【動画】フリーソロはアカデミー賞受賞して当然!感想とネタバレ

この記事は 約6 分で読めます。

危険すぎる崖の映像に心臓バクバクが止まらなくなる衝撃の実録映画。映像的にも企画の内容もただただすごいの一言です。81点(100点満点)

映画フリーソロのあらすじ

Free Solo – Trailer | National Geographic

ロッククライマーのアレックス・オノルドはカリフォルニア州にあるビッグウォール、エル・キャピタンにロープなしで登ろうとしていた。

いまだかつてその岩山をロープなしで登った人は世界中に一人もいない。前人未踏の挑戦に向け、映画監督のジミー・チンはプロのクライマーたちによるカメラクルーを集めて一部始終の撮影を試みた。

しかしカメラの前で登ることはアレックス・オノルドにとってリスクでしかなかった。気が散ることはもちろん、人に見られていることでクライミング中の精神状態に影響が及ぶからだ。

挑戦を前にアレックス・オノルドにはサニーという名の恋人ができていた。このタイミングで彼女を作ることをよく思わない人間もいた。少しでも彼の精神状態に影響する要素は極力排除したほうが利口なのだ。

実際、アマチュアのサニーを連れて山を登ったアレックス・オノルドはわずか1か月の間に二度も落下する事故に遭い、大けがを負っている。

それでもアレックス・オノルドはサニーとの関係も続けながら、偉業に挑戦しようとしていた。そしてついにエル・キャピタンにロープなしで登る日が訪れる。

映画フリーソロの感想

ジミー・チンとエリザベス・チャイ監督による、フリークライマー、アレックス・オノルドを追った衝撃のドキュメンタリー。2019年のアカデミー賞ドキュメンタリー賞受賞作品です。

タイトルの「Free Solo」はロープを付けずに岩山を登る「フリークライミング」の意味があるようで、クライマーの間では名詞としてだけじゃなくて、「フリークライミングする」という動詞としても使われています。

まさに、一人の男が命を賭けてフリーソロする瞬間をカメラに収めた新感覚の記録映画で、今にも落ちそうなギリギリのところを登っていくアレックス・オノルドの勇気と精神力とテクニックに度肝を抜かれること間違いなしです。

絶景、絶叫の景色の迫力と恐怖といったらなく、エキサイティングであると同時にホラー映画よりも怖い体験ができます。冗談抜きであんなことしたら死んじゃうよ。

普通にロープなしで登るだけでも相当なリスクなのに、カメラクルーを伴って登るのはクライマーからしたら難易度が倍増するそうです。

だって絶対にカメラやクルーの姿が視線に入ってくるし、一歩踏み間違えたら、一つポイントを掴み間違えたら、真っ逆さまに落ちてしまう緊張感の中でやってるからね。絶対に精神状態に影響がないわけがないんですよ。

そのためできるだけベストコンディションで登れるように本番では、超遠隔レンズを使ったり、設置したカメラを遠隔操作して撮ったり、ドローンで撮ったりといった配慮をしていました。

ただし、この企画をぶち上げた監督やクルーにとっても友人であるアレックス・オノルドがもし失敗したら、彼の死ぬ瞬間を目撃することになる、というまさに生きるか死ぬかの企画なのです。

だから怖いのはクルーも一緒でその緊張感が伝わってくるから当然視聴者も手に汗握るような演出になっているのでした。

クライミング当日までは、アレックス・オノルドがどんな子供で、どんな家庭に育ち、どのようにしてクライミングに興味を持ち、今に至るのかを簡潔に伝え、恋人との付き合い方や死生観などを通じて、彼の哲学を語ります。

なんでももともとシャイで、内向的だったアレックス・オノルドにとっては人と接することが苦痛で、むしろ一人で山に登ることのほうに喜びを感じ、居心地がよかったそうです。

そんな彼だから、すごく人間関係に対してはあっさりしていて、「別に僕が死んだら君はほかの人と知り合うんだから問題ないでしょ」といったドライさを持ち合わせています。

9年間バンで生活しているし、普通に考えたらそんな男と関係性を築けないですよね。でもそれを変えたのが恋人のサニーで、彼女がまた「こいつ大丈夫か?」っていう危なっかしい子なのが笑えます。

あろうことかアレックス・オノルドは、アマチュアクライマーのサニーと一緒にロープを付けてクライミングに行き、信じられないことにサニーがアレックス・オノルドを支えるロープの長さをちゃんと見てなくて、アレックス・オノルドが落下してしまったそうです。殺す気かよって。

一番サニーが怖いなあっと思ったのは、スイカを切るとき、輪っかのように切った下りですね。巨大なスイカをまるで人参を切るかのような要領で切ってるんですよ。

スイカからフリスビーでも作ってるんですか? どうやって食うんだよ。この後、自分で笑ってるからね。

さすがにアレックス・オノルドも彼女がロープの長さを誤り、岩山から落とされたときには別れようと思ったそうです。そりゃそうだろ。

それでも関係を続けたところを見ると、やはりアレックス・オノルドも長年バンで一人で生活して、ひたすら山に登るという生活にある種の孤独を感じていたのかもしれませんね。

アレックス・オノルドの考え方に触れると、徹底的に個人主義を突き進んでいるようにも思えるんだけど、やはりある程度年齢が行くと寂しくなってくるのかもなぁ。

そして一見、アレックス・オノルドのクライミングのパフォーマンスの足を引っ張りそうなサニーがかけがえないのない存在になっていき、それまでバンで生活していた男が住居を構え、落ち着き始める姿に人間味を感じてしまいました。

かといってやると決めたからにはエル・キャピタンにロープなしで登るを実行したアレックス・オノルドの姿勢には痺れました。

終始映像は綺麗だし、アレックス・オノルドという人物が興味深くストーリー性は十分だし、刺激的だし、感動的だし、アカデミー賞を獲ったのはもはや当然ですね。だってあんな瞬間カメラに収められないもん、普通。

なにが素敵って、一人の人間の命を失うリスクを知りながら監督もクルーも恋人も本人の挑戦を後押しする成熟さですね。

ちなみに世界的に有名なフリークライマーは結構の人数が死んでいるそうです。落ちる瞬間ではないものの亡くなった人たちの映像もあります。

日本だったら保身やら責任問題やらが先行して、絶対こんな企画通らないだろうし、誰かが自ら命を危険を冒すことを許してやる寛容さすら持ち合わせてないからね。もし死んだら家族に迷惑がかかるだろ、みたいなこと言い出す奴らが絶対出てくるもん。

そういう意味ではアメリカの自由さを痛感できる映画でもありましたね。それにしてもこれ、VRで見たらどうなるんだろう。普通に見ても怖いけど、VRだったらもっとやばいことになるんじゃないかな。

オキュラスGoは評判口コミ通り面白い!映画や映像体験を変えるよ
話題のVR機器、Oculus Go(オキュラス Go)を使ってみたら、すごいことになったのでその体験とレビューをシェアいたします。

コメント