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映画「藁にもすがる獣たち」は手の込んだ群像犯罪劇!感想とネタバレ

この記事は 約4 分で読めます。

新人監督による韓国ノワール。前半ややフラストレーションが溜まるものの、後半それを解消して一気にクライマックスへと向かうツンデレサスペンススリラーです。61点

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藁にもすがる獣たちのあらすじ

ある日、ジョンマンは勤務先のサウナのロッカーで客の忘れ物の鞄を見つける。鞄の中にはなんと大金が入っていた。彼はその鞄をしばらく倉庫に隠しておいたが、仕事をクビになったのを機にねこばばしてしまう。

失踪した恋人が残した借金のせいで空港の税関で働くテヨンはやくざにつきまとわれていた。利子は日に日に膨らむばかり。なんとかして金を返さないと自分の命が危ないと悟ったテヨンは高校時代からの知り合いである犯罪者の男の出国を手助けして汚い金を手に入れようとする。

DVの夫を持つミランは水商売をしながら借金の返済をしていた。家にいれば毎晩のように飲んだくれた夫に暴力を振られた。ある日、中国から来た客と知り合い、ミランは夫を殺すことを計画する。

藁にもすがる獣たちのキャスト

  • チョン・ウソン
  • チョン・ドヨン
  • ペ・ソンウ
  • ユン・ヨジョン
  • チン・ギョン
  • シン・ヒョンビン
  • チョン・ガラム
  • チョン・マンシク

藁にもすがる獣たちの感想と評価

キム・ヨンフン監督による長編デビュー作。曽根圭介の同名小説を基にした犯罪群像劇です。

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バイオレンスものとしては怖さに欠けるものの、ストーリー構成が良く、しっかりとオチをつけて終わっていくエンタメ作品に仕上がっています。

物語は、鞄に入った大金を巡って、訳アリの男女たちが交差し、人殺しをしてでもなんとか自分のものにしようとする様子をスリリングに描いていきます。

序盤はとにかく大勢の登場人物が出て来て、それぞれのキャラ、立ち位置を理解し、状況を把握するのが難しいです。

それが後半になってくると、キャラクター同士が絶妙に絡み合っていくのが快感になっていき、最後は皆殺しのバイオレンスと、ちょっとしたサプライズで幕を閉じるような作りになっていました。

プロット的には「ファーゴ」や「シャログレイブ」といった作品でもお馴染みの、大金を手にしたことをきっかけに人生が転落していく、という鉄板ネタになっていて、決して新しくはないです。

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それでも演技、脚本の良さと、カッコいい映像、平和とは真逆の闇社会の怪しい雰囲気が合わさってある種の魅力を放っていました。

若干、無駄なキャラが多いなあ、という印象はありましたね。ジョンマンの痴呆気味のお母さんとか警察官の男とか、ほとんどストーリー上では無駄に感じます。ああいうキャラのせいでただでさえ関係性の分かりにくい話が余計ややこしくなってしまった気がしますね。

あと、もうちょっと前半部分にバイオレンスがあってもよかったかなぁ。この手の韓国スリラーはいつもグロいシーンが多いので、どうしてもそれを期待しちゃってる自分がいました。

痛い場面は全部終盤に集中していて、あまりにも簡単に人を殺し過ぎる割には不思議と全体的にそんなに暴力性やハラハラドキドキを感じなかったです。

一方で何人か強烈な濃いキャラクターがいて、彼らのおかげで面白さが増していました。ヤクザのボス、殺し屋、サウナの店員、キャバクラのママ、中国人などそれぞれが漫画に出てきそうな獣だったのが良かったですね。特にヤクザのボスの人相の悪さがたまらないです。

欲を言えば中国人とキャバ嬢のストーリーにもうちょっと広がりが欲しかったなあ。あの二人、案外あっさりフェードアウトしていきましたね。特に男のほうが。あんなに悪そうなのに意外とメンタル弱かったし、女の子には一途っていうのが笑えます。

一見、時系列順に話が進んでいるようで、実はそうじゃない、というのもポイントです。あの辺りの見せ方は上手いともいえるし、紛らわしいともいえそうです。でもキャラクターを中心にというより、お金を中心に話が展開していくっていうのは面白いですね。

いずれにしても全体的にクオリティーは高いし、デビュー作にしてこれだけの話を一つにまとめられる監督はなかなか期待が持てそうです。

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