ヴィクトリアは衝撃のワンカット映画!感想とネタバレ

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全編をワンカットで撮影したという新感覚の映画。序盤から中盤までかなり退屈だけれど、終盤はそこそこ面白くなるクライムアクションで、ストーリーよりも演出や撮影方法にこだわった作品。55点(100点満点)

映画ヴィクトリアのあらすじ

3か月前にマドリードからベルリンにやって来たばかりのヴィクトリア(ライア・コスタ)は、帰ろうとしていたところ4人組の青年に呼び止められる。まだドイツ語がおぼつかないながらも、彼女は地元民の彼らと酒をくみ交しながら楽しい時間を共有する。その後ヴィクトリアは、酔いつぶれた仲間の代わりに車の運転の代行を頼まれ……。

シネマトゥディより

映画ヴィクトリアの感想

ドイツのベルリンに来て3ヶ月のスペイン人の女がクラブで酔っ払いの男たちと知り合い、軽いノリで付いて行ったことから、とんでもない事件に巻き込まれるまでの過程を描いたクライムアクションです。

物語の中で流れる時間がそのまま上映時間という不思議な体験ができるのはいいものの、別にワンカットにそれほどこだわる必要もなかったかな、とも思えました。

バードマン」もそうですが、手法ばかりにこだわると、監督の自己満足映画になってしまいます。作り手や映画関係者が見れば「すごい」と評価もされるでしょうが、一般視聴者からしたら、その映画がワンカットかどうか、撮り方が斬新かどうかなんてどうでもいいのです。

その点ではこの映画は、面白い箇所とそうでない箇所があって、そうでない部分の割合が多く退屈する時間も結構あったので、むしろカットして下さいって言いたくなります。

物語は最初から最後までカメラマンがカメラを手持ちで、登場人物たちに付いていくといった感じで進行します。確かにその計算されたカメラワークと、出演者たちの演技は目を見張るものがあります。少人数が密室で演技しているのならまだしも、エキストラの数も多く、室内と野外を行ったりきたりする、あの演出をどうやって実現させたのかは想像がつきません。

ヴィクトリアのネタバレ

出演者の演技や演出はかなり自然でリアリティーは十分です。ドイツ人とスペイン人がつたない英語で話す会話もセリフぽっさがなく、アドリブでやっているかのようです。

それに対し、ストーリー自体は結構間抜けで、ナイトクラブに一人で遊びにいったスペイン人の女が、帰り際に4人組の酔っ払って大騒ぎしている男たちと出会い、その場のノリで付いていき、酒を飲んだり、マリファナを吸ったりして、ふざけているうちにいつの間にか銀行強盗に加担させられてしまう、という話です。

いかにも怪しい4人組の男に女一人でノコノコ付いていくことも現実離れしているし、なにより主人公ヴィクトリアのノリの良さが異常でした。今さっき会った奴らに「ちょっと今から行かないといけないところがあってお願いだから一緒に来てくれ。そんでもってお前が運転してくれ」なんて言われて運転しませんよね、普通。

でもノリノリのヴィクトリアはなんでもOKらしく盗難車を運転し、マフィアのアジトにまで行って、誘拐されそうになっても「私、帰りたい」とは言いません。行くところまで行くんだそうです。

ストーリー自体はこのようにかなりリアリティーを失いますが、皮肉にも実際この映画が面白くなるのは、現実味がなくなる強盗のシーンあたりからです。警察から追いかけられる下りは、3Dのゲームのような感覚で見られてとにかく迫力がありました。

終盤からラストにかけては予想通りの展開で、登場人物たちが自業自得の破滅の道へと進んでいきます。それにしてもヴィクトリアがなぜ行きずりの男にあそこまで入れ込んだのかは結局理解できませんでした。

最後はすっかり何年も一緒に時間を過ごしたかのようなカップルになって大泣きしていたけれど、あそこは泣く必要は全くないです。スペインには頭のおかしい女がたくさんいますが、ヴィクトリアは飛び抜けていました。

コメント

  1. がん より:

    前半で早送りで、終了。これほどつまらん映画は初めてだ。早送りしたの初めてです。はぁ。