スポンサーリンク

グレイテスト・ショーマンはカモが見る映画!感想とネタバレ

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約4 分で読めます。

王道に沿って作りましたといわんばかりのベタベタミュージカル。音楽はいいけど、キャーキャーいうほどの映画じゃないです。38点(100点満点)

スポンサーリンク

グレイテスト・ショーマンのあらすじ

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

シネマトゥデイより

グレイテスト・ショーマンの感想

マイケル・グレイシー監督による、とんとん拍子ミュージカル。細かいことは気にしないでさあさあ歌って踊ろうよっていう映画です。

中身はほぼ空っぽと言っていいでしょう。貧しい家庭に生まれた男の子が大人になって妻と娘に裕福な生活を与えようとサーカスの世界に踏み込み、速攻で成功して、そうかと思ったら瞬く間に全てを失って、再び復活して、結局家族が一番だよね、で終わる話です。

サーカス団の話なのにサーカス的なパフォーマンスは言い訳程度にしかなく、あるのは歌と踊りのミュージカルショーばかりです。それならミュージカル劇団でよくないか?

劇中、主人公のバーナムがサーカス団に相応しいユニークな人たちを町でスカウトするんですが、背の低いおっさん、背の高いおっさん、太ったおっさん、ひげの生えた女、毛深いおっさんなど、見世物小屋的なチョイスでメンバーを選出するにもかかわらず、結局みんなに歌って踊ってって何の捻りもない同じことをさせるのが笑えます。

ユニークな人たち集まれとか言っておきながら個性殺しちゃってんじゃん。ダメだろ。

主演のヒュー・ジャックマンはヒーロー映画に出すぎたせいで、途中からウルヴァリンに変身するんじゃないかってヒヤヒヤしました。

長く同じ役をやりすぎたせいでイメージが完全に固まってしまったという印象です。身体だってゴツゴツじゃないですか。あれでミュージカル踊られても、動きが固いし、滑らかさがないんですよ。

ストーリーは、あまりにも簡単に描かれすぎて特にお金については細かいことを突っ込むのはなしねという声が聞こえてくるようでした。

主人公は簡単に銀行からローンを組み、大きな劇場を借り、設備を整え、大スケールの興行をやってのけます。

そんでもって劇場をオープンしたら瞬く間に満員になり、豪邸を妻にプレゼントできるほど大成功します。

うまく行くのも一瞬なら失敗するのも一瞬の出来事で、都合良く火事で全てを失う展開になっていました。火事って便利だなぁ。

劇場を失い、豪邸も没収された主人公はしかし仲間に助けられ、家族のサポートを受け、サーカスなんてどこでもできるよと自分を奮い立たせ、野外にテントを張ってパフォーマンスをし、また大成功して家族の大切さを実感するという話の流れになっています。

だからその土地どうやって借りたのよっていうのはもちろんのこと一事が万事、都合のいい設定を正攻法にはめ込んだだけのワンパターン映画ですね。

評価できるとしたら音楽でしょうか。特にNever Enoughはいい曲ですね。残念ながら口パクだけど。

主題歌のThis is meもいい感じです。

歌はいいので、歌だけユーチューブで聴けばいいんじゃないですかね。わざわざシアターで見るほどのものじゃないです。

なにがすごいってこんな低レベルでベタな映画でも日本では売れてしまうことです。興行成績ランキング一位だってこれが。まじかよ、日本。

この映画に始まったことじゃないけど、日本って「ジオストーム」みたいなアメリカ人に酷評されてる超駄作まで興行成績で1位になったりするんですよね。

B級ホラー映画でもギャーギャーいいながら怖がってくれるし、ハリウッドからしたら日本の視聴者は完全にカモなのです。こういう映画をこれからカモ映画って呼ぶことにします。

コメント

  1. とく たま より:

    皆譲り合って助け合って苦難を乗り越え幸せはともに過ごそうという良い国民性を持った日本人は、悪くはみんな右へ倣えなんでんな。おもんないもんでも、おもろいおもてまう。しょうむないもんでも、素晴らしいと感じてしまう。映画はもうちょい、自分の感性を信じて観なあかんでな!ほんま。映画男はんは、えぇ啓蒙活動してると思うわ。

  2. なが より:

    残念ながら海外でも口コミでじわじわ売れてますよ。初週は評論家にボロクソ叩かれて悲惨な数字でしたが、それ以降は伸びてます。
    ちなみになんちゃらトマトでも肯定が90%くらいで好評ですよ。(評論家のメーターは50%くらいですが)
    それに上の方のコメントにケチつけるようで申し訳ないですが、「自分の感性を信じてみろ」はあなたにこそ言えますね。
    他人の感想をレッテル貼りまでして否定するのは、自分の感想に自信が無いからではないですか?
    「つまらない」という自分の意見に自信を持つのなら、日本人は〜(実際は海外も当てはまっちゃいますが)なんていちいち否定する必要はないでしょう。「俺はつまらないと思った。」でいいじゃないですか。自分の感想に自信を持ちましょ?

