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ガタカはスローでつまらないSF映画!ネタバレと感想

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この記事は 約3 分で読めます。

宇宙飛行士に憧れる青年が他人になりすまして宇宙施設に潜入するSFサスペンス。テンポが遅く、空気がどんよりしていて、登場人物たちが不幸そうで、見ていて暗くなってくる映画です。35点(100点満点)

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ガタカのあらすじ

遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結ぶ。

そうして、ジェロームの遺伝子を借りてエリートとなったビンセントは、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜り込む。が、そんな中、彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり……。

allcinema ONLINEより

読者の下町バットマンさんのリクエストです。ありがとうございます。

ガタカの感想

TIME/タイム」のアンドリュー・ニコル監督による、生まれ持った遺伝子によって、その人の能力や将来を決め付けられてしまう社会のお話です。

97年公開の作品ということもあってか”近未来”という設定なのに未来的なところと発達していないところにかなりムラがあります。

遺伝学についてはめちゃくちゃ進んでいるくせにクラシックカーみたいな古い自動車が走っていたり、登場人物の服装が古くさかったり、未来が感じずらい、ちぐはぐな世界観が広がっていました。

会社の入り口で、指をかざして身分の認証をしていたけど、なぜか指紋じゃなくて血で認証していましたね。痛そうなのと、主人公が簡単に不正ができたことを考えても、あのテクノロジーもかなりポンコツといえそうです。

その点では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんて85年公開の映画なのに未来のことをずばり的中させている要素がたくさんありましたよね。

ガタカの世界で描かれているもので、現在に通じるものってなんでしょうかね。遺伝性の病気になる確率がかなり分かるようになったことですかね。あれもどこまで正確なんだか分かりませんが。

ストーリーは、遺伝子の情報だけで就職先も、将来も全て決まってしまう超差別的社会と、そこで生きる主人公が遺伝子を超えた可能性を追いかける姿を描いていきます。

監督は「トゥルーマン・ショー」の脚本家であるアンドリュー・ニコルで、生まれたときから自分ではどうすることもできない運命を背負うトゥルーマンも、この映画の主人公ビンセントとかなり被っています。

そういえば同監督の作品「TIME/タイム」もそんな感じでしたね。アンドリュー・ニコル監督は、生まれや育ちで人生の大部分が定められてしまう理不尽な世の中に一石投じようとしているのかもしれませんね。

ただ、大きなテーマを掲げながら残念なことにこの映画には小さな見せ場すらありませんでした。名セリフが飛び出すわけでもなければ、映像技術であっと言わせるわけでもないです。宇宙を見せてくれるのかと思いきや、なかなかスペースシャトルに乗らないし、「いいから早く宇宙に行けよ」って言いたくなります。

途中から犯人探しのサスペンスになったりして、本題から脱線してしまうのもダメです。刑事が弟だった、というオチもどうだかねぇ。

未来の人間は人の顔なんて見てないなんて言っても家族の顔も認識できないような男がそもそも刑事として”適合者”なのかよっていう話です。そんなんじゃ犯人探しできないじゃん。

コメント

  1. リクエストにお答えいただき、ありがとうございます。

    この作品を知人に勧めると、誰もが賞賛してくれます。

    しかし、この世に万人うけする作品などはなく、否定的な感想、もしくはプロ目線の意見がほしくてリクエストしました。

    案の定フルボッコにされましたが、たしかに近未来を描いたSF映画の割には、中途半端なテクノロジーの発達に首を傾げることが何度かありました。

    ただ、点数をつけていただいたのは嬉しかったです。

    もし、「ただ文句がいいたくなる映画」のカテゴリーに入っていたら3日は寝込んでいたかもしれません笑

    お忙しい中、ありがとうございました。

    これからも楽しみにブログを拝見させていただきます。

    • 映画男 より:

      下町バットマンさん

      これで3日間寝込むことなく過ごせますね。宇宙映画やSF映画ファンはこういうのが好きなのかもしれませんね。

  2. 金正男 より:

    単にお前がミッドセンチュリーズムとかレトロフューチャリズムとか理解するだけの前頭葉のサイズがないってことだろw
    そもそも映画撮ったこともないカス視聴者が点数評価とか何様だ。
    こんなサイト、無駄だから早く閉鎖しろ

  3. タラヲ より:

    宣伝詐欺ですよね、この映画(笑)

  4. LILA より:

    映画好きには定評のある一本です。
    この映画の良さが分からないのに、良く評論できますねw

    この映画のテーマは、人間の意志と努力の偉大さを伝えているのです。

    このブログに期待したのに残念。

  5. きょーこ(’-’*)♪ より:

    『アンドリュー・ニコル監督は、生まれや育ちで人生の大部分が定められてしまう理不尽な世の中に一石投じようとしているのかもしれませんね。』
    という見解に納得です。ナルホド~♪
    今後映画を見るのに、とても勉強になります。

  6. コトリ より:

