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ジョン・オブ・ゴッド罪深き神の霊媒医のネタバレと感想!

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ブラジルの極悪霊媒師が若い女性たちに何十年間もいたずらしまくった世にも恐ろしい実話。スピリチュアル世界に興味がある人にこそ見て欲しいドキュメンタリーです。68点

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ジョン・オブ・ゴッド罪深き神の霊媒医のあらすじ

ジョン・オブ・ゴッドことジョアン・デシェーラ・ジ・ファリアは1976年、ブラジルの田舎町アバジアニアに診療所を設立した。

彼は霊媒医として最初は地元の人々の悩みや病などの”治療”を行っていたが、様々な奇跡を目撃した人々によって口コミが広がり、ブラジル各地をはじめ世界中から多くの人々が彼のもとを訪れるようになる。

多い時は一日千人以上がやってきた。中には重病の患者もいた。ジョアンはそんな患者たちにハサミやメスを使って原始的な手術をすることもあった。そして多くの患者たちは診療所を出る頃には様態が改善されていたのだった。

やがて人々から神として崇められるようになったジョアンは多大な権力を手にするようになる。多くのボランティアが彼の活動を支え、多くの政治家、警察、有名人たちが彼を支持した。そんな中、治療を受けた女性たちがジョアンから性的虐待を受けた声を挙げるようになる。

ジョン・オブ・ゴッド罪深き神の霊媒医のキャスト

  • ジョアン・デシェーラ・ジ・ファリア
  • アンジェラ・オメルシェル
  • アンドレア・マネーリ
  • アナ・シャルピ
  • マリア・エレーナ・マシャード

ジョン・オブ・ゴッド罪深き神の霊媒医の感想と評価

マウリシオ・ジーアスとタチアーナ・ヴィレーラの共同監督によるミニドキュメンタリーシリーズ。世界的に名高い霊媒師が実は裏で多くの女性に性的虐待をしていたという衝撃の事件の裏側をつづった話です。

ブラジルの田舎町で開いた霊媒師による診療所が思いのほか成功してしまい、国内外から多くの人々が訪れるようになり、やがて権力を手にした霊媒師が自分を神だと勘違いしだし、権力を悪用していくダークなおとぎ話のような実話です。

ジョン・オブ・ゴッドことジョアン・デシェーラ・ジ・ファリアについては日本でも報じされているので聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。彼の腕にかかれば癌でも治してしまうという自称凄腕の霊媒師で多くの人々が彼の神秘のパワーを長い間信じていたのです。

しかし蓋を開けてみればただの女好きのおっさんで、治療を受けに来た可愛い女の子を選別し、奥の部屋へと連れていき、性的虐待を加えていたのでした。

多くのボランティアたちはもちろんそのことを知っていましたが、神のような存在である彼に物を申せる人物は一人もおらず、黙認していたのです。そして一人、また一人と被害者が増えていき、最終的には数百人から訴えられ、さすがに警察も動かざるを得なくなり、刑務所送りになったのでした。

世界各国に様々な種類のカルト集団があるとはいえ、行きつく着地点は似たようなものになるのが興味深く、ジョン・オブ・ゴッドことジョアン・デシェーラ・ジ・ファリアを通じて人間の愚かさや未熟さが垣間見れるのがこのシリーズの醍醐味です。

実際に重病を治してもらった人、性的虐待被害者、診療所で働いていたボランティアといった関係者たちが実名、顔出しでインタビューを受けていて、どの話も生々しく、信じられないようなエピソードが次から次へと出てきます。

インチキ霊媒師の手口はいつも同じで奥の部屋へと美女を連れていき、精神的、肉体的な悩みを持つ彼女たちにスピリチュアル的な揺さぶりをかけて断れないような状況に追い込み好き放題やる、というものです。

一方でジョアンが起こしてきた”奇跡”については説明がつかないんですよね。彼は今まで様々な手術を実際に施してきていて、ハサミを鼻の中に突っ込んでがん患者を治したり、胸をノコギリで切って心臓病の人を治したり、歩けなかった人をその場で歩けるようにしたり、といったことを実際にやってきたそうで、またその映像まであるんですよ。

手術も医学的に見たら完全にアウトな藪医者手術なんだけど、麻酔も使っていないのに患者たちが痛がる素振りを見せないのが不思議です。みんなトランス状態に入っちゃってて麻痺してるんですかね。

そんな信じられない、説明のつかない出来事を目の当たりにした人々はそれを奇跡と呼び、霊媒師を神と崇めるようになる、という流れは宗教が生まれる瞬間を見ているようでした。

ブラジルのド田舎っていうのがポイントで、基本的に教育レベルが低い環境下で、それに比例して人々の信仰心は強くなり、精神世界に入りやすいんですよね。そしてそういった人々からやがて教育を受けてきた都会の人々や有名人、有権者へと信仰が伝染していくのがすごいです。

ジョアンのところにいった日本人も一人や二人じゃないはずです。昨年、ブラジルで殺人の被害に遭った日本人女性がいたんですが、その方も末期癌の治療のためにわざわざ彼のところに行き、ブラジルで生活していたんだそうです。

藁にもすがりたい人は世界中にたくさんいるわけで、そういう人たちを本当に救えるならまだしも騙していたのなら許されることじゃないでしょう。

有名人の中にはオプラ・ウィンフリーもいました。彼女も実際にジョアンのもとを訪れ、テレビ番組で取り上げ、もろに彼のことを信じてた様子でしたね。

もちろん犯罪を犯したのはジョアン本人なんだけど、同件についてはただの個人による犯罪ではなく組織犯罪、集団犯罪だと僕は解釈します。

間違ったことが起こっても周囲は目をつぶり、大勢の人々の命を救っているあんな偉い人がそんなひどいことをするはずがない、といった雰囲気になり、被害者の声はいつまで経っても届かないのは社会の縮図のようでもありますね。

皮肉にもジョアンの逮捕につながったのは彼を散々持ち上げてきたメディアが疑惑を報じるようになって大きな反響を得たからなんですよね。いわばバズるかどうかが大事で、そうじゃなかったら警察も検察も動かないっていうクズっぷりがまた嫌ですね。

そもそも医者でもない人間が無許可、無免許で医療に携わっちゃダメじゃんっていう話なんですよ。その時点で逮捕して刑務所送りにしておけば性的虐待の被害者だって出なかったのに。

いざ逮捕され、有罪判決が降り、収監されてもパンデミックのために刑務所から自宅軟禁になるって舐めてるよなあ。処罰が甘いのもまたなんともブラジルらしいです。数十年の実刑を受けた男が今普通に自宅にいるとかふざけすぎでしょ。

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