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マイ・インターンはダメ男が見る映画!感想と評価とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

annnaha

アン・ハサウェイを上司にしたいなどと思っているヘタレ・サラリーマンが見てニッコリする映画で、リアリティーはなく、甘ったるくて、気だるいだけのぬるま湯映画。21点(100点満点)

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マイ・インターンのあらすじ

ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり……。

シネマトゥディより


読者のたなかさんのリクエストです。ありがとうございます。

マイ・インターンの感想

日本人監督が撮ったのかと思うほど、アメリカ人の性質を全然捉えることができていない映画で、ポジティブすぎて逆にイライラしてくる話です。基本、物語の中ではいいことしか起こらず、また、いい人しかいません。

リタイアしてしばらく悠々自適に暮らしてきた70歳の男性がシニア枠で、アパレルのECサイト(ショッピングサイト)を運営している会社にインターンとして働き出す。そこで彼が担当したのは美人の若社長のアシスタントだった、というのが物語の全てです。あらすじだけ見ると、AVでもおかしくないような空想の世界ですね。

そもそも目まぐるしく変化のあるネット業界で活躍しているような企業が、なぜシニア枠を採用するのかが意味不明で、エンジニア、マーケティングの部門でずっと働いてきたベテランを雇うというのならまだしも、採用した時点ではシニアたちに何の仕事を与えるかも決まっていないというほどのいい加減なシナリオが、企業そのものをなめています。

実際、70歳のベンは入社してからしばらくは仕事を何も与えてもらえず、ずっとメールで社長の指令が来るのを待っているだけというような暇な時間を過ごしていましたね。そんな暇な社員を雇うほどの余裕があるんですかね、あの会社って。

笑えるのがグーグルのような自由な社内環境を意識したのか、序盤では社長は自転車に乗って社内を走り回るという設定だったのに中盤からは一切自転車に乗らなくなったりして、自分たちで決めたストーリーラインすらこの監督は守っていません。

一番寒いのはやはり社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)とベン(ロバート・デ・ニーロ)の関係性でしょう。公私混同も甚だしく、二人はろくに相手のことも知らないのにお互いがお互いの家に出入りしたりします。

ベンはとにかくできる男で運転手をやらせても道には詳しいし、ちらかったデスクはささっと片付けてしまうし、女が泣いてたらさっとハンカチを出すし、恋愛においても社内にいるちょうどいいバツいちの美人マッサージ師をいとも簡単に落とすし、何をやってもパーフェクトというのが爆笑ものです。

パソコンのUSBが何のことかも知らないという70歳の男が入社した途端にショッピングサイトのことも詳しくなり、ほかの社員にアドバイスなんてし始めたりして、あんなにできるんだったら自分の会社でも開けよ、と言いたくなります。

現実社会では、一定の年齢を越えた、パソコンも使えないおじ様、おば様たちが新人としてオフィスに入ってくると、まず使えない、というのがほとんどでしょう。そういう人たちはプリントアウトした紙と、パソコンのモニターを見比べて、「どうして同じ文字の大きさにならないの?」とかぶっ飛んだ発言をします。

「いいですか、TVに映っている人は実物大の人と同じ大きさですか? 違いますよね。縮小されてるからですよ。それが分かったらお薬飲みましょうね」。

こんなやり取りがあるならまだしも、ベンはなんでも知っていて、なんでもできるので上司からしかられることもなければ、特に何も成し遂げなくても、ほかの社員たちからもただただ尊敬される、という不思議な世界になっていました。

終盤になると、下手したらジュールズとベンがやるんじゃないのか、と思うほど二人は接近し始めて、挙句の果てにはホテルの部屋で同じベッドでガウンを着ながら、プライベートなことについて語り合う、というこれまた現実味がこれっぽちもない展開になっていました。

そもそもジュールズのように自分で会社を立ち上げて成功させるぐらいの意気込みと度胸のある自立心の強いアメリカ人の女だったら、旦那に浮気なんてされたら、速攻で離婚するだろうし、まず間違いなく裁判を起すでしょう。そういう意味でもこの映画は本当になにからなにまで爽やかアン・ハサウェイ映画という感じがしました。

