2016/12/03

シークレット・オブ・モンスター(原題THE CHILDHOOD OF A LEADER)

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後に独裁者となっていく少年のわがままぶりにフォーカスした政治・家族ドラマ。悪ガキが両親に逆らうだけの話で、怖くもなければ、面白くもない作品。ホラーやスリラーのような編集をしている予告動画が視聴者を騙しています。10点(100点満点)

あらすじ

ヴェルサイユ条約締結直前の1918年、フランスにやって来たアメリカ政府高官には信仰心の深い妻(ベレニス・ベジョ)と、人形のようにきれいな息子(トム・スウィート)がいた。しかし、その少年は教会へ石を投げたり部屋に閉じこもったりなど奇妙な言動を繰り返し、理由のわからない両親は当惑する。周囲の心配などどこ吹く風の彼は、ヴェルサイユ条約が調印された後のある晩に……。

シネマトゥディより


文句

これは完全に予告動画の編集と邦題のネーミングが引き起こしたミスリードともいえる作品です。僕はホラーやスリラー映画だと期待して見たんですが、蓋を開けたらそのどちらでもない中途半端な政治、家族ドラマでした。

「シークレット・オブ・モンスター」という邦題のセンスがとにかくひどいです。モンスターってなんだよって話なんですよ。なんか少年に秘密でもあるのかと思ってたらなんにもないし、「心理パズルミステリー」などとほざいてる予告動画までありますね。どこかパズルだよ。

予告動画を見ると、子供が殺人鬼にでもなる話なのかなとも思えましたが、なんてことのない本題そのままの「(ファシストの)リーダーの幼少期」を描いたものでした。特に解き明かす謎も秘密もオチもないです。

将来、独裁者になるほどの少年は一体どんな少年時代を過ごしたのかに興味がある人は見ればいいですが、実在する人物ならまだしも架空のリーダーの少年時代を見させられてもって感じがして全然ストーリーに入っていけませんでしたね。

もっと少年がめちゃくちゃなことをしてくれたらよかったんだろうけど、ちょっとやんちゃで意固地な反抗期の少年といった程度で少年が両親に逆らい、両親が少年を叱り付けるシーンに時間を割きすぎているせいで鑑賞した後、悪ガキがたくさんいる幼稚園でバイトしたみたいな気分にさせられました。

気に触るのがBGMで、ホラー風の煽り音楽を散々使っているくせに映像とまったくマッチしておらず、そのバランスの悪さにずっこけそうになります。

雰囲気も暗く、重苦しいけれど、ストーリーとして、あるいは映像として悲惨なシーンがあったり、残虐なシーンがあるわけでもなく、見所といえば少年がフォークでお母さんを刺すシーンぐらいでしょうか。

次の瞬間、わがままな少年は急に大人に成長して、政治リーダーとして興奮する観衆の前に降り立ちます。その瞬間的すっ飛ばしストーリーがまた荒すぎて付いていけません。どうでもいいけど、あの独裁国家のライオンのロゴださくないですか?

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