そこのみにて光輝くの綾野剛が酷い!感想とネタバレ

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不幸オーラむんむんの人たちしか出てこない、日本の貧困層を描いた人間ドラマでテンポが悪く、リアリティーはなく、意地悪な人たちしか出てこない、見る人をマイナス思考にさせる作品。22点(100点満点)

そこのみにて光輝くのあらすじ

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。

拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……

シネマトゥディより

そこのみにて光輝くの感想

暗くて、重くて、不幸で、こんなの見て誰が得するんだよ、という映画です。登場人物はバラック小屋に住んでいる家族だったり、仕事もせずパチンコしかしていない男だったり、と日本社会の貧困層の人たちを映し出そうとしていますが、本当に貧乏な人をキャスティングしているわけではないので、ほとんどの俳優が役作りが全然できていません。

特に綾野剛は、役所広司の次のポジションを狙っているのか、どの映画に出ても全く同じようなキャラでやっているというスキル知らずの役者で、彼を主役に起用している限りは当たり障りの無い映画しか撮れないでしょう。

仕事もせずに酒を飲んで、タバコを吸って、パチンコばかりしているような男だったら、不摂生さが出ていないとおかしいんですよ。

それなのにどう見ても健康でつやつやの肌をして、髪の毛も髭もきれいに整っていて、撮影の前の日まで寿司と焼肉ばかり食べてましたみたいな顔で平気で出ているのが逆に恐ろしいです。終始無表情でムスッとして、だらしなく歩けば「貧乏」のできあがりみたいな、あのインスタント演技といったらないですね。

あれぐらいの貧困層だったら、歯医者に行くお金だって節約するだろうから、歯がガタガタでもおかしくないんですよ。役作りのために歯を抜けとは言いませんが、外見や雰囲気から出る品のなさや貧しさを表現しきれないんだったら、最初から貧乏な人をキャスティングすればいいのにそういう発想がないんですよね、日本の監督って。

一方で拓児を演じた菅田将暉と、ゲスの社長を演じた高橋和也はインパクトがそこそこありました。特に拓児の天然の頭の悪さといったら周囲に恐怖を与えるレベルで、ちょっと大げさな演技ではあるものの面白かったです。

ストーリーは、パチンコ屋で知り合った達夫と拓児の友情と、拓児の姉と達夫の愛をつづっています。それはそれでいいけれど、いずれの出会いにも自然さや必然性がなく、どうしてあの状況でそれぞれが仲が良くなるのかは全く理解ができませんでした。出会いの描き方が下手すぎると、恋愛ものは特にダメ映画になりますよね。

最近、日本映画を立て続けに見ていてふと気づいたのは、格好つけている日本映画では必ず主要登場人物の男がタバコを吸いますよね。タバコ=格好いい、という価値観が大昔からいまだに続いているという時代遅れ具合が日本映画の成長しなさ具合と一致しています。

一番笑えるのが、ボロボロになった体で地面に座りながらタバコを胸ポケットかなんかから取り出して、吸うようなシーンです。邦画では大抵、喧嘩でボコボコに殴られた後、強盗にナイフで襲われた後、交通事故にあった後、全速力で誰かのために思い切り走った後、などにこんなシーンが割り込んできますが、あんな状況でニコチンが必要になる奴の気が知れません。

イメージとしてはこんな感じです。

tabako

ちなみにこれ、上司を刺したばかりの満身創痍の拓児が達夫のアパートの玄関の真ん前で吸っています。なんでもいいけど、せめて家に入ろうよって話なんですよ。すぐそこなんだから。

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