2017/10/25

ザ・ボーイ ~人形少年の館~(原題THE BOY)

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人形を自分の子供と見立てた老夫婦の下に世話役としてやってきた女性の身に起こる怪奇現象の数々を描いた作品で、B級俳優たちによるお粗末な演技と、ありえないシチュエーションの中で繰り広げられる全く怖くないホラー映画。17点(100点満点)

ザ・ボーイ ~人形少年の館~のあらすじ

過去に別れを告げるべく新天地にやってきたグレタ(ローレン・コーハン)は、老夫婦と一緒に生活している8歳の少年の世話係のアルバイトをすることになる。ところが紹介されたのは子供の人形で、夫妻はブラームスと呼んでかわいがっていた。さらに人形の世話には、決して破ってはならない10のルールがあったが、グレタは老夫婦が旅行に出掛けた後、そのルールを無視してしまい……。

シネマトゥディより

ザ・ボーイ ~人形少年の館~の感想

よくあるくだらないハリウッドホラーで、全然怖くないです。構想も、脚本も、演技も全部三流なので、怖くなりようがないといった感じです。

主人公のアメリカ人グレタは、老夫婦の屋敷に住み込みで働きにイギリスまで行き、そこで8歳の息子の面倒を見ることになります。ところが息子というのは実は人形のことで、夫婦は彼のことをブラームスと呼び、本当に生きているかのように接します。

ブラームスとは実在した老夫婦の息子で火事で亡くなったそうです。しかしそれからも夫婦は人形を息子として育ててきた、とのことです。

グレタはただごとではないその雰囲気を察しながらも、ブラームスを寝かしつけたり、服を着せたり、本を読んだりといった仕事を始めます。すると、そのうちグレタはブラームスを可愛がるようになり、同時に次々と奇妙な現象が起こるようになっていく、というのがあらすじです。

そもそもイギリスに住む老夫婦がアメリカからわざわざ子守を雇う意味が分かりません。地元の奴を雇えよって話なわけで、そこに多大なコストをかける目的が理解できず、序盤からいきなり辻褄が合いません。

外国に住んでたら分かるけど、先進国のベビーシッターって大半は発展途上国出身とかのマイノリティーがやる仕事なんですよ。白人系のアメリカ人がわざわざ海外にまでベビーシッターなんてやりに行かないから。

あの馬鹿女もまたどんな子供かも知らずにアメリカからイギリスにまでノコノコと単身でやってくるというリスク管理のできなさ具合がやばいです。住み込みの仕事だし、屋敷周辺にはなにもないしで、貧困に苦しんでいたならともかくとても普通の暮らしをしてきた人間が引き受ける条件の仕事じゃないです。

その理由として用意している言い訳がまたひどいです。実はグレタは過去に男にDVを受け、妊娠中の子供を流産しており、そんな状況から逃げてきた、というものでなんら説得力がありません。

グレタは自分の子供を亡くしているから、人形を息子として可愛がる老夫婦の気持ちもよく分かり、彼らに同情する、という設定も無理やりです。

ザ・ボーイ ~人形少年の館~のネタバレ

一事が万事その調子だから、怖がらせ方も無理やりで、そこにいないはずの人形がいたり、変な物音がしたり、アメリカにいるはずのグレタの前の男が登場したります。

一方、老夫婦はバケーションに行くといって出て行ったものの、無理心中することを最後の手紙に書いて、息子であるはずの人形をグレタに託してしまいます。そして夫婦揃って仲良く手をつなぎながら、ポケットに石を入れて、川の中に入っていくというかなり難しい死に方をします。

挙句の果てには屋敷の壁から人形の仮面をしたジェイソンみたいな男が出てきたりして、もうなんでもありになります。そしてそのジェイソン男が実は火事で死んだと思われていたブラームスだった、というのがこの映画の最大のオチです。

ブラームスはなんでも壁の中で20年も生活していたそうです。ずっとひっそり建物の暮らしてきた男がなんであんなに馬鹿力があって、運動神経がいいのかは謎です。いずれにしても長い間、ご苦労様でした。

ラストシーンでは、壊れたブラームス君人形を修復する何者かを映して幕を閉じていきますが、あれは続編を作るために種をまいておいたのでしょう。実はブラームスは生きていたっていうね。本当、ご苦労様。

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