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スリーピング ビューティー/禁断の悦びのネタバレと感想

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この記事は 約3 分で読めます。

川端康成の「眠れる美女」をモチーフにしたオーストラリア映画。映像ではなく、心理的に訴える色気があり、次のシーンに期待を持たせるような間の取り方が上手い。富裕層の秘密クラブの内部が大人のおとぎ話的で新鮮でした。55点(100点満点)

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スリーピング ビューティー/禁断の悦びのあらすじ

女子大生のルーシー(エミリー・ブラウニング)は、学費を捻出(ねんしゅつ)するためにあらゆるアルバイトを転々としてきた。ある日、彼女は広告で見つけた 新しい仕事の面接を受けることになり、クララ(レイチェル・ブレイク)の事務所を訪れる。めでたく合格した彼女は、最初のうちは秘密クラブで下着姿のまま 男性たちをもてなすだけだったが……。

(YAHOO映画より)

スリーピング ビューティー/禁断の悦びの感想

何が起きるか分からない怖さと妖艶さが共存した文学的ドラマ。「白」を全面的に使って無機質感と非現実感を演出しているのが良く、淡々と進むストーリーと無表情な登場人物たちもこの映画の雰囲気にマッチしています。

最初はなぜその中で華奢で背の低い童顔女優エミリー・ブラウニングを主人公に抜擢したのが解せなかったのですが、話が進んでいくうちに彼女がこの役にぴったりだということに納得がいきました。あれは富裕層の醜い老人と透き通った色白の少女のコントラストを作りたかったんですね。

ベッドシーンはほとんどないのに、背徳感がプンプンするためか、ものすごいいやらしいものを見てしまった錯覚に陥りました。性的なシーンは全くないのに、隣の部屋の人に聞かれないようにヘッドホンを付けて鑑賞したくなる、そんな映画です。

ただひとつ、これだけ「眠れる美女」の小説からがっさりアイデアをもらって現代かつ西洋バージョンを作っておきながら、その原作を書いた川端康成の名前をひとつも出さずに終わっているのにはむかつきました。

これはもしかして、「気付かれなかったら、私が考えたオリジナルのシナリオってことでいきましょうよ。どうせ、オーストラリアやアメリカの人間は川端康成のことなんて知らないんだから、大丈夫大丈夫」的なノリで、手柄を独り占めにしようという魂胆じゃないのか。あげくの果てにはエンディングロールの最後の最後には次のように書いてある始末でした。

SPECIAL THANKS
JANE CAMPION
BEC SMITH

誰だよ、こいつら。それより川端様に感謝しろよ、川端様に。

コメント

  1. mamarin42 より:

    結構日本の物を自分が考えたようにふるまう監督とかいます。
    コッポラのドラキュラはまるで黒沢みたいでした。

  2. eigaotoko より:

    mamarin42さん
    なにげに日本映画って海外に影響あたえてますよね。でも外人たちはそれに気付いてなさそうで嫌です。