ジュリア・ロバーツ二世と言われただけあって、彼女の映画ってほとんど当たり障りのない話なんですよ。

誰も傷つかず、最後はみんなハッピーみたいな。大きな口を開けてスマイルだけしていたらギャラが発生するみたいな印象があります。そのうちトム・ハンクスかリチャード・ギアとラブコメディーとかやりそうで怖いですね。

コメント

  1. たなか より:

    リクエストに応えていただきありがとうございます。とてもうれしいです。
    この映画のリアリティのなさは凄まじいなと思っていたので映画男さんの記事を読んで胸がすく思いがしました。
    個人的にはこれが第二のプラダを着た悪魔だと巷で言われていることにも理解ができません…

    • 映画男 より:

      たなかさん

      リクエスト&コメントありがとうございます。日本ではかなりヒットしたみたいですね。不思議でしょうがないです。

  2. 映画ビジネス より:

    概ね賛成です。

    一部、映画男さんの見解と相違する部分があったので、一応コメントさせていただきますね。

    【シニアインターン】

    「CSRを意図」すると、作中で説明があります。ただ本件については、社長は忙しく適当に答えていて、担当が実施してしまった、というものです。ベンチャー企業ではよくある、要件が曖昧な発注です。ただし、インターンなので、さほどコストかかりません。ゆえに、依頼する現場業務内容も管理も、テキトーになるのかと。(良い悪いは別として)

    【ベンのスキル】

    彼は古典的な電話会社(旧AT&Tとか旧NTT)に終生勤めており、おそらく本部長かそれ以上の役職だったと思います。現場力も管理力もあり、大企業のマーケティング関連となれば、ある程度の数字を見れば、アタマの中でフェルミ推計したりクロス集計仮説くらいはできちゃいます。

    で、そんな人がなんで自分で会社経営してないのか?
    日本にもそういうシニアいますが、経営をやるのと、事業管理するのは違います。また、能力がある=引退後に再度ビジネスやる、とも限りません。ベンは、金には困ってません。ただ、奥さん亡き後、徐々に、何か生きがいが欲しくなってきた、という設定。

    ハリウッドご都合主義作品の典型とは思います。異論なし。
    ま、でもコメディジャンルとしては、こんなもんじゃないかと。

    • より:

      電話会社ではなくて、電話帳の印刷工場でしたね。工場を改装したのが、あのオフィスです。
       
      関係ないですが、あの薬はスーザン・サランドンではなく、メリル・ストリープがやるべきでしたねw

  3. より:

    レビュー読んだけどこいつのアメリカ人像って固定観念ガチガチで古臭すぎるよ~。

  4. より:

    この記事が21点だな

  5. より:

    こんな素晴らしい映画をこういう観点でしか見れないレビュワー笑 日常生活も同じように狭くて余裕の無い生活してそうですね笑
    ブログのタイトルがタイトルなんであれですが、そもそも映画なんてフィクションですから、必ずしも写実的に描く必要無いです。
    映画評論をするならまともな記事書いてください。

  6. a より:

    >それが分かったらお薬飲みましょうね。

    普通の企業は何かが不得手な人に対してこんな事を宣う人間性の社員は居ないわ。
    どっちがファンタジーなんだかw

  7. アクション より:

    素晴らしい映画かどうかはともかく、キャラの捉え方が違います。特にベンの・・・

    ベンはただ単に仕事を退職して、奥さんが亡くなってしまい。自分で生き甲斐を探しているときに、シニアインターンのチラシを見て面接に行ったのです。別に仕事が大好き、お金が大好きの人間ではありません。

    ただ単に最後まで目的や生き甲斐のある人生を送りたいだけです。

    パソコンの使い方は、確かに一気に使えるようになった感はあるけど、パソコンの専門的な技術を披露するなんてシーンは何処にも無いです。

    アドバイスのシーンも年老いた男としてのアドバイスに徹底しています。販売やデータはやり過ぎ感はゼロではないけどコメディなら十分すぎます。

  8. 匿名 より:

    文句を言おうとしているけど、この映画について理解が追いついていない。て感じの記事

  9. ks より:

    映画の評論では三流でも、映画の批判をやらせるなら一流ですね。

  10. h より:

