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女は二度決断するは面白いドイツ映画!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

芸術路線映画ながらテンポが良く、終わり方もすっきりしているドイツ映画。ヒロインの演技が見ものです。70点(100点満点)

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女は二度決断するのあらすじ

ドイツのハンブルクで暮らすドイツ人のカティヤとトルコ移民のヌーリは、晴れてゴールインする。以前は麻薬の売買に関わっていた夫も結婚後はまじめに働き、息子にも恵まれて一家は幸せに暮らしていた。

しかし、ヌーリの勤務先の前で爆発が起き、彼と息子が命を落とす。それがドイツ人によるテロだと知ったカティヤは……。

シネマトゥデイより

女は二度決断するのネタバレと感想

「ソウル・キッチン」や「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカでお馴染みのファティ・アキ監督による復讐ドラマ。夫と息子を殺された妻が加害者カップルを訴え、なんとしても彼らを追い詰めていこうとする悲劇の物語です。

ストーリーは、爆弾事件によって夫と息子が何者かによって殺害されるところからスタートします。

警察は、夫の麻薬ビジネスとの関わりを疑います。というのも夫には服役経験があり、以前麻薬のディラーだった過去があるからです。

麻薬絡みで何者かに恨みをかられたんだろう。もしかしたら夫と同じトルコ系のマフィアからの報復ではないのか。そう考えて妻のカティヤを追及します。

しかし妻は出所後の夫が心を入れ替えたことを信じてやみませんでした。そしてまもなく夫を殺したのはヒットラーを崇拝するネオナチの若者カップルであることを突き止めます。

状況証拠などからカップルは逮捕され、裁判にかけられるも裁判は思わぬ方向へと転がっていく、というのが筋書きです。

全体的に悲しいトーンで覆われていて前向きな話ではないんですが、ストーリーに無駄がなく、話にすんなり入っていけるのがいいです。

特に序盤ですぐに家族が殺害されるのが構成上とても効果的に思えました。10分も経たないうちに本題に入るので、あとはストーリーに身を任せて最後まで一気に見れましたね。

あれを引っ張って引っ張って中盤に夫と息子が死んでしまう流れにしていたら事件の前で退屈していたところでしょう。

だいたい面白い映画って本題に入るのが早いんですよね。1時間見ないと話が見えてこない映画とか今の時代に合ってないもんね。

ドイツ人だなぁって思わせるシーンもいくつかあってよかったです。そのうちの一つが加害者の父親がカティアに「息子がやってしまったことを本当に申し訳なく思う。心からお悔やみを申し上げます」と遺族へのいたわりを見せるシーンです。

自分の息子との関係性が悪かったのもありますが、自分の息子を擁護するのではなく、まず遺族に対して申し訳ないという気持ちを示すあたりがちょっと日本人にも似ていて、僕としてはなかなかカルチャーショックでした。

ラテン系なら絶対あんなこと言わないでしょうね。嘘でも息子はやってないって言い張るから。

ストーリーの流れ的には、事件>裁判>復讐の順で構成されていて、最後は大部分の視聴者が望むフィナーレに少しサプライズを加えた形で終わっていきます。

ラストは読めましたね。それでもその前のヒロインの行動が伏線になっていて、辻褄が合うので読めても問題はなかったです。

ただ、生理のシーンには一体どういう意味があるのか僕には分かりませんでした。気になるなぁ。

止まっていた生理が来たことでふと日常に戻されたんでしょうか。夫と息子不在の日常はもはや耐え難かった、と捉えることもできそうですね。

その前にも生理について言及してたから何か意味ありげだったけど、うーん、どうなんだろう。分かった人は教えてください。

それにしても邦題の「女は二度決断する」は結構物議を醸すタイトルですよ。だってタイトルなのにネタバレしちゃってるから。

劇中にタイトルがよぎったら最後、答えが分かってしまうというなかなかの失態を犯しています。

いわば「ラスト5分で絶対に騙される」とかいうキャッチフレーズと同じレベルです。まじでそういうのいらないから。

コメント

  1. G より:

    私もこの映画は楽しめました。
    ダイアン・クルーガーが良かったです。

    生理のくだりは、妊娠していないことが分かったので、最後のあの行動に出たのではないかと思いました。お腹に赤ちゃんがいたら、女としてはやっぱりあの行動はしないと思うので。

    • 映画男 より:

      コメントありがとうございます。なるほど、そういうことだったんですね。でもそうだとしたら、一度旦那とのセックスシーンがあればもっと効果的でしたね。

  2. yuu より:

    映画男さんこんにちは。
    ブログ面白くて読み漁ってます。

    すごくショックな事があると生理が止まる事があるから、何もやり返せてないのに自分の体だけが元に戻りつつある事に罪悪感と、自身の体にすら置いていかれた絶望と可罰心がわいて最後の行動の方法を変えたのかなーと思いました。演技と思えない位の演技すごかった。

    • 映画男 より:

      コメントありがとうございます。その解釈素晴らしいですね。とても男の感覚や経験では分かりえないことなので解説していただいて助かります。

  3. candy より:

    初めまして。生理にはこのような意味があるようです。

    https://phi.web-republic.de/blog/2018/05/27/aus-dem-nichts/

    これからもブログ記事楽しみにしています!!