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ナチュラルウーマンは大人向けLGBT映画!ネタバレと感想

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トランスジェンダーの女性の苦悩と尊厳を描いた社会派ストーリー。つらくて、苦しいだけじゃなく、色々と考えさせれる大人向けの映画です。68点(100点満点)

ナチュラルウーマンのあらすじ

ナイトクラブで歌っているトランスジェンダーのシンガー、マリーナ(ダニエラ・ベガ)は、チリの首都サンティアゴで年齢差のある恋人オルランドと同居していた。マリーナの誕生日を祝った晩、家に戻ると急にオルランドの意識が遠のき、そのまま他界する。彼が亡くなったことでマリーナは予想外のトラブルに見舞われ……。

シネマトゥデイより

ナチュラルウーマンの感想

チリ発セバスティアン・レリオ監督によるトランスジェンダーの女性を主人公にしたドラマ。恋人を失くしたヒロインに次々と降りかかるトラブルや理不尽な扱いにも決して屈しない強い女性の姿を描いています。

社会性と芸術性を含んでいる作品で、リアリティーも十分だし、それと同時にシュールな要素もある、よくまとまった作品です。

事前に何の情報も得ずに見たので、ヒロインの女性がトランスジェンダーであることにしばらく気づきませんでした。中性的な顔をしているなぁ、ぐらいに思っちゃいました。ラテン系の女性なら男っぽい濃い顔をした人も普通にいるからね。

しかしストーリーが進むにつれて、主人公マリーナの本名がダニエルであることが発覚します。マリーナは名前を変え、性別を変え、女性として年増の男オルランドと同棲していたのです。

二人に親子ぐらいの年の差があること。マリーナがトランスジェンダーであることから、オルランドが体調を崩して急死すると、周囲の人々はマリーナを疑い始めます。

金目当ての犯行じゃないのか。ただのセックスフレンドじゃないのか、といった様々な憶測が流れ、マリーナは肩身の狭い思いをします。

オルランドには離婚した妻や息子たちがいて、彼らはオルランドがトランスジェンダーと交際していたことに強い拒絶反応を示し、マリーナと早々に縁を切ろうとします。

風当たりの強い世間の反応に惑わされながらもマリーナは、オルランドとの関係や思い出を自分なりに整理し、問題に立ち向かっていく、というのが筋書きです。

マリーナを演じるのは、チリ人オペラ歌手のダニエラ・ベガ。彼女自身トランスジェンダーで、もはやこの役は彼女にしかできないでしょ、というぐらいはまり役ですね。

劇中、警察から不当な身体検査を受けさせられるシーンやサウナのシーンでは上半身裸になるなど、複雑なシーンにも果敢に挑戦しています。

こういったテーマの映画がLGBTに比較的寛容なスペインからではなく、南米でも特に保守的だといわれているチリから出てきたことは社会的にも大きなインパクトを残したに違いありません。

一番印象に残ったのはサウナのシーンですね。マリーナはオルランドの遺品を整理していたときに見覚えのないキーホルダーに付いた鍵を見つけます。

ある日、同じキーホルダーを持った人と遭遇すると、その鍵がサウナのロッカーのものであることに気づきます。そのときマリーナは女性としてサウナに入り、途中で胸まで隠していたタオルを下半身に巻き、男のフリをして男性用のサウナに侵入します。

タオル一枚の使い方で性別が入れ替わる、あのシーンはまさにトランスジェンダーを象徴する重要なシーンに思えましたね。

サウナの怪しさが光っていて、中でどんないかがわしいことが行われているのか見ていてワクワクしました。サウナって響き自体がいかがわしいですもんね。あれ、気のせい? 店の名前が「Finlandia フィンランド」っていうのもなかなかいいですね。

そしていざロッカーを開け、中に入っていたもの。あれが何を意味するのかはそれぞれの解釈で答えが変わってきそうです。あなたはどんな解釈をしましたか?

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