    批判ばっかで醜い。しかも筋が通ってない

  11. singer より:

    ひねくれてますね。頭が硬い。自転車がどうとか、どうでもいい話し。私はとても良い映画だと思いました。

  12. あんは より:

    この映画何回も観てしまうのでちょっとコメントを。いい人しかいないし、ホンワか内容なのにこんなに引き込ませるなんて凄いと思いませんか?シナリオの辻褄や設定の整合性の細かい所を突くことが映画の評論ではないということ、この映画のどこがいいのか記事にしてみてくださいよ。
    少なくとも貴方よりは映画を知っている人達が作っているんですから

  13. さっくりん より:

    シニアインターンのことをテキトーだとか、そんな余裕があるのかとか、意味のないことのように言っていますが、最初にインターンを持ちかけた社員が慈善の社会貢献だと言っていましたよ。
    それに、ある程度の余裕があるから雇ったんでしょう、社長に余裕のある時間があることと、会社の余裕は比例しませんし何を思って批判されているのか理解しがたいですが、批判するなら小姑のように粗探しをするのではなく、もっとまともに評論してください。

  14. より:

    この映画を擁護する意見が随分湧いてますね、驚いた
    本当に、薬にも毒にもならない、ただの何となく良いお話って感じの映画で、 プロが作成したとは思えないものでした
    おそらく製作側の狙い通り、頭が悪くて実社会で全く活躍できない女性サンが必死で自分の理想に近い主人公と映画を守りたいのでしょう。
    世で働く大人の男としてはとても受け付けがたいものでした
    とくに、公私混同の極み、自分の母親へのメール誤爆を帳消しにするため部下たち、しかもインターン生に犯罪行為をさせる場面。そしてその夜の飲み会で、彼らを労るどころか見当はずれな男性批判を始めたあたりは酷い。
    古くさい格好の年寄りが好みで若い感性の男は受け付けない、中年おばさんの個人的好き嫌い、偏見、差別にまみれた暴言妄言を感謝し尽くしても足りないようなインターン生達にぶつけるという…

    結局、作中何度も女性経営者への差別を嘆く主人公こそが、今作中最大の差別主義者だったという事実を、この駄目映画の擁護者達は都合良く見ぬふりをしている。
    映画も駄目なら、賛同者も駄目。ダメダメ映画でした。

    • 映画男 より:

      これはダメなやつでしたね。

    • KK より:

      4年前のコメントに返すのも無粋だが、今のフェミニスト対反フェミニスト論争の反フェミニスト側の意見の典型だからコメントすると、あのシーンはこの女社長の欠点として描写されているでしょ、としか思わない(古き良きアメリカの大人をえらく美化しているから保守的まであるし、文脈的にも酔って粗相をするシーンでしょと)
      フェミニスト側からも嫌われているらしい映画だが、やはり何か曲解して酷評しているのでは
      個人的には最高傑作とは言わないし、超ヒット作とも言わない、むしろ最後の方はご都合すぎるテンプレだけど、そこまで悪く言うほどのものでもないだろと
      当たり障りないのはその通りだけど、当たり障りのないものならそこまで批判するのも妙だし、日米の商習慣も違うし、働く男目線と言ったって業界も違うなら全く無意味な論評というか、あのときのジュールズみたいに酔って書いたのか?

  15. みんなちがってみんないい より:

    過度な批評や、世間に反対することで巷のリアクションを取るブログですね
    炎上商法と同じ。
    やり方としては結構上手くいってるみたいですね笑

  16. みん より:

    くそつまらない感想ですね

  17. 名無しの民 より:

    この映画はいかに社会のリアルを表現するだとか、いかにして会社を成長させるかを魅せるみたいな製作目的ではないと思うんですけど・・・。逆にそこを細部まで映しきってしまうと、この映画の良い部分である笑顔のこぼれるようなスッキリした雰囲気は出せないと思います。

    私は映画を何百と観てきたわけでは無いですが、フィクションとして良さを出す映画と現実世界のリアルを映画として落とし込むものとでは、当然観る側も見方を切り換えるべきだと思います。

    (個人的な意見失礼しました)