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MOTHERマザーは内容も長澤まさみも両方酷い!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

長澤まさみで視聴者を釣ろうとしては、釣り損ねた駄作。何もかもが甘いし、浅いです。20点

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MOTHERマザーのあらすじ

シングルマザーの秋子は息子の周平を使って家族に度々お金をせびりに行かせていた。しかし秋子に多額のお金をすでに貸している妹や母親は断固としてお金を貸さないと決めていた。せっかく貸したところでパチンコやゲームセンターで使ってしまうからだ。

ある日、秋子はゲームセンターでホストの川田と知り合い、意気投合する。しかしあまりにものめり込んでしまい、川田が名古屋へ行くと聞くと、秋子は息子の周平を何日も家に置いて一人で出て行ってしまった。

家に置き去りにされた周平はゲームなどをしてやり過ごした。彼はすでに学校にすら行ってなかった。

まもなくして秋子が川田と共に数日ぶりに家に帰ってくると、秋子はその間、周平の面倒を見てくれた男を脅迫して、お金をむしり取ろうと試みる。ところがそれがきっかけで秋子は地元にいられなくなり、周平を連れて家を転々とする生活を始める。

MOTHERマザーのキャスト

  • 長澤まさみ
  • 奥平大兼
  • 阿部サダヲ
  • 夏帆
  • 皆川猿時
  • 仲野太賀

MOTHERマザーの感想と評価

「さよなら渓谷」、「」、「セトウツミ」などの作品で知られる大森立嗣監督による、祖父母殺害事件を基にした家族ドラマ。

シングルマザーのモンスターエピソードを売りにした、ただただ不幸できつい話で、実話ベースでありながらあまりリアリティーも感じませんでした。

長澤まさみがノーメイクで、悪役を演じたことが話題となっていましたが、幅の狭いワンパターンな不愛想&怒鳴り演技をしているだけで「殻を破った」とか「新境地を見せた」というのは全くないです。

母親と息子の共依存を描いているくせに、息子に対してサディスティックな母親の一面性しか見せておらず、愛憎をろくに表現できていません。

いくらヒステリックで怖い母親でも、自分の子供に優しい瞬間って必ずあると思うんですよ。でもそういう部分は一切省いてます。キャラクター設定がそんなふうに極端すぎるから、登場人物の人間味のある一面が全く見えてこないし、ただの胸糞悪い内容に成り下がっていました。

この映画の最大の問題点は思い切りの悪さですね。息子を物のように扱い、男にだらしなく、決して働こうとしない、下品で残酷な母親とその周辺の人たちにフォーカスしている割には、見せ場となるシーンでは必ず”上品”になるんですよ。

ベッドシーンでは男女共に裸にならないし、暴力シーンでは手を抜いた叩き方や蹴り方をします。早い話が要所要所を中途半端な見せ方しかしていないからインパクトに欠けるし、本気度も伝わってきません。

終盤の見せ場といえば息子の殺人シーンですが、それすらもカメラのフレームの外で起こるため母親と依存し合って生きてきた息子が凶悪な殺人鬼になる、いわばクライマックスといえる場面すらも逃げ腰の描写に終始しているのが笑えます。

こんなスタンスで撮るなら、撮らなきゃいいじゃんって思うんですよね。当たり障りのないラブコメでも撮っておけよって。

社会問題に切り込んでいくようなテーマを扱っておいて、監督も出演者もへっぴり腰で仕事してるからなんにも刺さらないし、伝わらないんですよ。

日本映画界のいびつさが垣間見えるワンシーンがありました。それは母親(長澤まさみ)、内縁の男(阿部サダヲ)、息子(郡司翔)の三人で一緒にラブホテルのお風呂に入るシーンなんですが、未成年の俳優である郡司翔は平気で全裸にして尻まで見せているのに、大人二人は泡風呂の中に入って肌を露出していないんですよ。

分かりますか、この異常性を。世界的な常識からしても未成年の裸を映画で露出するとか昨今ではアウトなんですよ。

そういうモラルや配慮は欠けているくせに長澤まさみの肌の露出は全力で守りに行くっていう体勢の気持ち悪さといったらないよね。

リアリティーがないと言いましたが、それは次のようなシーンで見受けられます。

  • ナイフで刺された男が警察に通報しない
  • カップルが部屋で殴り合っていた現場に駆け付けたラブホの店員がそのままヒロインとやる(あんな雰囲気でやりたくなる男いないから)
  • 施設の職員(夏帆)が殴る蹴るの暴行を受けているヒロインを見ても警察も呼ばず、そのまま子供たちを連れて喫茶店に行く(周平の将来の夢を聞いてる場合じゃないから)
  • 建設会社の社長が過去に泥棒を働ていた家族を自由に事務所に出入りさせる(なんで防御緩くなってんだよ)
  • 子供たちは歳を取るのに母親は決して歳を取らない(あんな自堕落な生活している女が美人なわけねえだろ)

正直、お爺ちゃんお祖母ちゃんを殺しちゃおうかっていう結論に親子が達する流れももよく分かりませんでした。

お金が無くなって路頭に迷った末におかしくなった、って言っても今までずっとそうだったわけだし、殺人が頭によぎるまでの過程もすっぽり抜けてます。そのせいでお金を奪うんじゃなくて、まるで殺すことが目的のようにすら映っていましたよね。お金を奪って来るシーンもどこにもなかったしね。

なんでしょうね。全体的に下手な映画だなぁ、という印象しか残らなかったです。見ても誰も得しない映画だね。

コメント

  1. きのこ食べすぎ より:

    映画のタイトルが悪いと思います。
    「MOTHER」ではなく「BITCH」にしておけば良かったのではないかと。

    • 映画男 より:

      それだと、フェミニストたちに怒られるんでしょうね。

      • きのこ食べすぎ より:

        「クズを主人公」にしただけで、社会派映画かピカレスク映画になると勘違いしている無能監督が多い気がします。

  2. あほ より:

    レベルの低いブログだなぁ

  3. マーチ より:

    個人的にこの映画すごく嫌いなんですが、「切なくて泣けるストーリー!」
    「こんな母思いの素直な息子ほしい」とか言う人たちが多くてビックリしてます。
    感想を書いてる人の中にこの母を責める人が殆どいなくて吃驚。
    共依存に抵抗あるせいもあるけど、この映画すごい苦手です。