ニュースの真相は報道のあり方に疑問を投げる!ネタバレと感想

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米TV局CBSのプロデューサーがスクープしたブッシュ大統領批判の報道をめぐり、陰謀と権力がうごめく政治の裏側を描いたシリアスな話。メディアのあり方や報道や表現について考えさせられる社会派ドラマです。67点(100点満点)

ニュースの真相のあらすじ

アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領が再選を目指していた2004年、放送局CBSのプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)はダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)が司会を務める報道番組で、ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑をスクープする。それはアメリカで大反響を呼ぶが、後に証拠は偽造されたものだとブロガーが指摘したことから、メアリーやダンら番組スタッフは世間から猛烈な批判を浴び……。

シネマトゥディより

ニュースの真相の感想

ジェームズ・ヴァンダービルト監督によるニュース番組の作り手側の目線で、ブッシュ大統領の軍歴に関するスクープの真相を追った社会派ドラマです。スリリングな話が二転三転して、暴力も人殺しもないのにハラハラドキドキする大人向けの映画ですね。

物語はCBSの敏腕女性プロデューサー、メアリーがブッシュ大統領の過去の汚点を入念に調査、取材していきやがてTV番組で暴露するところまでが前半です。

ブッシュが若い頃にあらゆるコネを使って軍隊でありえない優遇を受けていた証拠を掴んでいく過程はかなりエキサイティングです。

ところが後半になると話の流れが急激に変わります。というのもスクープとしてメアリーが証拠に用いたドキュメントが偽造されたものじゃないかと、インターネットやほかのメディアから逆スクープされてしまうからです。

そこからブッシュ派の猛烈な圧力が彼女にかかります。ありとあらゆる角度でドキュメントの真偽に疑いをふっかけ、メアリーは崖っぷちに立たされます。

そこからはジャーナリズムの存続すら危ぶまれるような見えない力が働き、ブッシュ大統領はスキャンダルをもろともせずにあっさり再選してしまう、というのがおおまかなあらすじです。

この映画ではCBSというニュースメディアがほかの報道機関から一斉に攻撃を受け、もともと取り上げられていたブッシュの軍歴詐称問題への関心が薄れていく様子がとても上手く描かれていました。

実在する人物、メアリー・メイプスが書いた暴露本を基にしているので偽善的かつ一方的な解釈である可能性はありますが、それでも十分に興味深い内容になっています。

それにしてもメディアの報道が過熱すればするほど、もともとの論点から外れていくのは日本だけじゃないんですね。もはや人間の持つ習性ですね。

最近の日本のメディアは芸能スクープにしても、政治スクープにしてもただの揚げ足の取り合いみたいになってて、すごいくだらないですよね。あんなことをしても本質が見えなくなるだけで、誰が得するんでしょうか。

しょうもない報道は容赦なくするくせにいざ権力を前にしたらメディアなんて簡単に屈してしまうのが悲しい現実です。

事の真相はどうであれアメリカはまだこういう出来事を映画化して、自由に表現している点においてはまだ健全です。日本では「電通の真相」なんていう映画はまず大手製作会社では撮れないだろうから。

コメント

  1. RenoBank より:

    電通の真相
    これいいですね〜

    日本のヘタレメディアには逆立ちしてもできないでしょね。

    そもそも、クロスオーナーシップやめないと。