    僕は大好きな映画ですが、批評内容自体は納得できますね笑

  3. まつQ より:

    初コメントです。けっこう頻繁にこちらのサイトを見ているせいか、この映画を見ている途中で、これはちょっと…と思い、映画男さんだったら何点かな?と考えてしまいました。
    興行成績が1位でも、皆が心を震わせてみているわけではないので…。

    昔のサーカスなので見世物小屋という、なんというか人権的にギリギリのネタですよね。
    それを「個性を大事に」で押し切っていく展開で、途中、どこに心を定めて観ればいいのか困りました。
    そしてミュージカルの振付・演出・パフォーマンスの素晴らしさと、合間に語られる話の薄さに、かい離がありすぎて呆然としていました。
    予定調和のゴールまで一気に進む、まさに「とんとん拍子ミュージカル」でした。

    見終わった後で「このサイトなら40点かな?」と思ったのでニアピンですね。だいぶ映画男さんの見方が染まってきたみたいで、ちょっとイヤですけど(笑)。
    全然評価が分かれる映画もあるので、これからも参考に、楽しみに読んでいきますね。よろしくお願いいたします。

    • 映画男 より:

      採点の感覚が僕と似てきたってことは注意したほうがいいかもしれませんよ。

  4. ママリん より:

    こんにちはお久しぶりです。

    娯楽と捉えればOKじゃないかしら?批判を聞いて観たくなりました。

    世の中良いことばかりじゃないので一時を忘れる競走馬オグリキャップのような映画は好まれると思います。(這い上がり成功するサクセスストーリー)

    私は先日空海を観てエンターティメントが豊で楽しかったのでそういうの好きです。^^

    • 映画男 より:

      ママりんさん、お久しぶりです。何も考えたくないときに子供とノリのいい音楽を聞くためにはいいかもしれません。

  5. はじめまして より:

    はじめまして、私は単純な人間だからか、そこまで映画詳しくないからなのか、とても素敵な映画だと思いました。あなたの良い映画っていうのはどんな映画なのですか?

  6. リュー より:

    ただただ共感する内容のブログでした。

    音楽がよかったは否定しませんがそれならMVで充分。

    しかもこれが未だにトップ10にランクインしている。
    このような意見の人は少数なのかもはなのかもしれませんが残念です。

  7. LALALANDはほんとに好き より:

    音楽はよかったですし、泣きました。
    ただ内容が本当に薄い。展開が手に取るようにわかり、終始つまらなかったです。
    「LALALANDチームによる」という宣伝だったのでなんかおかしいなーとは思っていましたが。

  8. 映画男のファン より:

    お疲れ様です。

    映画男さんがミュージカルにどれだけ造詣がおありかは存じ上げませんが、歌と踊りでストーリーやキャラクターの感情を表現するのがミュージカルですので、

    「サーカス団の話なのにサーカス的なパフォーマンスは言い訳程度にしかなく、あるのは歌と踊りのミュージカルショーばかり」なのは至極当然ですよね。

    あれはサーカスの演目をミュージカルとして表現してるのですよ。

    「あるのは歌と踊りのミュージカルショーばかりです。それならミュージカル劇団でよくないか?」

    ミュージカル映画ですからね。

    因みに、主人公のP.T.バーナムって業界初の巡業サーカスのパイオニアじゃなかったでしたっけ?(間違ってたらすみません)

    なので「土地をどうやって借りた」ツッコミも、あんまり正鵠を射てないんじゃないかなぁ。。。

    唯一評価されているのは音楽だという事ですが、それって最高にこの作品を楽しんでるって事じゃないですか。

    ミュージカル映画ですからね。

    おにぎり食べたら「この料理、米ばっかじゃねーか!」って怒って、で最後に「でも米は美味かったなぁ」って、、、

    「歌はいいので、歌だけユーチューブで聴けばいいんじゃないですかね。わざわざシアターで見るほどのものじゃないです。」

    なら映画なんて、一生観なくてよろしい。

    因みに僕もこの作品はダメでした。歌は好きですけど。