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「ショーシャンクの空に」の主人公は有罪!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

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刑務所の生活を少しでも改善しようとあらゆる知恵を振り絞り、自由への希望を捨てずに生きる男を描いた人間ドラマ。刑務所を舞台にしているものの微笑ましいシーンがいくつもある心温まる作品。67点(100点満点)

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ショーシャンクの空にのあらすじ

妻とその愛人を射殺したかどでショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが……。

シネマトゥディより

読者のソムさんのリクエストです。ありがとうございます。

ショーシャンクの空にの感想

1994年の映画ですが、今見ても十分に楽しめる映画です。ストーリーと脚本がしっかりしているのでまず退屈はしないでしょう。伏線の張り方も上手いし、ラストにもちゃんとオチを用意しています。

物語は、妻と妻の浮気相手を殺した容疑で無期懲役の判決を受けた銀行員アンディが知恵を使って刑務所を生き抜き、置かれた環境でベストを尽くしていく姿を描いていきます。

金融関係の業務に強いアンディは、刑務所職員たちの節税の手続きもろもろを手伝うことを申し出ると、すぐに刑務所内でも一目置かれる存在になります。

やがて刑務所所長のマネーロンダリングなどを手伝ったり、ほかの囚人たちの勉強の面倒を見て高校卒業資格を取らせてあげるなど、人の役に立つことに進んでやるようになります。

アンディの計らいで本が不足していた図書館に多くの本が寄贈されるようになり、いつしか刑務所内には立派な図書館が建てられるなど、生活はみるみるうちに改善しますが、それでもアンディは自由に対する希望だけは決して捨てずに生活を送るのでした。

アンディをはじめとする囚人たちの刑務所での生活は、ほかの刑務所映画と違って全体的にとてもポジティブです。多少看守やほかの囚人からの嫌がらせや暴力のエピソードは出てきますが、そこに重点は置いていません。

それよりもいかにしてアンディが刑務所内のルールを変えていき、自分と周囲の環境をより良くしていくかに焦点が置かれていました。

処世術のレッスンともいえる内容で、自分のためだけでなくまず相手にメリットになることをしたうえで、交換条件として自分に優遇を図ってもらうアンディの人との付き合い方はサラリーマンや企業家にとってもためになるはずです。

さて、この映画が面白い映画であることに違いはありませんが、美しい感動話として多くの人に愛されていることには若干の抵抗があります。というのもほとんどの人は彼のことを冤罪をきせられた哀れな男として盲目的に応援しているからです。

アンディがもし有罪だったらどうでしょうか? ラストで涙できるでしょうか? できる男アンディは劇中、賢くて仲間思いの心優しい人物として終始描かれていましたが、それこそが視聴者を欺くテクニックだとしたら?

まず、アンディが無罪だと視聴者に思わせる原因の一つは囚人仲間のトニーが語るエピソードにあります。トニーは盗みを繰り返し、刑務所を出たり入ったりしている若者です。そんなトニーはある日、かつて入っていた刑務所でサイコパス的な男と出会い、彼がプロゴルファーとその女を殺害したことを自慢気に話していたことを聞いたと告白します。

あの確証のない話を真っ先に信じた人は自分の思い込みの恐ろしさを知るべきです。そんな人が裁判員なんかやったら世の中は冤罪だらけになるでしょう。

どうしてあのサイコパス野郎は殺害した相手がプロゴルファーでその女は銀行員と結婚していた、などといった詳細を知っていたのでしょうか。あの男によると、ランダムに被害者をピックアップして家に進入して殺害したということでしたが、そんな男に対して被害者たちが自分たちの関係について彼に話したのでしょうか。

事件当日アンディは酔っ払って銃を携帯して事件現場にまで行ったことは本人も認めています。そもそもアンディのような冷静な男がカッとなって銃を持ちだす、という行動が彼の性格と合致しません。

刑務所の中でも一度も怒ったことのない理論派で計算高い男が感情に任せて奥さんと浮気相手の家に乗り込むでしょうか。当時のアンディはアル中だったからというのも説得力に欠けます。

そうなんです。実はアンディは有罪なのです。アンディ自体がサイコパスだから刑務所の中でもずっと無表情で脱獄や刑務所所長を自殺に追い込む計画を練ることができたのです。裁判中も涙も流さずに自分を特に弁護しなかったのも、彼が有罪だからです。

なんてことを考えながらこの映画を見ると、また違った印象が残るはずです。いずれにしろストーリーの中では無実か有罪かはっきり語られておらず、それこそがこの映画の一番巧妙で、面白い部分なのかもしれません。

