記憶にございませんはちょっと笑える!感想とネタバレ

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基本、くだらないけど、そこそこ笑えるコメディ群像劇。支持率2.3%の嫌われ者の政治家が記憶を失ったのを機に人格が変わる様子を面白可笑しく描いた物語です。53点

記憶にございませんのあらすじ

映画『記憶にございません!』予告

ある日、総理大臣の黒田啓介は病院で目を覚まし、脱走する。彼は記憶を失い、自分が誰かも分からなかった。

やがて黒田啓介はTVのニュースで市民が抗議として投げた石が総理大臣である自分の頭に当たり、病院送りになったことを知る。彼は金と権力に目がない悪徳政治家だったため国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出していた。

まもなくして黒田啓介はSPたちに捕まり、首相官邸に連れ戻されてしまう。彼が記憶を失くしたことは妻はおろか、側近以外は誰も知らなかった。

国民はもちろん家族や大臣にももちろん秘密だった。そして訳も分からないまま黒田啓介は、総理大臣の任務を務めることなる。

果たして黒田啓介は無事役目を果たせるのか。

記憶にございませんのキャスト

  • 中井貴一
  • ディーン・フジオカ
  • 石田ゆり子
  • 小池栄子
  • 斉藤由貴
  • 吉田羊
  • 木村佳乃
  • 山口崇
  • 草刈正雄
  • 佐藤浩市

記憶にございませんの感想と評価

「ザ・マジックアワー」、「THE 有頂天ホテル」、「ラヂオの時間」、「大空港2013」などでお馴染みの三谷幸喜監督による、記憶喪失系ドタバタコメディドラマ。

もし首相が記憶を失くしたら、という設定の下、首相と首相の側近たちが繰り広げるおバカストーリーです。

政治家の話だけど、政治色はごく薄で、大半がそんなアホななエピソードで埋め尽くされています。

くだらない茶番劇にどれだけ付き合えるかが鍵となってくるタイプの作品で、くだらないと思って嫌悪感を覚えるか、馬鹿馬鹿しくも笑ってしまうかのいずれかでしょう。

僕にとっては、笑える場面も退屈する場面も両方ある、まあまあなコメディ劇でした。

一応、最後まで見れたし、そういう意味では茶番劇になんとか付き合うことができたほうだと思います。

友達が絶賛してたんで見たんですが、少なくとも絶賛するほどの映画じゃないです。でもこういうくだらないのが好きな人にはストレス解消になるんでしょうね。

首相の任務を全く分かっていない男が側近のアドバイスを受けながら、なんとかその場をしのいでいく様子を笑いにしていて、大爆笑するタイプの笑いじゃないけど、ところどころ吹いてしまうようなシーンはありました。

冒頭のテンポがものすごく良く、最初の掴みはいい感じです。あのままスピーディーに話が展開していってくれたらもっと面白かったんですけど、途中で失速しますね。

中盤から後半にかけて方向性を見失うようなところがあって、ポンコツの首相がいつからか国民と家族のことを真剣に考え、成長していく物語になっていくのにはどこか物足りなさを感じました。

あるいは首相と内閣官房長官の政治バトルがメインになっていくのか、日米関係を見せ場にしたいのかどっちつかずなところがあり、なんでもありのごちゃごちゃ物語になっていましたね。支持率も回復しなくてもいいやみたいになってたし、ゴールとなるところがなかったですね。

そしてラストを家族愛で締めたのもなんだか安っぽいハリウッド映画のようなプロットでした。この映画には家族ドラマが一番いらない要素でしたね。

最後のオチはどうかなぁ。とりあえずサプライズを用意するためのオチで、別に必然性は感じなかったかなぁ。別に隠す必要ないよね。誰も傷つかないところが三谷幸喜らしいといえば、三谷幸喜らしいんですけどね。

一方で中井貴一がふざけ倒してくる姿は、少し微笑ましかったです。記者会見を終えて、倉庫からモップを持って出てくる下りとか声を出して笑っちゃいました。

ほかにもちょいちょい笑えるシーンがありました。アメリカの大統領が日本語ペラペラの日系アメリカ人女性っていう設定とかふざけすぎだし、大統領の通訳の不愛想な感じとか受けますね。そもそも日本語喋れるなら通訳いらないしね。

一方で小池栄子の大根ぶりは相変わらずで、もれなく大事な場面で滑ってましたね。ダンスのシーンとか放送事故レベルじゃないかな。なんであんなに重要な役をやらせてもらってるんだろう。

それにつけて吉田羊はこんなふざけた映画でも色っぽく映ってしまってて、あれはあれで事故ですね。「私は金に汚いあなたが好きなの」って名言だな。あんな愛人最高じゃないですか。

そういえば最近、一時期と比べると三谷幸喜の名前をあまり聞かなくなりましたね。三谷幸喜の映画ってそれなりに楽しめても、結局記憶に残らないですよね。彼の過去作品のストーリーはひとつ残らず忘れたもん。この映画もあと数週間したら間違いなく忘れると思います。

コメント

  1. 通りすがり より:

    中井貴一の好演を脚本が活かしきれていない印象でした。
    ブラジルの大統領もかなり「俺様ちゃん」ですけれど、記憶を失う前の中井さん演じる首相の「俺様」ぶりもかなり痛快でした。
    今、日本ではコロナ問題で「緊急事態宣言」延長を発表した安倍首相を、大多数の国民が「経済潰れるだろ、殺す気か!」と大バッシングしていますが、そもそも緊急事態宣言発表前に「安倍は遅いんだよ、さっさとロックダウンしろよ!緊急事態宣言出せよ!」と叫んでいたのも、殆どが同じ国民です。
    コロナ・ヒステリーに陥らず、経済リスクを考慮し冷静に自粛を伴わない「緩和策」を主張していた著名人は右派漫画家の小林よしのり氏とIT長者のホリエモンぐらいでした。
    今現在、政治劇を喜劇として作るのならば無責任なマスコミや芸能人、煽られる愚民たる国民も笑いの対象として描いた方が現実感あるんじゃないかと。