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ドラマ火花は今すぐ見るべき!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

hibana

ネットフリックスによる、完成度の高い独自製作ドラマ。映像がきれいで、俳優たちの演技が良く、一つ一つのエピソードがまるで映画のようにしっかり作り込んである作品。75点(100点満点)

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【ドラマ】火花のあらすじ

売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。

Netflixより

【ドラマ】火花の感想

ネットフリックスはやっぱりすごいですね。製作費に余裕があるのかお金をかけてるのが見ていて分かりました。映像にこだわりが感じられたし、キャスティングもメインの主要キャストだけでなく、脇役やエキストラまでかなり上手かったです。居酒屋の店員とか、通行人のエキストラとかがものすごく自然にカメラに入り込んでくるのがびっくりしました。

>>ドラマ火花の出演俳優キャスト&監督一覧

メインは神谷と徳永の師弟関係を越えた笑いと友情の物語ですが、それ以外にも青春を感じさせるサイドストーリーが盛りだくさんでいいです。売れないストリートミュージシャン、井の頭公園のパフォーマー、そして大きな夢を抱く無名の若手芸人たち。必死で何かを表現しようとしている様々なアーティストたちの横顔が見られて、感激しました。

東京の夜景の映し方がとにかくきれいで、吉祥寺、新宿、高円寺といった街を見たこともないような絵に仕上げていましたね。あれを見たら地方に住む人なら東京に思わず行きたくなるだろうし、海外にいたら日本に帰りたくなりますよ。

基本的に神谷が語る芸人論とかお笑い論は結構寒いです。しかし彼のように後輩や弟子に威勢をはって、プライドが高く、でも実際は気が小さい芸人とか大阪にいそうですもんね。

なによりびびったのは序盤では全然笑えない漫才がエピソードが進み、芸人たちが成長していくと同時に完成度が高くなっていって普通に笑える漫才に仕上がっていくことです。

劇中に出てくるコンビ、スパークスとあほんだらの両方に本物の芸人が一人ずつ入っていますが、もう片方の神谷と徳永を演じた二人はどちらも俳優です。その二人が完成度の高い漫才をこなすっていうのが演技の枠を超越していました。漫才映画ってこれまでもありましたが、下手すぎて見れたもんじゃなかったからね。

物語は合計10エピソードあります。それぞれのエピソードを総監督+4人の監督で交代交代で撮ったそうですが、統一感もあったし、見ごたえがあって普通に面白かったです。アーティスティックな要素を含みながら、大衆向けにも十分に通用するバランスの良さがあります。ついつい徹夜して鑑賞しちゃいました。

ただ、終盤はとにかく感動狙いが強すぎましたね。別に感動ドラマにしなくても十分にいい話なのにもったいなかったです。肝心のラストもそれほどインパクトが感じられなかったですね。あそこでもっと神谷の深層心理と異常性を出せたらよかったんですが、それより前に神谷の狂気がピークを過ぎてしまった感じがして、盛り上がりに欠けました。

>>ドラマ火花のあらすじと衝撃のラストのネタバレ

それより数あるエピソードの中でも特に心救われたのは真樹の存在です。売れない芸人を食べさすために嘘をついて夜の仕事をし、恋人の後輩のことまで気遣い、夜中の何時に人を連れてきても嫌な顔一切せず、楽しそうにする女。

もう完璧じゃないですか。神谷と別れるときも最後は泣くでもなく、わめくでもなく、変顔をして送り出す心意気に惚れ惚れします。あの子はやばいです。あんな子と一緒にいれたら男は幸せですねえ。

