を信じていた。

チャンウーは魔法の薬を飲み、不死身になり、月に上っていったが、愛するパートナーと離れ離れになってしまった悲劇の女神だった。それでも真実の愛を貫き通したチャンウーのことをフェイフェイは一種の憧れと共に尊敬していた。

その話を聞かせてくれたフェイフェイの母は若くして病に倒れ、亡くなってしまう。まもなくして父が恋人を家に連れてきてはフェイフェイは強い孤独を感じるようになった。まるで母のことを忘れたかのように振舞う父が許せなかった。

父の恋人には連れ子のチンがいた。チンはお喋りで、苦手なタイプだった。フェイフェイはますます自分の居場所を失っていく。もし月の女神チャンウーが本当に存在することを父に証明できたら、きっと彼は母のことを思い出してくれる。そう、思ったフェイフェイは月に行くことを決心する。

フェイフェイと月の冒険のキャスト

  • キャシー・アン
  • ロバート・G・チウ
  • フィリッパ・スー
  • ケン・チョン
  • ジョン・チョー
  • ルーシー・アン・マイルズ
  • マーガレット・チョー
  • サンドラ・オー
  • キミコ・グレン

フェイフェイと月の冒険の感想と評価

「塔の上のラプンツェル]、「ポカホンタス」などの製作に携わったグレン・キーンとジョン・カースの共同監督、中国とアメリカの合作によるネットフリックスアニメ。2021年アカデミー賞長編アニメのノミネート作品です。

ディズニー映画じゃないのにディズニーっぽさ満載で、テキトウに昔話からネタを拝借し、ミュージカルシーンを多用し、なんとなく感動ストーリーに仕上げただけの三流アニメです。

主人公の片方の親を死なせ、彼女が孤独の中でどのように成長していくかを描く、というのもディズニーがいつも使う王道の手法ですね。

早い話が成功事例を真似て作ったけど、上手く行かなかったやつで、特にストーリーの強引さには笑うしかなかったです。

まず、少女フェイフェイが月に行くまでの経緯が強引すぎて、理解に至らないんですよ。お母さんを亡くして、お父さんはお母さんのことをすっかり忘れてしまう>フェイフェイは月の女神の存在を証明しようと決心する>月に行く、ってどうしたらそういう思考回路になるのかてんでついていけませんでした。

それもそんなアホな少女が学校では成績トップなんだそうです。成績トップだからかきあつめたスクラップから宇宙船も自分で作れるし、もちろん操縦もできるんだそうです。

それでいざ月に着いたら案外あっさり月の女神と出会えて、宝物を探してきて、と無茶振りされ、なんだか知らないうちに宝物探しの話に成り下がります。

それで月のあちこちをみんなで探しまわった末、実は最初から主人公が自分で持っていた、というオチに至り、無事女神に宝物を渡したけど、月の女神は恋人と一緒にいることが叶わず、でもいいよね、ほかのみんながあなたを愛してるから、みたいなノリで問題が「解決」します。

これで気を良くした少女フェイフェイは満足して月を出て、家に帰って、幸せな生活を送る、という結局何のために月に行ったのかよく分からない話になっていました。

問題点ばかりなんですが、中でも歌のシーンが多すぎるのがマイナスポイントの一つでしょう。ほぼ10分置きぐらいに誰かが歌い出すんですよ。また、どの歌も微妙で、気分が乗ってくるようなリズムではないので、音楽が鳴り出したらどうしてもスマホを見てしまいます。

月の女神がアイドル風に登場してきたのにはさすがに笑いましたね。突然ラップし出したりして、どこまでが受け狙いで、どこまでが本気なのか微妙なところです。一つ確実なのは中国やアメリカの子供や若者に媚を売ってるという点で、どちらにも気を使って作ったら中国版ディズニー映画みたいな出来になったに違いないです。

月に着いてからひっきりなしに新キャラが登場するのもダメですね。日本のリニアモーターカーの技術で空に飛んだかと思ったら、月に着いた途端沖縄のシーサーが出迎えてきて、挙句の果てにはやたらと光る「インサイドヘッド」や「ソウルフル・ワールド」のキャラみたいなのが大勢現れる、ごちゃまぜ感といったらないです。

一番納得がいかなかったのは最後、フェイフェイが母親からもらったペットのウサギを月に置いて来るくだりですかね。あれだけ家族が大事だなんだいってた奴が、家族捨てるんかよって。

それにあれだけ月の女神の存在を証明するんだって意気込んでたくせに誰にも証明してないよね。「別にいいんだ、私はこの目で見たし」みたいな終わり方なんなの。自分自身の中で消化して終わりならわざわざ月まで行かなくていいだろって。

なにを最後はまま母とすんなり仲良くなっちゃてるんだよ。お前みたいな奴は一生、月餅だけ食べてろ。

コメント