ローズ島共和国小さな島の大波乱は狂人を好意的に描いた物語!感想

この記事は 約5 分で読めます。

イタリア人の男が沖合に島を作って国として独立宣言しちゃった、嘘のような本当の話。そこそこ楽しめるけど、全体的に描写が大雑把で薄いです。52点

ローズ島共和国小さな島の大波乱のあらすじ

Rose Island | Official Trailer | Netflix

自由主義者でエンジニアのジョルジオ・ローザはある日、元彼女のガブリエラを自作の自動車に乗せて運転していた。ところがパトカーに停められ、自動車を没収されただけでなく、留置所に送られてしまう。

このことがきっかけでジョルジオ・ローザは誰にも縛られない、自由な生活を求めて友人のモリッツオとリミニから約10km沖合いに島を作ることを思いつく。イタリアの海域から出ればイタリア政府の主権が及ばないと考えたからだ。

ジョルジオ・ローザは石油プラットフォームからアイデアを得て400平方メートルの島を建設した。やがて飲料水の供給も確保し、島でなんとか人が生活できるようになった。

ある日、ジョルジオ・ローザとモリッツオはドイツ人で、ナイトクラブのやり手プロモーターのノイマンと知り合う。ノイマンは自由の象徴である島のコンセプトをすっかり気に入り、多くの観光客を島に連れて来るようになった。

以来、島は若者たちのパーティー会場へと化した。やがて島はローズ島と名付けられた。

そしてジョルジオ・ローザは島を国家として独立宣言し、国として認めてもらうために国連に手紙を送った。ところがこれがイタリア政府の反感を買うことになる。

ローズ島共和国小さな島の大波乱のキャスト

  • エリオ・ジェルマーノ
  • ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ
  • トム・ヴラシア
  • ルカ・ジンガレッティ
  • フランソワ・クリュゼ

ローズ島共和国小さな島の大波乱の感想と評価

「いつだってやめられる」シリーズでお馴染みのシドニー・シビリア監督による、実話ベースのヒューマンドラマ。

クレイジーなイタリア人エンジニアが沖合に国家を設立しようとした、ちょっと笑えるアホな物語です。

ストーリーは、主人公のジョルジオ・ローザが警官に逮捕されたことがきっかけで、自由とは何か、自分の求めている理想の生き方とは何か、ということを考えるところからスタートします。

そして友人のモリッツオを誘って誰にも関与されない生活を送るためにイタリアの海域から出たところに島を作り、やっと自由を手に入れたものの、やがてイタリア政府と対立することになり、海軍が出動する事態になる、というのがあらすじです。

ちなみにこちらが実際の映像です。

BOLOGNA: Addio a Giorgio Rosa, padre dell’Isola delle Rose | VIDEO

大の大人たちがぶっ飛んだことを本気でやる様子は爽快だし、それなりに面白いです。また、島が若者たちに受けて、いわば観光スポットとして成功してしまうのも嘘みたいな話で、いいですね。これを夢のある話ととらえるか、ただの犯罪ととらえるかでこの作品に対する感想も変わってきそうです。

ちなみに僕の住むブラジルでは人や国の土地に勝手に家を建てたり、住みついたりした挙句、自分たちの権利を主張する人達が結構たくさんいるんですよ。ブラジルのスラム街なんてほぼそんな経緯でできた集合住宅だからね。ジョルジオ・ローザの場合、それを海でやっちゃうんだからよっぽど頭がおかしいですよね。

そしてそんな頭のおかしい彼を好意的に描いているのがこの映画なので、当然賛否両論ありそうですね。僕は終始、「アホだな、こいつ」と思いながら見ていました。

奇想天外な面白さがある一方で島の建設から成功までが全てトントン拍子で進んでいくので物足りなさを感じさせます。

沖合に個人でプラットフォームを建設するにおいての苦労やトラブルなども詳しく知りたかったし、島に人を集めたことによって、逆に不自由になっていく様子や島の不便さなども描かれていたら、もっとよかったんですけどね。

メインはイタリア政府とジョルジオ・ローザの主権争いで、両者の戦いの様子は正直それほどエキサイティングな演出にはなっていませんでした。

ジョルジオ・ローザとガブリエラの恋愛も大してロマンチックじゃなかったし、好奇心をそそるプロットではあるものの、実際見所はそれほど多くはなかったです。

その最大の理由は全体的にファミリーフレンドリーな作りになっている点でしょう。本来、国家の主権を侵害する、という深刻な犯罪であるにも関わらず、それをコメディータッチで描いているせいで、事の重大さがほとんど伝わってきません。どこかおとぎ話のような世界観なので、調子が狂いますね。

もっと荒っぽい話にしてもいいし、なんなら最後は海軍の大砲で全員撃たれて終わったほうがよかったかもしれないですね。ずっと緩い笑いで釣っておいて、最後はとんでもない悲劇にするほうが意外性があったでしょう。

しかし実際は島にいた人たちが連行されて終わっていくので、まるで興奮した学生たちが度が過ぎたいたずらをして警察に捕まるぐらいの印象になってしまいましたね。青春ドラマかよって。なんだか小さい話にまとまったなぁ。

コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    でも、こういう「小共同体」って、最初は仲間内でワイワイ楽しくやっていても、最終的には準犯罪者かガチ犯罪者みたいな強面に支配されてしまうのではないでしょうか?
    マンソン・ファミリーとかオウム真理教とかみたく。

最大1か月無料で見れる!
あなたに最適のVODサービスはこちら
最大1か月無料で見れる!
あなたに最適のVODサービスはこちら