2017/08/22

お嬢さん(原題The Handmaiden)

日本統治下時代を舞台に韓国人が微妙な日本語で演じるエロティックドラマ。レズのセックスシーンは見ごたえあるものの、俳優たちの日本語がつたなすぎてストーリーが全然頭に入ってこないのが残念です。42点(100点満点)

あらすじ

日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師たちの集団の手で育てられた少女スッキ(キム・タエリ)は、伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・日出子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。スラム街から彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て日出子との財産目当ての結婚をしようと企んでいた。結婚した後に日出子を精神病院に送り込んで財産を奪う計画を進める伯爵だが……。

シネマトゥデイより


文句

「オールド・ボーイ」、「親切なクムジャさん」などで知られるパク・チャヌク監督の日本テイスト満載の人間ドラマです。セリフの半分ぐらいが日本語で、もう半分が韓国語といった構成になっていて、キャストは日本人役も含めて大半が韓国人になっています。

そのためほとんどの登場人物は棒読みで片言の日本語で話をするため、彼らの言っていることを理解しようとするだけでかなり疲れました。それが2時間半続くので結構しんどいです。

お隣の韓国の映画なのに「日本」の描き方がまるでハリウッド映画のような「日本」で、日本語はもちろんのこと着物とか、髪型とか、大分怪しいです。それを日本の視聴者が許せるのかどうかですね。

この感じ、分かるかなあ。「SAYURI」に出てきそうな雰囲気とキャラ。

海外ではかなりヒットしたようですが、日本ではおそらく評価されないと思います。韓国人俳優たちが話す日本語が可愛くて、笑っちゃうんですよ。それも可愛いくせに、言っていることは過激だったりするから尚更そのギャップに苦しめられます。

よせばいいのに片言の日本語で官能小説を読み上げたりするから、日本人にはシリアスなシーンも笑えてしまう演出ミスが繰り返されます。

一番笑えたのは、少女時代の日出子が日本語を勉強しているシーンで、日出子に教えている先生のほうが日本語が下手だった、というオチですね。

「目、花、口、耳、肩、乳首、ヘゾ」とか言ってましたもんね。「へそ」の発音が難しいんですかね、韓国人にとっては。

日本統治下時代の韓国人がどれだけ日本語を話せていたのかは人にもよるでしょう。だから日本語が完璧じゃなくてもそれはそれでリアルだという意見もあるかもしれません。

しかし登場人物が外国語を喋る映画で一番気をつけるべきは、その登場人物の語学レベルとセリフの難易度のバランスなんです。

片言の人が難しくて長いセリフを言ったりしたら、その時点でリアリティーは失います。だって片言の人が「この家は陽がさんさんと照ることはないの」なんてフレーズ知るはずもないんだから。

原作は、ウェールズ出身の小説家サラ・ウォーターズの「荊の城」らしいんですが、それをなんでわざわざ日本の統治下の韓国にしたのかが分かりません。

現代の韓国にしてもいいし、別に日本を絡める必要もないですよね。設定をややこしくしたことで完成度をぐっと下げてしまったのが悔やまれます。

おそらく海外で受けたのは衣装や映像の美しさと、なにより韓国人美女たちによる過激なセックシーンのせいでしょう。ストーリーは詐欺師の男と、詐欺集団の一員である少女が共謀して、富豪令嬢に対して結婚詐欺を企てる、というもので、計画中に少女が富豪令嬢に恋をしてしまう、という平凡な展開になっています。

その平凡なストーリーをセックスシーンを含むビジュアルが全て補っているような印象を受けました。特に少女スッキを演じた女優キム・タエリが存在感があり、とても魅力的でレズシーンでも光っていました。キム・タエリ目当てにこの映画を見たという視聴者がたくさんいても不思議ではないです。

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