パティ・ケイク$(原題PATTI CAKE$)

イケテない女の子がバイトを掛け持ちしながらラッパーを目指す苦労話。ストーリーは悪くないものの、肝心の音楽がいまいちです。42点(100点満点)

パティ・ケイク$のあらすじ

ニュージャージー州バーゲン郡の田舎町に住むパティは彼女が憧れるラッパーO-Zのようにいつか自分もなりたいと考えていた。

そのために彼女は、キラーPというステージネームで日々ラップの歌詞を書き、成功することを夢見ている。しかしパティは太っているせいで周囲からはダンボと呼ばれて馬鹿にされていた。

父親は不在で、かつて歌手だった母親すらもパティがラップに夢中になっていることを鼻で笑わう始末だった。

唯一、彼女を支持してくれたのは薬屋で働く友人ハリシュだった。インド系アメリカ人のハリシュもまたラッパーでいつかレーベルと契約し、スターになる青写真を描いている。そんな中、パティとハリシュの二人は知り合いの紹介でラップのイベントでパフォーマンスをするチャンスを得るが、、、、

パティ・ケイク$の感想

ジェレミー・ジャスパー監督による低予算映画。ラッパーを目指す太っちょの女の子が夢を追いかける青春ドラマで、どうしても「8 マイル」と比べられそうな内容です。

主人公がお世辞にも可愛くない太った少女という設定はいいですね。周囲からは馬鹿にされ、親からは理解を得られず、それでも自分の信じた道を進む、という展開はいわばサクセスストーリーの王道です。

となるとこうした音楽青春映画の面白いかどうかの分かれ道となるのは、曲そのものの格好良さと、主人公の歌唱力や魅力にかかってきそうです。

特にさえない主人公の物語だったら、そこからどのように自信をつけて、顔つきが変わっていくのかなど成長の過程もポイントとなるでしょう。

「8 マイル」はやはりエミネム自身が演じていて、曲自体も格好いいから、多少ベタな展開でも見れるんですよ。存在感があるから。

一方でこの映画の場合、パティを演じたダニエリ・マクドナルドはあくまでも女優で、ラップも微妙だし、ラッパーになりきれていなかったかなぁ、という気がします。

これは女優ではなく、ラッパーを起用するべきでしたね。もうちょっとパティのキャラに愛嬌とカリスマ性のようなものがあったら違かったんだろうけど、どこか青春ドラマとしては物足りなさがありました。

ラッパーじゃないけど、渡辺直美だったら良かったかもしれませんね。日本映画で女性ラッパーを志す映画作ってくれないかなあ。

リアリティーはそれなりにあるし、場末のバーの客とか、母親のだらしさなとかはいい味出てます。黒人のニート風ミュージシャンとパティができちゃう下りも可愛いし、インド人の「カ、カ、カ、カーマストラ」っていう歌にも吹いてしまいました。ストリップ劇場でラップやらされるってなかなかきついですよね。

いくらなんでもパティ、インド人のハリシュ、ニートのバスタード、お婆ちゃんの四人で結成したPBNJというグループは、誰が見ても売れないでしょ。笑えるけど。

見所はやはり彼らのラストパフォーマンスなんでしょうか。あれも見る人によっては格好良くも聞こえるだろうし、ダサいとも受け取れそうです。

僕からすると、あんなに観客が盛り上がるほどの曲でもないんじゃないのかなっていうのが正直なところです。お母さん、いつの間に最前列にいたんだよって思ったし。ラップ映画は難しいですねぇ。

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