映画弁護人は日本人には受けない!ネタバレと感想

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実際にあった釜林事件をモチーフにした韓国の裁判ドラマ。見所は裁判シーンのみで全体的に長ったらしく、眠くなる映画。36点(100点満点)

映画弁護人のあらすじ

1980年代初頭の韓国・釜山。高学歴ではないが目覚ましい活躍を見せている税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある日、昔なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が裁判を控えていると聞き、拘置所へ面会に行く。ある事件に巻き込まれたというジヌの信じがたい姿を見て、ウソクは何人もの弁護士が断った事件の弁護を請け負うことにする。

シネマトゥディより

映画弁護人の感想

ヤン・ウソク監督による尺の長い熱い韓国ドラマです。2時を超える長編ですが、まともな編集をしていれば1時間20分ぐらいに収められた無駄の多い作品です。

釜山の青年たちが朗読会のために集まっていたところを国家保安法違反として警察に逮捕され、拷問を受け、虚偽の自白を迫られた末に不当な裁判を受ける物語です。

テーマはその冤罪事件そのものであるはずが、なぜか本作は前半部分を弁護士ソン・ウソクが弁護士事務所を開けてから税務の案件を通じて成功していたり、酒を飲んで酔っ払って喧嘩をしたりする姿をダラダラを描いていきます。その描き方がときにユーモアを交えてコミカルに描いているのが、この映画のテーマと雰囲気にマッチしていませんでした。

肝心のでっちあげ事件が起きるのは物語が始まって40分を経過したあたりで弁護士ソン・ウソクが昔からの知り合いであり、冤罪事件の被害者であるジウの弁護を引き受けるまでにはすでに1時間が経過しています。つまり前半部分はほぼ必要のないシーンの連続で、むしろ事件から物語がスタートしてもいいぐらいです。

さて、裁判が始まる頃には物語はすっかり雰囲気が一転してダークでシリアスになり、やっとのことで本題に入ります。ここまで来て初めてこの映画が1980年代当時独裁政権だった韓国の実態を描く映画であることが分かります。

当時の韓国では政権批判は一切許されず、言論の自由もなく、デモはもちろん集会なども厳しく取締りが行われていたようです。劇中で青年ジウが逮捕されたのも学生とただ集まって朗読会をしていただけなのに、それを反逆行為とみなされ、逮捕状もないまま不当に連行されたのが発端でした。

そうした背景を知っていない人がなんとなくこの映画を見ても特に何も感じることはないでしょう。まさに僕がそうでした。この手の映画は世界各国で作られていますが、あくまでも母国の視聴者をターゲットにしています。韓国でヒットしたのは韓国人には感情移入ができる内容だからです。

しかし外国人が見たらどうでしょうか。中南米でも何度も独裁政権をテーマにした映画が撮られてきましたが、そのどれを見ても日本人にはまずしっくりきませんよね。

歴史を伝えることは大切でも、残念ながら映画としてどうかというと「へえこんなことがあったんだぁ」で終わってしまいます。韓国が大好き、主演のソン・ガンホを見ているともうムラムラしてきちゃう、という日本のおばちゃんが見ればいい映画です。

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