ぼくたちは上手にゆっくりできない。

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3人の小説家たちが監督に挑戦した、コーヒーをテーマにしたオムニバスドラマ。低予算で作った自主制作映画のような雰囲気があり、会話とテンポを味わう、そこそこ楽しめる邦画。50点(100点満点)

あらすじ

夜中の病院で恋人の手術が終わるのを待っていた青年は、眠れずにいる少女と過ごすことに(『Good Night Caffeine』)。宮本との間に距離を感じた染谷は、二人の思い出の花火をしたいと切り出すが……(『花火カフェ』)。ある日、黒須は社内の応接室で何者かの襲撃を受けて負傷するが、しばらくしても彼の右手の傷は治らず……(『BREAK』)。

シネマトゥディより

文句

おそらくジム・ジャームッシュ監督の「コーヒー&シガレッツ」に影響されているんでしょうが、残念ながらそこまでのレベルには達していませんでした。

そもそもコーヒーを無理やりストーリーにねじ込んだような気配があって、あまり自然にコーヒーを物語のスパイスとして使えていませんでしたね。おそらく「コーヒーというテーマで映画を撮ってください」といわれて、あまりにも真面目にコーヒーについて考えすぎてしまった結果がこれじゃないかと思います。

そもそも会話さえ面白ければ、コーヒーをあそこまでゴリ押しする必要はないんですよ。男女がコーヒーを飲みながらなんとなく会話をするだけでもいいのに、作り手のコーヒーに対する強迫観念がこちらにまで伝わってきて、わざとらしさすらありました。

三つのショートストーリーからなる映画ですが、それぞれが特別いいわけでもなく、また悪いわけでもなく、なんとなく見れてしまいます。最後の話はちょっとだれるけど、まあ許容範囲です。

それはもしかすると30分程度で完結するから、退屈する前に話が終わってくれるからかもしれません。短編ってそういう意味で気軽に見れるからいいですよね。30分や1時間のドラマを多くの人がついつい見てしまうのもそれが原因じゃないでしょうか。

ただ、尺ばかり長い、ほかの多くの邦画よりはよっぽど面白かったです。人気監督が適当に撮った映画より、チャレンジャー精神が感じられていいです。もっと日本はこうやってどんどん新人監督に映画を撮らせるべきですね。

boku

強いて挙げるなら二つ目のストーリー、盲目の美女とイケメンの恋物語が良かったですね。なんでしょうね。リアリティーに欠けるし、セリフも甘ったるく、演技もそれほどでもないけど、映像と女の子が綺麗だからか楽しめちゃいました。それにしても盲目の美女って一体どこにいるんですかね。映画に出てくる盲目の女性っていつも美人なのはどうしてなんでしょうか?

キスシーンを見ていてふと思ったのは、盲目の女性ってどうやってキスを避けるんですかね。相当研ぎ澄まされた反射神経をしていなかったら、タイプじゃない男性にも簡単に唇持っていかれちゃうじゃないですか? なんで僕がそんなことを心配しているのかは自分でもさっぱり分からないんですが。

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