>>火花はネットフリックスで視聴できます

コメント

  1. Aiu より:

    初めてコメントします。私は日本のドラマは普段あまり見なかったのですが、海外に引っ越してなかなか見れない状況になったらとても見たくなり、このレビューを読んで火花を見ました。とても面白かったです!主役の林遣都くん、「バッテリー」からわりと可愛らしいイメージと思っていたのですが、いい具合にむさくて、役にぴったりでした。(思わず検索しましたが、最近の写真でもちゃんと爽やかなので、役作りの結果ですね。)
    私はまんまと最後の漫才に涙してしまいましたが、最後の神谷の奇行については、ちょっとひいて見てしまいました。ちゃんと後悔して泣きだすから、意外と常識人じゃん、、と思ってしまい。こういうところは、本で読んで想像している方が面白いのかもしれないな、と思いました。
    それでも漫才は話し方やテンポがつくので、映像で見て良かったと思いました。後半のほうの漫才は本当に上手でしたね。あまりお笑い好きではないですが、漫才って面白いんだな、と感じました。
    映像もきれいでしたし、日本の居酒屋で焼き鳥が食べたくなりました。
    そこまで今人気の出演者を並べた感じはしなかったのですが、日本にいる頃地上波で見たドラマ(だいたい途中で飽きてしまい最後まで見切ることができませんでした…)より断然楽しめました。
    邦画にも言えることですが、日本のテレビ局はがちがちにアイドルや有名俳優でかためなくてはいけない、という発想から脱して、上質のものをつくろうという方向にシフトしてくれることを願っています。
    面白いドラマを紹介してくださりありがとうございました。

    • 映画男 より:

      Aiuさん

      コメントありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです。おそらく日本のテレビ局がシフトするのはこれからも難しく、この作品の出来の良さはネットフリックスの功績が大きいと思います。豊富な資金があって、テレビの時間枠やスポンサーにとらわれていないため、監督たちも好きなように撮れたんじゃないでしょうか。映像きれいでしたね。吉祥寺の居酒屋の雰囲気とかいいですよね。日本が懐かしいです。

  2. Aiu より:

    火花でも、よくハイボール飲んでましたね笑 庶民的なアルコールとして場面にも合ってましたが。民放の場合はさらにスポンサーの影響が大きいでしょうね。
    Netflixがたくさん面白い作品を作ってくれますように。。。Narcosは近いうちに見ようと思いますが、またいい作品がありましたら紹介していただけたら嬉しいです。
    そして私は今サンパウロに住んでいるので、面白いブラジル映画の情報もぜひよろしくお願いします。

  3. Aiu より:

    ありがとうございます。実は、O Menino e o Mundoを見た際なんだかもやもやして、すっきりするレビューがないか検索しているときにこのブログに辿り着き、それ以来時折拝読させていただいておりました。(コメント書かなくてすみません)シティオブゴッドやセントラルステーション、Tropa de Elite、Trashは見ていたのですが、ブラジルにあまりポジティブなイメージを抱けなかったので、かえって今、思ったよりは生活しやすいと感じています。紹介されている他の作品も見てみます!

  4. ありのまま より:

    映画男さんの評価が高かったので鑑賞してみました。あれこれ言いたいことが山ほどあるので、シンプルに箇条書きでポイントだけ。

    1.映像がキレイ 2.演技がすごすぎ 3.神谷がいつ暴力に走るのかドキドキしながらも、結局最後までそこを見せなかった演出のニクさ 4.原作は読んでいないので、最後はハッピーエンドかと思いきや、そうはならないとこが良かった 5.ラストでの熱海の宿泊先が、ともに失敗した者同士なのに物凄く豪勢な部屋で、なんで?て疑問に思ってしまったが、あえての見栄を張るだったのかと深読みしてしまった 

    6.ガラクタを集めてたおじさんが、ラスト、ちゃっかり成功?していたのが印象深かった

    7.一番好きなシーンは、浮浪者に観葉植物をプレゼントしたシーン。 あそこは汚いはずの浮浪者の住居がすごく素敵でお洒落に見えてとてもほんわかできた。

    すいません。言い足りないですが、本当に良いドラマでした。ありがとうございました。

    • 映画男 より:

      これもネットフリックスならではのクオリティーだなと思いました。撮影にお金かけてますよね。