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大人のためのグリム童話・手をなくした少女は絵が雑!感想とネタバレ

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童話を基にしたフランス発芸術路線アニメーションドラマ。ストーリーは面白いけど、絵が残念でしかたないです。44点(100点満点)

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大人のためのグリム童話・手をなくした少女のあらすじ

悪魔にだまされた父親は、黄金と引き替えに大事な娘を渡すという契約をしてしまう。娘は何とか命をつなぐものの父親に両腕を切断され、家を飛び出して放浪の身となる。彼女は精霊に守られながら旅を続け、ある国の王子にプロポーズされる

シネマトゥデイより

大人のためのグリム童話・手をなくした少女の感想

セバスチャン・ロデンバック監督によるグリム童話「手なしむすめ」のアニメ版。こども向けにアレンジせず、グロくてエグイストーリーをそのまま映画化した作品です。

ストーリーは、代々貧しい農家の父親が富を得るために悪魔に自分の娘を売り渡し、彼女の両手を斧で切り落としてしまう、というショッキングな内容になっています。

両腕を切られた娘は家を出て、一人森の中をうろうろしているうちに王子様と出会い、二人は結婚するものの途中で悪魔の邪魔が入り、命を狙われ、再び家を出て赤ん坊と共に森をさまよい続ける、といった残酷な展開がアニメ映画としては新鮮でした。

ヒロインをこれでもかというほど追い詰めるストーリーに意外性とゾクゾクの恐怖を感じましたね。

ちょっとしたベッドシーンや親子で野クソするシーンまであったり、まさに「大人のためのグリム童話」って感じです。

そもそも昔の童話の原作って残酷な話が多いですよね。手足を切り落とすエピソードとか満載だし、レイプシーンがあったり、食べられちゃったり、「ヘンゼルとグレーテル」なんて魔女をかまどに入れて燃やしちゃうとか、子供たちがすごいことしてますよね。

それなのに今の世の中ではディズニーが童話を牛耳って、ワンパターンなキラキラストーリーにアレンジしているせいで、童話の原作からごっそりホラー要素が省かれてしまってるのが残念ですね。

子供にはキラキラストーリーのほうが受けるんだろうけど、大人が見れる童話があってもいいと思うんですよ。ディズニーも2パターンの映画を作ったらいいのに。アナとエルサが殺し合う大人バージョンの「アナと雪の女王」とか。

日本昔話とかもそうだけど、昔の童話って普遍的で面白いですよね。この映画も話だけは普通に面白かったもん。

一方で肝心の絵が、クレヨンで描いたのかよっていうぐらい雑なヘタウマ絵になっているのがダメダメでした。

キャラクターがどんな顔をしているのかはっきりしないから感情移入がしにくいし、誰が誰なのかよく分からないんですよ。王子様なんて途中で顔が変わってたじゃん。

あんなに絵が雑だと今一体何が起こっているのかも把握できないし、そのせいで視聴者層をぐっと狭くしている印象です。一般的なアニメファンはまず見ないんじゃないかな。

かぐや姫の物語」のときもそうだったけど、見るからに製作費を削った絵を芸術みたいに言われるとなんかなーって思いますね。

一枚の絵として美術館に飾るんならまだしも、あの雑なアニメーションを映画で1時間以上見せられたらたまったもんじゃないです。

かぐや姫の物語」のときはまるで水彩画のような絵だ、なんていう都合のいい表現をされていたけど、この映画の場合フォローしようがないんじゃないのかな。

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