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マン・オン・ワイヤーは遊び心満載!感想とネタバレ

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かつて無許可でワールド・トレード・センターで綱渡りをしたクレイジーな男の嘘みたいな本当の話。42点(100点満点)

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ドキュメンタリー映画マン・オン・ワイヤーのあらすじ

1974年8月7日、フランスの大道芸人フィリップ・プティは、当時世界一高かったワールド・トレード・センターのツインタワーに登った。彼はそこでワイヤーを張って綱渡りを敢行。1時間近くワイヤーの上を歩いたり、寝そべったりという前代未聞の“犯罪行為”をやってのけた。

ドキュメンタリー映画マン・オン・ワイヤーの感想

シャドー・ダンサー」、「博士と彼女のセオリー」などで知られるジェームズ・マーシ監督による大道芸人フィリップ・プティのゲリラ的綱渡りの様子を追ったドキュメンタリー。インタビュー映像が大半を占め、準備期間の話がダラダラと続くスロースタート映画。

前半を我慢すれば、後半から徐々に盛り返してくれるのでつまらないと思っても最後まで見たほうがいいですが、日本のテレビ局並の引っ張りすぎな演出は苦手な人も多いかと思います。

映画としてはそれほどでもないけど、フィリップ・プティの人物像は大変面白く、好感が持てます。

ワールド・トレード・センターに忍び込んで綱渡りをする、という百害あって一利なし、を体現する男は嫌いじゃないです。

こんな馬鹿げたことに協力する仲間がいるというのもすごい。何度もフランスとアメリカを行き来したことだけを考えても、相当な費用がかかったことは間違いなく、実際のところどこの誰がどれくらいのお金を出資したのか知りたいですね。

まさか「ワールド・トレード・センターで綱渡りしたら1億やるよ」などと小学生のようなノリで、どこかの大金持ちがポンと払ったんでしょうか? だとしたらおとぎ話のようですが、欧米ならありえない話ではないですね。

無意味なことに情熱を注げられる、大金を投資できるからこそ芸術が育っていったわけで、「金はいくら使ってもいいから好きなものを創りなさい」なんていってくれる太っ腹なスポンサーが実在するのでしょう。

日本には芸能人のCM出演料に何千万円と出す企業家や高級マンションで愛人を囲っている政治家は腐るほどいるのに、才能ある無名の芸術家の生活の面倒を見てあげるような金持ちがほとんどいないですよね。

フィリップ・プティの持つ遊び心がとても外国人的で、かつ自由な発想に基づいているのは、そういうことと無関係ではないような気がします。

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