コメント

  1. ソム より:

    レビューありがとうございます!
    60点台はまあまあと言った感じですね。

    確かに、アンディはサイコパスかもしれません。彼がサイコパスなら、仮に彼が酔っていなかったとして、妻と浮気相手を殺したあとに逃げる様子もなかったのも説明できそうです。

    スティーブン・キングの作品は自分の中ではいいものが多いんです。スタンド・バイ・ミーとか、グリーンマイルとか。映画の所々にアクセントが仕掛けられていて、見ていて飽きないのもスティーブン・キング作品のいいところなんですかね?

    • 映画男 より:

      ソムさん

      リクエスト&コメントありがとうございます。久しぶりにこの映画を見直してみて、また違った解釈で見ることができました。面白かったです。

  2. あき より:

    はじめまして
    記事を面白く読ませていただきました

    が、別の刑務所でトミーに殺人の罪を話したエルモは
    「なぜ身元を知っていたのか」
    と言うのは殺人の後、新聞にも載るでしょう
    時代からしてテレビはなかった可能性も高いし
    エルモ新聞は読めなかったかもしれません

    しかし近所のBARで目星をつけたと言うことは
    プログラファーだったことくらいは知っていた可能性があり
    その後、同じBARだったり他の酒場だったりで噂は耳にするはずです

    銀行の若い副頭取が起こした事件はセンセーショナルな話題として
    人々の噂になったのではないでしょうか?

    私はアンディが同期のデブが看守に殺された時に名前を聞いたりと
    情が深い人と思い見ていたので奥さんの浮気は許せず
    酒の勢いに任せて
    ピストルを持ち出した件はおかしいと思いませんし
    脅すつもりはあっても殺すつもりはなかったのでしょう

    それでも彼はアル中だった自分が信じられず殺した事実が
    半信半疑だったのではないでしょうか

    映画の内容としては60点台は同感です。

    • 映画男 より:

      あきさん

      コメントありがとうございます。この映画は見方によってもいろいろな解釈ができそうですよね。それぞれが感じたことが正解だと思います。

  3. 斜めよみ より:

    今見終わりました、冤罪、劣悪な環境は、アンディの偽善行為や罪を、正当化しているみたい、こんな人が身近にいたら、希望どころか、とても迷惑だと思ってしまう、被害者の罪人に奪われた希望は戻らない。

  4. ショーシャンク面白かった より:

    今さらのコメントですが…

    先日久しぶりにショーシャンクを見て余韻に浸っている中、こちらに流れ着きました。

    アンディはどう見ても無罪です。
    でないと、所長がトミーを殺す理由がありません。
    映画を見た我々だけでなく、あの所長も同様にトミーの証言を聞いて、これはヤバいこいつ消さないと…と判断したのです。
    トミーの証言から、真犯人は事件当時現場のゴルフ場の従業員で、名前も分かっているのだから、調べたらすぐ裏を取ることができます。
    所長はトミーの話の裏を取った上で、彼がアンディのために証言するという堅い意思を持っていることを確認したから、殺害するしかないと判断したのでしょうね。

  5. 朴念仁 より:

    本当にちゃんと観てますか?
    薄っぺらいレビューサイトが多すぎて辟易しています。

    お金稼ぎはいい事ですが、名前に映画と入れたり映画好きを自称するには早計かと。
    観た本数が多くても、脳を素通りしてたらあまり意味ありませんね。

    本当に映画が好きなのでしょうか?
    まるで本当に映画が好きみたいな自己紹介文が載っていると、本当に好きな人も騙されて薄っぺらいレビューを読んでしまいます。
    時間の無駄なので、Wikipediaやその他サイトの引用、あとは想像で書いてます、と記載していて欲しかったです。

  6. シャインマスカット より:

    こんにちは。こちらも、先日デジタルリマスター版が公開されましたので、映画館で観てきました。

    どんなときも希望を捨てないことの大切さを伝えてくれる話でした。150分近くありましたが、シンプルでわかりやすい内容だったので、飽きずに観れました。名シーンが多く、後世の作品にも影響を与えたのがよくわかりました。

    確かに、トミーの話からも、アンディは「無罪」と信じたいところですが、仰るようにそこに「確証はない」んですよね。実際はどうだったのか、考えながら観ると、また面白いかもしれませんね。

  7. 横紋 より:

    この映画は、ただひたすらに長いつまらない映画。