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映画「最強のふたり」はただの感動ポルノじゃない!ネタバレ&感想

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この記事は 約3 分で読めます。

フランスでフランス映画歴代2位の観客動員数を記録したハートフルドラマ。車椅子の男とアフリカ人移民の友情の物語ながら、感動ポルノにしていないところがいいです。70点(100点満点)

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最強のふたりのあらすじ

不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス (オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

シネマトゥディより

最強のふたりの感想

サンバ」のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ監督によるアフリカ人男性とフランス人男性による友情の物語。

いくつも闘病ものの映画はありますが、それらの中でも断トツで良かった作品です。この映画に関しては「闘病もの」というと少し語弊がありますね。

そもそも障害そのものに焦点を当てているのではなく、友情だったり、恋愛だったり、生きていく苦悩だったり、誰もが抱える共通のテーマをフォーカスしているのが多くの人の共感を得た要因でしょう。

介護人のドリスが全身麻痺のフィリップに対しても臆することなく、身体障害をネタにして、冗談を行ったり、いじったりするのが特に好きです。あれは関係性がしっかりしていれば差別や侮辱ですら笑いにできる、というすばらしい例だったと思います。

小島よしおが「車椅子? でもそんなの関係ねえ」って全身麻痺の人たちの前でやったらおそらく大問題になるでしょう。ただ、これも小島よしおと交友関係にある障害者なら、いじられて嬉しいという人も中にはいるんじゃないかなと僕は思っています。

あえて差別することで、相違の壁を突破らうことのできる瞬間があるのです。もちろん時と場合によるし、なによりそこまで踏み込むには相当な図太さがないと難しいかもしれません。例えば白い杖をついた盲目のおじさんに道を尋ねているブラジル人のおばさんを見たことがあります。

おばさんは聞きました。
「ここを通るバスはスーパーマーケットまで行きますか」
すると、聞かれた盲目のおじさんまで
「うーん、ちょっと分からないなあ」。

ドリスも全身麻痺のフィリップの手に電話を渡そうとしたり、このおばさんに近い天然さがありました。映画の中でも実生活でも障害者に特別優しくする人たちが多々いますが、ドリスがそういう人たちと最も違うのは障害者のフィリップを特に憐れんでいない点です。

ドリスが誰に対しても自然体でいられるのはタフな環境を生き抜いてきたからなのでしょうか。それとも生まれ持った才能なのでしょうか。いずれにしろ天然の人に癒される瞬間がある、というのはおそらく世界共通だと思います。

コメント

  1. 匿名 より:

    予告でグッときたのは久しぶり、これは絶対見る。

    • 映画男 より:

      匿名さん
      ぜひ見てみてください。でもあまり感動を期待しないほうがいいかもしれません。