    ちぐはぐな世界観、ですかね??
    時の経過に伴い進歩する科学技術・産業もあれば、衰退するものもあるので、そんなもんなのでは?
    この映画の世界の人々は能力が全てなので、着る物や乗り物など付随的なものはどうでもよいのかもしれないですよ~。

    近年、日本でも胎児の出生前診断などが進化してきて、お金さえ出せば、気軽に安全に特定の染色体異常の判別ができるようになりましたよね。産む子を選別できるようになってきているという点で、この映画は全くあり得ないSFものではないように感じ、個人的には心に突き刺さりました。

    『アンドリュー・ニコル監督は、生まれや育ちで人生の大部分が定められてしまう理不尽な世の中に一石投じようとしているのかもしれませんね。』
    全く、その通りだと思います。

  7. あかさ より:

    もう一回見直した方がいいですね笑

    SF映画は戦闘機などが宇宙で戦いを繰り広げるものではありませんこれこそ本当のSFです。

    この映画を見て暗くなるのは読解力がなさすぎですね。この話はむしろ希望を見出して行く話です。映像技術?は?そんなものに頼った今の作品はどうなのでしょう。面白くなったのでしょうか。

    弟が刑事だというのはとても面白いです。

    この弟は傑作遺伝子を持った人間として生まれてきました。もちろん努力をする才能まで持ち合わせていれば宇宙飛行士にも慣れたでしょう。しかし彼は警察になりました。作中に宇宙飛行士になり損ねたものが警察になるという描写もあるのでよく見ることですね。

    遺伝子で決まってしまうことと決まらないことがあるんだという主人公にたくさんの人が勇気付けられたことだと思います。きっとあなたはそんなまっすぐな主人公を見れないんだと思いますよ。

    うしおととら という藤田和日郎の漫画を読んで見るといいです。きっとあなたによく似た人が出てきます

  8. giraffe より:

    映画男さんに全面的に同意です。この映画はSFとしてみるとどうしようもない駄作だし、人間ドラマやサスペンスとしてみたらSF(っぽい)体裁にする必要が全くわかりませんね。

    ところでガタカを含め90年代後半の映画を見ていて気づいたことがあるんですか、この時代というのはネットやデジタルが普及し始め世の中の価値観が大きく変わり初めていた時代で、そういう変化の時代を捉えそこなっている映画が多いんですね。そういう映画はたとえ高評価でも概してつまらなく、単に当時の思い出補正で評価が高いだけなのではと自分は思っています。現実とは関係ないファンタジーや、普遍的な人間ドラマであればいいんですが、ファンタジーを描くにはCG技術がまだ未熟、深い人間ドラマを描くには世間はもっと軽いものを求めていてウケない、中途半端な時代だったんだと思います。

    ついでにいうと、この映画のメインとなっている決定論的なテーマなぞ自分からすれば97年という時代を考えても実に今更というかんじです。映画なんぞで一時の共感を得て何日後かには忘れてしまうのならば、自分はいろんな本を読んで色んな経験を積んで身に付けたいと思いますね。大きなお世話ですよ監督。と言いたいです。

    初めて同じ感覚のレビューを見つけたので、くり返しいいたい。この映画はおっしゃるとおり駄作です。

    • 映画男 より:

      この映画は特に無駄に評価が高いですよね。

      • 楽しめばいいじゃない より:

        たしかに現代の感性を持った我々にとっては、質の低い映画です。

        私も正直初めは見てて退屈でした。
        ですがこの映画に込めらた、身分が低かろうと実力があればなんとかなるというメッセージは現代だからこそ評価されるべきものであると思います。
        このサイトは文句を言うのが目的で長所を見やすく褒めるようなことはしないようですね笑

        映画を300本みた人間とは思えないほど、マネジメントが下手みたいです笑

  9. おっさん より:

    この映画子供の頃に父親と見て楽しかった

  10. アラフィフおっさん より:

    建物、服装、車、宇宙船などはあえて装飾を廃してリアルな描写ではなく美術として表現されていたのですが、分からない方もいるのですね。中途半端な美術は旧トータルリコール(シュワちゃん主演)が最たる事例だと思います。ガタカの美術はSFの一つの形で、あえてリアルに描かないことで主題が際立つのです。低予算で撮影出来ますし、低予算で下手なCGに頼るよりも良い効果が出てくる事例がガタカです。車の音に気付きましたか?撮影当時にすでにクラシックカーといえるものからエンジン音ではなくモーター音が聞こえます。この点は旧車をEVにして使うエコな未来社会を予想していたかも知れません。下手に未来ぽいハリボテの車を見せるより、ロケ地の美術に合う美しい車が選ばれていることに気づいて欲しいです。暴言ですが旧トータルリコールのハリボテタクシーなんて見ていられません。もうすぐ到来する遺伝子操作の時代に、自然妊娠で生まれた人間が叶うことのないわずかな希望と可能性を信じる。その悲しい姿に共感を覚えるのがこの映画の感じ方です。私は尿検査をする医師が登場人物の中で特に好きです。