【動画】アメリカン・アニマルズはアホ大学生の実話犯罪ドラマ!感想

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世界中どこにでもいそうなバカ大学生の犯罪劇。なんでこんな頭が悪いんだろうとしか思えない実話です。58点(100点満点)

アメリカン・アニマルズのあらすじ

“映画みたい”に盗みだす衝撃の実話『アメリカン・アニマルズ』予告編

「I’m Alive!!」とジョニー・サンダーを歌いながら車で飛ばしていく青年、ウォーレン(エヴァン・ピーターズ)とスペンサー(バリー・コーガン)。廃棄された食べ物を盗むことで最小限のリスクを楽しむ、そんなどうしようもない毎日だ。

くだらない日常に風穴を開けたい、特別な人間になりたいと焦がれる2人は、大学図書館に貯蔵される貴重な本を盗み出す計画を思いつく。手に入れれば1200万ドル、誰よりも自由を求めるウォーレンと、スペシャルなことを経験したいと願うスペンサーは仲間集めを始めることに。

目をつけたのは、FBIを目指す秀才エリック(ジャレッド・アブラハムソン)と、当時既に実業家として成功を収めていたチャズ(ブレイク・ジェナー)。彼らは互いを『レザボア・ドッグス』に習い「ミスター・ピンク」「ミスター・ブラック」などと呼び合うのだった。強盗作戦決行日、特殊メイクをして老人の姿に扮した4人は遂に図書館へと足を踏み入れる――。

そこで彼らを待ち受ける運命とは?これは、刺激を求めて道に迷ったアメリカン・アニマルズ達の物語。

公式サイトより

アメリカン・アニマルズのキャスト

  • エバン・ピーターズ
  • バリー・コーガン
  • ブレイク・ジェナー
  • ジャレッド・アブラハムソン

アメリカン・アニマルズの感想とネタバレ

バート・レイトン監督による、ドキュメンタリーと再現VTRをミックスさせたノンフィクション犯罪ドラマ。

大学生がノリで図書館から歴史的なヴィンテージ本を盗んで売ろうとする、間抜けすぎる話で、あまりにもお粗末な犯罪計画に失笑するしかないです。

プロによる緻密な計画に基づいた犯行ではなく、アホな大学生による無謀すぎる夢物語なので、最初から最後までどうせ捕まるでしょとしか思えず、クライムドラマ特有のハラハラドキドキはそれほどないです。それよりもこいつらバカだなぁって思いながら見る映画ですね。

実話だけにリアリティーは十分だし、俳優たちの演技も悪くないです。必見の作品とまではいかないけど、まあまあ楽しめるレベルには達しています。

バカにもレベルがあるけど、歴史的価値のある美術品を盗んで簡単に売れると思っているぐらい想像力に欠ける相当なレベルのバカな学生の話なので、人によっては彼らを見ていてイライラしてくる可能性大です。

大学生のスペンサーは図書館に大事に保管されている珍しい本を見学したときにその本に1200万ドルの価値があることを知ります。

そのことを友達のウォーレンに話すと、ウォーレンは本を盗んで売れば人生を変えられると信じ込み、雑な計画を立てていくのですが、普通の知能を持ち合わせている人間なら、盗んだところでそれを売りさばくのがどれだけ難しいことか容易に想像がつくじゃないですか。

しかし二人は躊躇するどころか、その話でどんどん盛り上がり、計画は徐々に現実味を帯びてきます。

それからというもの二人は何度も図書館に通い、設備や警備を徹底的に調べ上げ、さらに二人だけでやり遂げるのは難しいと考え、友人のチャズとエリックも誘い込み、ついに本当に強盗を働く、というのがストーリーの流れです。

計画したスペンサーとウォーレンの二人もアホなら、誘われるがまま犯罪計画に参加してしまうチャズとエリックの二人もどうしようもないポンコツですね。

この映画が笑えるのは罪を犯した張本人たちがアホ面下げて登場するところです。そしてカメラの前で、「あのときは刺激が欲しくてさあ、何者かになりたくてぇ」とか言いながらインタビュー形式で当時の心境を語っていきます。

実話を基にした犯罪ドラマはたくさんあるけど、本人たちを出演させている点においてはかなりユニークな作りになっていますね。

そのため、冒頭のテロップではこんなメッセージが表示されます。

「This is not based on a true story. This is a true story. これは実話を基にした話ではない。これは実話だ。」

実話ベースじゃなくて、実話そのものだ、というアピールなんですが、それだけ再現度が高いということなんでしょう。

これでもし人でも殺していたら、本人たちの間抜けさもネタでは済まないだろうし、この映画自体も成り立たなかったでしょうね。

図書館の職員をスタンガンで撃ち、手足を縛るという暴力を働いているので決して大学生が軽い気持ちでやった万引きどころの話ではないし、いつ死人が出てもおかしくない凶悪な犯罪であることを本人たちが自覚していないところも怖いですよね。

案の定、四人は計画通りに目的の本は盗めず、とりあえず持ち出せた別の本を売ろうとするものの失敗し、やがて警察に尻尾をつかまれ、全員逮捕されます。

だって図書館の見学を申し込んだメールを使いまわしたり、本の鑑定をお願いしたところに自分の携帯の番号を普通に教えたりしてるからね。捕まって当然じゃないですか。

結果、刺激を求めて犯した到底不可能な計画のために4人は連邦刑務所に7年入ったんだそうです。

だからただただ、ざまあみろ、な話なんですよね。でも4人がどこにでもいるごくごく普通の学生であることを考えると、どこか現代の若者が抱える病のような一面も見えてきますね。

うだつの上がらない人生。何者でもない自分。憧れるアメリカンドリーム。お金に不自由しない勝ち組の人生。

俗物的な価値観に感化されてしまったばかりに苦労せずに楽に手っ取り早く結果を出したいという刹那的な考えに至るのがなんとも悲しいですね。

4人の中でもウォーレンが飛びぬけたアホで、人相にもアホさ加減が出ていました。下手したらウォーレンはそれほど反省してないんじゃないかな。もう一回ぐらいなにかやらかしそうな予感がしますね。

一方でスペンサーはすごく賢そうな顔をしているし、喋り方にも育ちの良さを感じるのにどうしてウォーレンのような悪い友達に惹かれたのか理解できません。付き合う人間を間違えると、人生が台無しになるといういい例ですね。

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