スポンサーリンク

午後3時の女たちのネタバレと感想

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約5 分で読めます。

女を取り戻したがっている主婦がストリッパーとの出会いを機に暴走していく、ちょっと間抜けで痛い話。脚本もいいし、演技も悪くないし、上手くまとまっている作品です。66点(100点満点)

スポンサーリンク

午後3時の女たちのあらすじ

幸福そうに見える主婦レイチェル(キャスリン・ハーン)は暮らしに不満はないが、女性としての魅力が失われていくことに焦っていた。ある日、レイチェルは友人たちと行ったストリップクラブで、若いストリッパー、マッケナ(ジュノー・テンプル)に出会う。その後、住む場所がなくなってしまったマッケナを見掛け、家族も住む家に迎え入れたレイチェル。レイチェルは娼婦(しょうふ)でもあるマッケナから百戦錬磨の技術を教えてもらうことになり……。

シネマトゥデイより

午後3時の女たちの感想と評価

ジル・ソロウェイ監督による夫婦の愛のドラマ。予告動画ではコメディーのような扱いをされていますが、実際はマンネリ化した夫婦生活をリアルに描いたユーモアありのシリアスな話です。

女性ならヒロインに自分を重ね合わせることが容易にできそうな内容になっていて特に40代、50代の女性におすすめしたい映画ですね。

結婚生活が長く、すっかりお互いに刺激と興奮を失った夫婦が世の中には溢れるほどいるでしょう。もちろん例外もいるだろうけど、もしかしたら大半がそうなのかもしれません。

そもそも夫婦の間で毎日毎日刺激とか興奮とか求めてたら面倒だし、しんどくてやってられないですよね。レイチェルとジェフもそんな夫婦で、当然のごとくマンネリ化し、それに対して特に強い欲求不満を抱くのは主婦のレイチェルのほうです。

息子もいて、裕福な暮らしをしているのにもかかわらず、レイチェルの日常はどこか憂鬱で、満たされない精神状態をなんとかしようとカウンセリングに通ったり、主婦の女子会に参加したりします。

そんなある日、夫をストリップクラブに連れて行ったときに若い美女マッケナと出会います。オープンで艶かしく、危険な香りのする彼女にレイチェルは不思議な魅力を覚え、プライベートでも彼女に近づこうとします。

あるときマッケナが車をレッカー移動されている現場に遭遇すると、レイチェルは行き場を失った彼女を旦那と息子のいる自宅に連れて行き、ストリッパーとの妙な共同生活を始める、というのがストーリーです。

マッケナのような若くてピチピチの女の子を性的に満たされていない旦那がいる家に連れて行ったら何が起こるかは想像するのに難しくないでしょう。

しかしそこから予想外の展開がいくつか続き、なかなか面白かったです。基本的に問題を抱えているのは妻のレイチェルのほうなので物語は旦那ではなく、レイチェルの行動を追っていきます。

男から見ると、レイチェルはドアを開けたままトイレをしたり、ノーパンでストッキングを履いたり、そりゃあ旦那も手を出したくなくなるわっていう突っ込みどころの多い女です。

それでもレイチェル本人はまだまだ女でいたい、ドキドキしたい、もう一花咲かせたい、と思っている中年女性で、退屈な毎日に飽き飽きして外部に刺激を求めてさまよい続けます。

そんな彼女にとってリベラルで堂々としているマッケナは憧れでもあり、自分が変われるきっかけでもあります。

しかしちょっぴりHで悪いことに心引かれるものの根は真面目だから何事も中途半端で、新しいことに挑戦しては怖くなり、酒を飲んでは醜態をさらすなど、ただの痛い女になっていたのがリアルでした。

コメディータッチだからといってベッドシーンをおそろかにするわけでもなく、ちゃんとストリッパーも中年のヒロインも脱いでいます。ストーリー上必然性があって、当然といえば当然ですね。ヒロインの抱える悩みと性生活は切っても切れない関係にあるからです。

社会の構造上の問題なのか、それとも女性が女性であるゆえなのか、子育てがひと段落した女性がなんとなく抱える不満や承認欲求って闇が深いなあという気がします。

男だったら大して背徳感を感じずにふらっと遊びに行ったり、なにか発散できる機会があるけど、女性はそうもいかないですからね。

僕の周りにもまさにザ・レイチェルという感じの人がいるんですが、その人の場合はスピリチュアル方面に逃避して、怪しい占い師だか霊媒師に多額のお金を支払うほど病んでいます。

挙句の果てには旦那に他の男と恋愛がしたいと言ってみたり、好きな人ができたらその体験をシェアしたいとかほざく始末で、そういうお母さんのことを子供たちはしっかり見ていて、家庭内がギクシャクしているのが周囲から見ても分かるほどです。

ここまで来ると、もうエゴとの戦いです。自分、自分、自分なわけで、どうにか自分の欲求を満足させたいということにしか気が行かなくなっているその状況はこの映画のヒロインとさほど変わらないでしょう。あなたの周りにもレイチェルのような人いませんか?

コメント

  1. RenoBank より:

    僕の暮らす街にはレイチェルみないな女も男もわんさかいます。
    商業地区と隣接した古い住宅街という土地柄もあるのでしょうが、たま〜にマッケナみたい主婦にヒットして思わず「ラッキー」みたいな。

    自分の子と連れ子で4人の子供がいて、養育費をもらいなが毎夜飲みに来てる酒好きおしゃべり好きの若いお母さん、連れ子が3人もいる女性と再婚して自分は毎日居酒屋でラストまでっていう変わって男。はたまた、同棲していた彼氏と別れたけど、今は友達としていっしょに暮らしているという、オヤジには理解不能なギャルとかね。

    なので、僕にはこの映画はナマやさしすぎて・・。
    元の鞘に収まるというのも逆にリアリティがない感じがしました。
    ♫美しすぎる〜

    人間形成に生活環境は重要ですね^^

    • 映画男 より:

      リアリティーを感じられるかどうかはその人の体験によるものが大きいですよね。