金持ちの主人が若いメイドと浮気して、家庭内が面倒くさくなっていく韓国映画。ストーリーが想像通りすぎて物足りないです。30点（100点満点）
ハウスメイドのあらすじ
上流階級の邸宅でメイドとして働くことになったウニ（チョン・ドヨン）。無口で従順なウニは懸命な働きぶりで先輩メイドのビョンシク（ユン・ヨジョン）や一家の信頼を得るが、ある日、一家の主人であるフン（イ・ジョンジェ）が、双子を妊娠中の妻ヘラ（ソウ）と6歳になる娘がいる身であるにもかかわらず、ウニの部屋へ忍び込みひそかに関係を持ってしまう。
シネマトゥデイより
読者のアリエルさんのリクエストです。ありがとうございます。
ハウスメイドの感想
イム・サンス監督による、金持ちの家で働くメイドをテーマにした嫉妬、恨み、復讐を描いた韓流ドラマみたいな安っぽい悲劇の物語。
メイドが主人と浮気し、妊娠し、奥さんにバレて、復讐に走る、という怖くしたいのか、官能的にしたいのか、醜くしたいのかはっきりしない中途半端な路線を行く話です。
色々と無駄が多いですね。まず、冒頭の自殺のシーンはいらないです。メイドの仕事の面接ぐらいからスタートしたらいいじゃないですか。
最初の飛び降りシーンがラストの伏線になっているのだとしたら弱いし、あのような無駄のシーンが多いせいでテンポが大分悪くなっています。
舞台は、金持ちの御曹司の屋敷でほとんどの出来事がそこで起こります。となると室内だけのシーンが続くので絵的に飽きやすいし、脚本が勝負どころになってくるでしょう。
しかし肝心な脚本も恐怖を感じさせるわけでもユーモアがあるわけでもなく、意地悪な会話が延々と繰り返されるだけで見所がないんですよね。
金持ち＝意地悪みたいな固定観念が幼稚だし、それぞれの登場人物にリアリティーが感じられなかったです。
可愛いメイドに手を出す主人。それをあっさり受け入れるメイド。メイドの妊娠を知り、嫉妬に燃える妻。彼らのやり取りを見ていても全然話が膨らんでいかないし、展開がワンパターンすぎて楽しみようがないんですよ。
物語が動くのはメイドが妊娠してからです。リアリティーを失うのもまたその辺りからでメイドも子供を産む気なら、あの家に戻る必要がないじゃないですか。
「私、産みたいんです」って言いながら、平気で相手の奥さんのいる家に戻って時間を過ごしているあの女馬鹿でしょ。
ベッドに縛り付けられて監禁させられたっていうなら恐怖を感じるけど、「私、産みたいんです」っていうセリフがフリに使われていて、メイドが自分に悪いことが降りかかるまでただじっと待っているのが笑えます。
最後の復讐も全然復讐になってないし、空振りにもほどがありますね。首にくくりつけたロープの紐、ゆるゆるだったじゃん。
いちおう絡みのシーンをリアルに映そうと頑張ったんだなぁ、という意図は感じられました。しかしいかんせん女優たちの整形サイボーグっぷりが気になって、色気とはほど遠いロボットのシーンみたいなことになっていましたね。
顔の整形はもちろんのこと韓国人女優の胸のシリコン率の高さには驚きます。ハリウッド以上じゃないかな、もしかしたら。
メイドに主人が手を出して子供ができちゃうっていうのは案外現実にもある話で、僕の住むブラジルでもよく聞きます。
雇い主と雇われ側の距離が近いし、メイドが若くて可愛かったら主人は我慢できなくなっちゃうんでしょうか。アーノルド・シュワルツェネッガーもそれで離婚したしね。
まあよくある話なんだけど、映画にすると安っぽくなりますよね。どうあがいてもこのシチュエーションから名作が生まれる気配しないでしょ？
コメント
リクエストしたアリエルです。早速観てくださったようでとても嬉しいです。貴重なお時間をありがとうございます。
たしかに無駄多かったですね〜私も最初の自殺のシーンは長かったな。。。と思いました。最後の復讐も甘っちょろいし色々ツッコミどころたくさんでしたよね（笑）インテリアは綺麗でした。
リクエスト＆コメントありがとうございます。終始、突っ込みながら見れました。